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白い球体は最後に出てきた

海外ドラマ『プリズナーNO,6』(TOKYO MX)1話を視聴。
1967年にイギリスで制作され、今なおカルト的人気を誇るTVドラマの、2009年のリメイク版。
原典のドラマを見たことは無いですが、トーマス・M・ディッシュのノベライズ版は読んだ事あり。もっともこのノベライズ版は、設定を原典に則っているものの、ストーリーの方は違うそうですが。
ニューヨークに居たはずが、目を醒ますと、見知らぬ荒野に倒れていた主人公。自分がどこに居るのかもわからないまま、何者かに追われ銃撃された老人を助けるが、老人は彼に伝言を残して息絶える。荒野を彷徨った末に彼が辿り着いたのは、“村”と呼ばれる場所。外界から閉ざされたその場所で、番号によってのみ呼ばれる人々は穏やかな日常を過ごしていた。“村”とはいったい何なのか? 自分はどうしてここに居るのか? 間違いなく存在する自分の記憶を頼りに、“村”の実力者であるNO,2から、「NO,6」と呼ばれる事を拒否した主人公は、悪夢と現実の交錯する世界で、“村”からの脱出を試みようとするのだが……。
第1話の段階では、ひたすら謎が呈示されるだけで、面白くなるかは今後どう転がっていくか次第といったところ。主人公の記憶もはっきりしない為、主人公と“村”のどちらがおかしいのか明確にならないまま、物語は進んでいきます。そして、怪しげな老人No,2の目的は何なのか――。
骨子が不条理ものなので、「入り口はあるが出口はない」“村”の正体が果たして解明されるのかどうも心配ですが、投げっぱなしにされる可能性も覚悟しつつ見た方が良さそう。
ところで舞台がアメリカだと、地平線の彼方まで何も見えない巨大な荒野に閉鎖された謎の“村”が存在していてもおかしくなさそうな所が、リアルなのかリアルでないのか。リメイク版の制作もイギリスのTV局という事なので、物語の舞台をアメリカに移したのは、その辺りの意図も含んでいそうではありますが。