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『未来戦隊タイムレンジャー』感想13

◆CaseFile.22「桃色の誘惑」◆ (監督:諸田敏 脚本:井上敏樹
監督:諸田敏、脚本:井上敏樹、ゲストキャラに東風平千香、と『超光戦士シャンゼリオン』組による閑話休題コメディ回。
トゥモローリサーチに冴えない子持ちの中年男・山田吾郎が訪れ、姿を消した婚約者を捜してほしいと依頼する。
女性の名は、広末恭子。
山田とはお世辞にもお似合いとはいえない美女の写真に、いきなり結婚詐欺を疑うアヤセ
「彼女の病気の母親の治療費として200万貸しました」という山田の答に、事務所に漂うやるせない空気。「お金の事はいいから、とにかくもう一度会いたい」という山田の依頼を一応は受けたものの、オトナ達の心に吹きすさぶ風は冷たい。
出会いはお見合いセンターという山田の言葉から、都内のお見合いセンターを調べたシオンが、恭子の登録を発見。ひとまず彼女がどんな人間かを掴むべく、タツヤがお見合いをしてみる事になる。
と、そのまま会わせてしまえば依頼解決だったのに、あまりに酷い結末を見たくなかった為か、大口の仕事でも入った後で懐に余裕でもあったのか、妙に依頼者に気を遣ったトゥモローリサーチは、恭子にそれとなく接触しつつ、その間はユウリが山田の子供の面倒を見る手伝いまで買って出る事に。
山田が仕事に行っている間、料理に挑戦してみるユウリ。
……食べられないレベルでした
山田には恭子の料理を露骨に懐かしがられ、姿の見えぬ相手に、女力の差を見せつけられるユウリ。
一方、問題の女とお見合いしたタツヤは、あっさりと骨抜きにされる。
お見合いを終えたタツヤが恭子の事を誉めるのを聞いて、その前に集まるトゥモローリサーチの面々。



「おまえ……まさか、金とか貸してないよな」
「まさか」
「良かったぁ……」
「あげたさ」
「「「なんだって?!」」」
「お母さんの手術代としてカンパしたんだ。全財産の、1万353円

これは駄目だと次いでドモンが向かうが、やはりあっさりと骨抜きにされ、全財産の9879円を恭子にカンパして帰ってくる。
続けて籠絡されたタツヤとアヤセの惨状に、不適な笑みを浮かべるアヤセ。

「おまえたちは女というものがわかってない。
女は車と同じさ。操られるのではなく、操るものだ。
……俺が行く」

ホスト、出撃
その間、ユウリは山田家でアイロンをかけてはワイシャツを焦がし、掃除機をかけては棚をひっくり返していた。
恭子に骨抜きにされて以来、なぜか着物姿で書道・華道・茶道に没入しているタツヤ、鏡の前で筋トレに励むドモン、そしてユウリは慣れない家事に疲れたのか、珍しく寝坊して姿を見せる。心配して、薬を買いに外へ出るシオン。
ぼんやりと呟くユウリ。

桃「ねえ私、女として何か足りない所があるのかなぁ」
赤「そんな事はないよ。ユウリは充分、魅力的だよ」
桃「えへっ。そう!」
黄「恭子様に比べれば、だいぶ落ちるけどな」
桃「え?」
赤「ドモン、それはユウリに悪いよ。恭子さんとくらべちゃ」
桃「え?!」
黄「相手が悪いか」
赤「相手が恭子さんじゃなぁ」
赤&黄「「へっへっへ」」
ユウリさんはまあ、容姿にはそれなりに自信あったのだろうとして、家事なども、やった事ないけどその気になればいつでも簡単に出来る、ぐらいに思っていた感じが見受けられるので、今回は色々とダメージが大きい模様です。
というか20話以上進めて、初めて見せた弱みが家事疲れって。
一方、恭子と会ったアヤセだが、恭子はアヤセには特に言葉をかける事なく冷たくあしらっただけで、すぐに出ていってしまう。
男共は役に立たないと遂に直接対決を仕掛けるユウリだが、先週からのジーンズ姿が徒になったか、恭子の浴びせかける言葉に何の反論も出来ないまま女力勝負に惨敗
己のプライドをずたずたにされたユウリだが、そこで黙って引き下がるほどヤワではない。
金の力で女力の促成栽培にかかる。
ユウリがブティックやエステに邁進している頃、タイムレンジャーの影に気付いたリラの「金がないなら、命を奪えばいい」という入れ知恵により、恭子はタツヤとドモンを呼び出す。更にそこに現れるアヤセ。
「俺をフった女はおまえが初めてだ。必ず俺に惚れさせてみせるぜ」
…………ああ、アヤセはやっぱり、そっちの系統でしたか。
恭子の言葉に操られ、更に謎の毒ヘビを体に埋め込まれ、3人で殴り合うダメンズたち。
駆けつけたシオンも巻き込まれるが、そこに、ボディコンスーツに身を包み、ばっちりフルメイクした、ユウリ・ラストレッドショルダーカスタムが姿を見せる!
輝くユウリの投げキッスを浴びて、 普段とのあまりのギャップのショックから 正気に戻る男達。
男の純情怒りに変え……る筈があしらわれてシオンに冷たい言葉を浴びせられたりもしつつ、正体を現した広末恭子=結婚詐欺師バーベラを無事に撃破。ユウリさん、初「タイムアップ」?
最後に、犯人がロンダーズであった為に突き出すわけにもいかなくなった山田吾郎の元には、恭子の変装をしたユウリが、優しい嘘の置き手紙を投函。その嘘に気付きながらも、山田はユウリに礼を述べるのであった……(バーベラが倒れた事によって、タツヤ達同様、なんらかの催眠効果が解けていた可能性あり)。
恭子の扮装で立ち去るユウリが、慣れない靴で転ぶところで幕。
コメディ回ではありますが、一応、微妙にユウリさんが自省と成長をしているというか、なるほど、孤高の女は一度、別方向からプライドを砕かれた方が良かったのか、と(笑) 家事スキルは結局成長していませんが、山田さんに気を遣えるぐらいにはなりました。
いやー、久々に、全盛期の井上敏樹節を堪能できて面白かったです。
台詞回しだけでここまで笑いを作れるテクニックは、やはり、当時随一。
また、恭子に骨抜きにされて以降の、心安らかなる世界に旅立ってしまったタツヤの演技が秀逸。
「あげたさ」は抜群に良かった。
前回“男の子”を見せたシオンが、今回はオトナ達の汚れた世界についていけず、終始脇に回っている所も、脚本陣の連携がうまく取れて、いい流れになりました。
CGによるギャグ演出はむしろ本の面白さを削いでしまって、いらなかった気がしますが、逆にああいうのを入れることで、「今回はギャグ回なのでこの脚本でも許してください」みたいな言い訳にしたりしているのだろうか、などと邪推してみる。
なお今回の一番怖いセリフは、ロンダーズのアジトにおいて、解凍した怪人について
ギエン「働いている? 何をしているんだ」
リラ「そうねぇ〜……釣りみたいなものかしら」
どう考えても、ほぼ同業のリラさんが言っているのが、何より怖い。