敵の呪術を受け、悪の心に支配されてしまったハカセと鎧……
広島弁のヤンキーが降臨して身内で殴り合うだけ
という、程度の低い邪悪さにガッカリ。
これがマーヴェラスだったらきっと、「派手に行くぜ!」とか言いながら、ゴーカイガレオンで街を絨毯爆撃とかしてくれたに違いないのに。
同じく悪の心に支配された街の人々も、トラックの暴走はともかく、家電屋で万引きとかパトカーに落書きとか彼氏の顔をひっぱたくとか、軽犯罪もいい所で緊迫感に欠けたのは残念。まあ、公務執行妨害は後引きそうですけど。
もう終盤だから今更ではあるのですが、『ゴーカイジャー』は時々、脚本家が敵の作戦の内容を凄くどうでもいい感じに書いているのは欠点の一つ。アクションに割いている尺が非常に長いので、内容を詰めたくても詰められない、という都合もあるのでしょうが。
カクレンジャーの大いなる力は、苦労した割にさっぱり使えなさそう……まあ、作品に絡むネタ以外は、“大いなる力”もいちいち考えていられないのでしょうが。せめてサムライマンになってくれれば良かったのに。
今の内にこっそりサンバルカンに変身しちゃおうぜ、みたいなのは好き。