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大トミノ祭:提督とキノコ

◆第24話「キノコは大きらい」
ううーん、18、19、20と伏線回も含めて力の入る回が続いた後、ここ数話は出来がいまいち。遊園地を舞台にソルジャーと戦う絵は面白かったのだけど、いかにも作画枚数の厳しい回だったというのも含めて、話の出来も良くなかった。
◆第25話「提督の生と死と」
旧型艦で13機ものデスバトルを倒した英雄マゼラン――病死した彼の頭脳を人工知能として搭載した新造戦艦マゼラン号の試験航海に招かれる万丈だが、突如、その人工知能が暴走する。マゼランを、人間の作り出した存在でありながらメガノイドの理想ともいえると興味を持つコロスは、配下のコマンダー接触を指示。しかし万丈を閉じこめたマゼランは、ブリッジを訪れたコマンダー達をも閉じこめる。
人類の英雄が頭脳だけを戦艦に移植された結果、人ではない存在となり人類に牙を剥く、という、コンピューターの反乱ネタを骨子にしつつ少し捻りをくわえ、そこにメガノイドという今作の特色と絡め、劇中のテーマを二重三重にひっくり返して盛り込んだ、意欲的なエピソード。
捕らえた万丈やメガノイドを「実験動物」と言い、「メガノイドがスーパー人間なら、私は神だ!」と言い放つマゼランがなかなか強烈。
そして、コロスの命令でマゼランと接触するも、その在り方に嫌悪をいだき、「あれがメガノイドの理想で、神と言える存在だというならば、私はそんなものは認めない」と、“メガノイドの誇り”をかけてマゼランに挑み、結果的に万丈と共闘する事になるコマンダー・カトロフのキャラがなかなか秀逸。マゼランの重力砲を浴びて危機に陥るダイターン3をかばい、「借りは返したぞ!」とボディ部分が破壊された後、頭部が分離。ドリルヘッド状態で戦うとか、実に格好いい。
ラストは、レイカにダイターンを任せ、カトロフが外から攻撃をする中、生身で艦内に乗り込んだ万丈が、コンピュータールームを破壊。凄く富野ワールドというか、『ザンボット』と『ガンダム』を繋ぐようなエピソードでした。