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『輪るピングドラム』13話〜14話感想

高倉兄弟の原罪にまつわる物語(後編)が語られ、謎の司書/医者が表舞台に登場。
兄弟のおじさんの声が田中秀幸という事に気付く。
高倉両親(子安武人井上喜久子)もそうですが、年長世代のワンポイントキャラはやたら豪華というか、できる人に少ない台詞の中で凄く演技させて/してもらっている。12・13話の女神様の島本須美さんとか、素晴らしく怖い。こういう、演出と作画だけではどうにもならない部分というのは、やっぱりあると思うのです。
ゆりさんの同僚の男役役の朴ロ美さんとかもノリノリですが。
ストーカーから脱しつつあるリンゴちゃんは、史上最も可愛く迫ってみるが、卑屈モードに入った弟にばっさり切られる。
サイコ少女が2クール目から真人間に近づき、劇中のキャラクターの中では常識サイドに近かった(あくまで、近かった)弟くんがやさぐれるという、逆転状態。そして息を潜めていたゆりさんが動き出すと思いきや、どうやら過去と現在を繋ぐキーキャラクターとして、モモカが急浮上。
とすると、13話の司書さんの思うキャラクターもモモカなのかしら。ここまで絡んでくるとは、予想外。前半、リンゴちゃんが過剰にオカシな感じなのは、どたばたで話を引っ張るというのもあるけど、この、目くらましか。
一方、相変わらず札束の為に後ろ暗そうな動きを続けている兄は、新ストーカーに、擦り潰されそうになっていた。ナツメさんの足の置き場所が怖い。謎のパチンコを撃つ時に、踏み込むからますます怖い。ナツメさんは、兄が手に入るのなら去勢しても構わないぐらい思っているという事なのかなー、あれ。
以前に、今作は一番初めに「この物語はどこへ行き着くのか?」(「妹は死ぬのか?/生きながらえるのか?」)というのを提示しているのでプロセスがハチャメチャでも大きな話の流れそのものにはついていきやすい、と書きましたが、12・13話は、始まりのエピソードを紐解くスプリングボードであると同時に、“罪と罰”という普遍的なテーマを置く事で、後半戦へ向けて改めて物語の基軸を見せておく、という効果を持っています。
謎めいた諸々が多すぎて、話の中身は色々よくわからないけど、とりあえずの(最終的に本当にそこへ向かうかはまた別にして)テーマは明示されているので、話を追いかけるキーになる。
彼等の罪は許されるのか? 許されるべきなのか? 果たしてそれは罪なのか?
ぶっとんだ肉付けで攪乱しつつも、軸足は物凄く基本的な物語構造の上に置いている、この辺りの構成はお見事。