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『未来戦隊タイムレンジャー』感想ざくっと

……のつもりが、結局けっこう長くなりました(^^; 2話が面白かった。
続けるかどうかは、来週からの新規配信作品次第という事で。
◆第1話「時の逃亡者」◆ (監督:諸田敏 脚本:小林靖子
西暦3000年――人類がタイムマシンの開発に成功してから10年。歴史への干渉が「現在」の消滅を招きかねない事から、それを防ぐ為の時間保護局と、レンジャー部隊が設立されていた。その新規隊員のブリーフィング中、保護局に警報が鳴り響く。大物犯罪者ドン・ドルネロが多くの犯罪者を圧縮冷凍の形で収容しているロンダー刑務所ごと、西暦2000年へ時間移動亡を企てようとしているのだ!
ナマズ的な見た目のドン・ドルネロは、声が『メガレン』で怒っているか苦しんでいるかだったジャビウス陛下こと大友龍三郎さんで、ファンとしては嬉しい。非常にいい味出しています。
あと、ドルネロの部下、ロボット的な見た目のギエンさんのギミックが素敵。
時間保護局レンジャー隊隊長のリュウヤは、上層部の制止を振り切り、急遽新人隊員4人を編成してドルネロ一味を追跡する為にタイムシップを出発させる。だが、このリュウヤはドルネロ一味のリラの変装であり、一味は時間保護局のタイムシップの移動を利用する形で、共に西暦2000年の日本への逃亡に成功するのであった!
2000年到着後、リラによってタイムシップを破壊された4人は、リュウヤに瓜二つの青年・浅見竜也と出会う。最初はリラの変装かと思い攻撃した4人だが(よく考えなくても、相手にそんな事をする必要性は全く無いのですが)、未来の事も知らない、全くの一般人だと判明。その頃、「いつの時代も、金がなきゃ始まらねぇ!」と、ドルネロ一味が街を襲撃。
サポートメカ・タックにより、クロノチェンジャーを用いて戦うよう指示を受ける4人だったが、初回起動時には時間保護局の1チーム規定人数である5人が居なければ起動できない。そこでもともとは警察の捜査官で、ドルネロ捜査の為に時間保護局に潜入していた紅一点・ユウリは、ドルネロ逮捕の為に何としてでもと、竜也にクロノチェンジャーの装着を要請する。
今、西暦3000年と2000年、時空を越えて、時間保護局の緊急戦闘モード・タイムレンジャーが立ち上がる!
砂浜で気を失っていたので大丈夫ですかと声をかけたらいきなり複数人に殴りかかられ、更に拘束。一切の説明も説得も無いままに協力するよう要請(というか脅迫)され、嫌がったら「知らんぷりするの、ふーーーん」「(空手の腕は)宝の持ち腐れってわけ」と嫌味を言われ、小さな親切の為に命がけの戦いに巻き込まれる事になる竜也(タイムレッド)は、かなり悲惨。
というか、ユウリさん(タイムピンク)、酷すぎ
ミニスカートの綺麗なお姉さんだからって、何をしても許されると思わないで下さいよ?!
でも結局、タイムレッドになってしまうのは、男の子だから仕方ない。
永井大(当時はマサル)は、デビュー作にして、実質3役(浅見竜也・いっけん変装だとわからないリュウヤ・変装したリラの本性が見える悪リュウヤ)という、やけにハードルの高い芝居を要求されています。
毎年恒例、(前作で)1年やって演技が上達!→(新作で)学芸会に逆戻り! は、配信でもかなり強烈(笑) 特にユウリさんが、き・つ・い。……まあこれは仕方がない事なのです。慣れてはいます。でも、言いたい(笑)
アクションでの『マトリックス』ネタが、時代を感じさせます。東映ジャパンアクションクラブの特撮アクションは、やはり着ぐるみで地味に凄い事をやっていたりするのが最大の武器だなぁ、とか改めて。


◆第2話「見えない未来」◆ (監督:諸田敏 脚本:小林靖子
ようやく、説明してもらえる主役。ただし、20世紀の人間に持たせていられない、とクロノチェンジャー(変身ブレス)はしっかり回収されてしまいます。というかユウリさん、説明する時も微妙に嫌そうです。一歩間違えたら、戦闘終了後に眠り薬とか嗅がされて、道ばたに捨てられていたっぱい。
その頃、ドン・ドルネロ一味はロンダース一味と名前を改めて(刑務所の名前より)、20世紀で大暴れするべく、刑務所に圧縮冷凍されている犯罪者を解凍していた。解凍された爆弾魔怪人は、爆破テロによって色々な企業に「ビル一つにつき1億円」を要求。
ロンダース一味の陽気な下品さが、とてもいいです(笑) 大友龍三郎の、内海賢二よりちょっと弱そうな悪の大ボス声が、キャラクターに絶妙。
30世紀が存在している、つまり、基本的な未来が決まっている、という事を聞いた主人公。
「そっか……未来ってもう、決まってるのか」
レールを外れないようにな、とタックに言われるが、
「悪いけど俺、未来を変えたい口なんだ。決まってるって聞いたら、余計ね」
と走り去る。
脳筋系かと思われた主人公ですが、大企業グループの社長を父に持ついい家のボンボンで、後継者である事を要求する高圧的な父親にレールを敷かれる人生に対して悩み、そこから逃れようとしていた事が発覚。父親の会社も爆弾テロの脅迫を受け、1億円を持っていく事になったのを知り、彼は父親に一つの賭けを要求する。
――爆破を止め、1億円を使わないで済んだら、父の薦める会社への就職を強制しない事。
父親はこの賭けを受け、1億円入りのカバンを持って、笑顔で走り去る主役(笑)
なんかそのまま、帰ってこなさそう(おぃ)
竜也は爆破テロの脅迫相手は未来から来た怪人だと見て、タイムレンジャー達4人との協力を考えていた。彼等の潜む廃ビルを訪れた竜也は、4人が時間保護局との通信の結果、「ドン・ドルネロ一味を全て捕らえるまで帰ってくるな」と言われたという事を聞いてしまう。ドルネロ一味が20世紀に存在するのに対し、4人もまた20世紀に存在する事で歴史の修正力が働き、バランスが保たれているというのだ!
30世紀への帰還もかなわず、増援も派遣されない状況に落ち込む4人の前に姿を見せる竜也。
「あんたたちも、レールから外れるな、って言われたわけだ、未来を変えない為に。……けど未来は変えられなくたって、自分たちの明日ぐらい変えようぜ」
クロノチェンジャーを再び手にした竜也を加えた5人のタイムレンジャーは、2000年の守護と3000年への帰還を目指し、ドン・ドルネロ一味と戦う事を決意する!
この構成は絶妙。
「レール」という単語をキーワードに、大きな歴史の流れと、(本来それを構成している筈の)個人の人生の流れをシンクロさせ、大きな戦いと等身大の個人の悩みを繋げて、戦士の動機とする。
巧い。
後半戦では、ロボット戦が展開。
空中戦やロングでのジオラマシーンなど、かなり意欲的。
ただ、爆破テロを防ぐのには成功したものの、結果的には爆破テロより被害が大きかったような(笑)
父との賭けに勝った竜也は、4人を「いつか独立する日の為に用意していた俺の城」に案内する。……表現が古いな、主役(笑) こうして、ビルの一室(訳あり物件か何かか?)を拠点に、2000年を舞台にした5人の戦いが始まるのであった。