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『超新星フラッシュマン』感想25

第43話「カウラーの反逆!」
エイリアンハンターを食う事で急激にパワーアップする獣戦士ザ・ギータン。フラッシュマンを倒す為にはやむを得ない事、としてケフレンはギータンにカウラー麾下のエリートハンター軍団を襲撃させる。
ギータン連れてハンター達に攻撃する係長達が物凄く楽しそうでどうかと思う。
当然、激怒する部長は社長室へ乗り込む。
「ふざけるな、ケフレン!」
胸 ぐ ら 掴 ん だ ぁ ぁ ぁ
「控えよ、ラー・デウス様の御前なるぞ」
出し抜いた感満載で上機嫌の専務は余裕たっぷり。
「我が実験帝国メスの為ならば、エイリアンハンターなど何匹でも差し出しても良い筈だ。はははははははははっ」
フラッシュマン打倒よりもエイリアンハンターの事を優先するのはメスへの反逆、と煽る専務は、社長室を出た廊下で、部長の知る自分の秘密を話すならハンターを助けなくもない、と取引を持ちかける。だが、
「そういう事だったのか……卑劣なヤツめ。……断る!
まあ、卑劣ぶりでは部長も人の事は言えないと思いますが、悪には悪の美学があるのです。
「可愛いエイリアンハンターは俺が助ける!」
「それは、我が実験帝国メスに反逆する事になるのだぞ!」
翻訳すると、ハンターを選ぶか私を選ぶか、どちらか選択しろって事ですか?! …………すみません、もう駄目だ、この二人に関しては、腐った目でしか見られない。
その頃、ギータンがエイリアンハンターを襲撃している現場に、フラッシュマンが現れていた。
「エイリアンハンターに死なれたら、何もかもわからなくなってしまう。とりあえず助けるんだ」
敵の敵は味方(かもしれない)理論、発動
フラッシュマンの乱入の隙にハンター達は逃げだし、係長軍団はそれを追う。手分けしてハンター達を探す事にしたフラッシュマンの内、ブンが廃工場の秘密基地で少年達に匿われている重傷のハンターを発見する。
映画『コクーン』『E.T.*1などのポスターが貼られた秘密基地の少年達は、宇宙人の存在に憧れており、毎日そこから宇宙へ向けて電波を送っていたのだった。傷ついて身動きもままならないハンターの事を、自分達の呼びかけに応えて地球にやってきたものの宇宙船の事故で怪我をした友好的な異星人だと信じ、必死に看病する少年達。
ハンターと少年達の間に微妙な交流が生まれ、ハンターは途切れ途切れの息の下で、ケラオ、と名乗る。
そこへ襲いかかるギータンとワンダ。
割れ窓からちらりと顔を覗かせるワンダが素敵(笑)
少年達と共にハンター:ケラオを連れて逃げるブン、他の係長軍団とフラッシュマンが入り乱れる中、謎の光線が戦場の中央に炸裂する。
回りながら、上から何かきた
最初、専務の仕掛けにキレた部長が物凄くエキセントリックに登場したのかと思ったのですが、新キャラでした。
部長と同タイプの鎧を身につけ、鎌と鎚を合わせたような武器(なんか中国武術にこういう武器があった気がする)を振るう、見た目『北斗の拳』で汚物は消毒だヒャッハー、な感じの男の名は、ボー・ガルダ。宇宙の流れ者であり、サー・カウラーの右腕と言われた男だった!
この、ガルダンが回りながら落ちてくる登場シーンは、鎧のデザインラインが同じ事で、一瞬、「部長が壊れた?!」と思わせる所まで含めて、ここまで屈指の名シーン。
カウラーも加わり、戦いが三つ巴の乱戦になる中、少年達とケラオは何とか戦闘から遠ざかっていた。だがケラオがとうとう歩く事も出来なくなってしまう。ブンは動けないケラオを背負うと少年達を先に逃し、エイリアンハンターを救う事を自らに決意する。
「俺はな……殺してやりたいほどおまえが憎かった。でもな、子供達から、憎しみだけじゃ何も生まれない事を教えられたんだ」
ブンが、テロの連鎖を乗り越えた!!!
いやー、徹底的に「復讐」をテーマにしてきた(と言われても仕方ないと思うのです)『フラッシュマン』で、まさかその克服が描かれるとは思いませんでした。
そこへ姿を現すカウラー。更にギータン&係長軍団もしつこく追いすがり、メスvsハンター軍団の戦端が開かれる。ここに至って、リー・ケフレンそしてラー・デウスに向けて、決然と宣戦布告を告げるカウラー。
「エイリアンハンターは誰にも指一本触れさせん!」
腹心ガルダンを得たカウラーは、遂にメスに辞表を叩きつける!!
……なんかこう、専務と部長の煽り合い(先に喧嘩売ったの、部長ですし)の末に、無駄に内部分裂した感じはありますが、これはあれですよね、愛憎劇なんですよね、つまり(いい加減にしなさい)。
乱戦の中で、ケラオをギータンの攻撃からかばうブン。その姿に、冷酷非道のエイリアンハンターであった筈のケラオは獣戦士に向けてその引き金を引き、だが自らはとうとうギータンに食われてしまう。エイリアンハンターを吸収し、巨大化するギータン。やむなくカウラーは撤退するが、フラッシュタイタンによって巨大ギータンは倒されるのであった。
ラスト、駆けつけた少年達に、「ケラオはブンを助けてくれて死んだんだ」と告げるジン。
……誤魔化さないのか
「ケラオは君たちに礼を言って宇宙へ帰っていった」とか綺麗な話で誤魔化すと思っていたので、ビックリです。だいたい、少年達からしてみると、ブンよりケラオの方がウェイト大きいよーな(笑) むしろ、おまえがケラオを守れ、みたいな事を思っていそうな気がするのですが、そこはさすがに、宇宙人<人間、なのかしら。
おまけでルーが「本来は、宇宙人もみんながみんな、悪いやつじゃなかったのかもね」と言って「綺麗な宇宙を取り戻そうぜ」みたいな、別の方向で綺麗な話にしてオトそうとするのですが、これはちょっと要らなかったかなぁ。
少年達に夢を持たせて帰した方が良かった気はする。
とはいえ、オチが少し不満という以外は、面白い回でした。
メスの内部抗争の激化→エイリアンハンター達が標的に→少年達とハンターの交流→ブン、テロの連鎖を乗り越える→カウラー反旗を翻す、とスムーズな流れの中で幾つかの要素を絡め、しぶとく生き延びてはいたものの、もはや戦闘の賑やかし以外に存在意義が無く、いつの間にか成り行きで死んでいる程度の扱いになりそうだったエイリアンハンター達に思った以上のスポットを当てて話のキーパーソンにまでしたのは、非常に良かった。残り3人は、適当に始末されそうな気もしますが。
そして特筆すべきは、ブン、負の連鎖を断ち切る決意をする。
フラッシュマンは、リーダー以外はどんどん、マインドコントロールが解けていく……!(笑)

*1:共に地球外生命体と地球人の交流を描いた物語