はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『天空の城ラピュタ』の面白さについて

TwitterのTL遡っていたら今朝の薄明の頃に『天空の城ラピュタ』のどこが面白いのかで盛り上がっていたみたいなのですが、『ラピュタ』は何が凄いかというと、あのべったべたのボーイミーツガールを真っ正面からやりきった事にあって、何よりそれが凄い。その上で色々なギミックを乗せて、王道物語を王道物語として成立させた所が面白い。あれを普通にやると、成立しないか、ただの月並みで特に言うところもない作品になってしまう。
変化球は注目されがちだし、発想そのもの(だけ)を誉めやすいけれど、王道作品が王道作品として評価を得る、というのが実は一番難しい。
後とにかく、“照れない”所。
ラピュタ』はとにかく全編、作っている側が、恥ずかしがらない。
恥ずかしい所に一直線で突っ込んでくる。
この辺りは時代性もあるでしょうし、好みの分かれる所でもありましょうが、これが素晴らしい。
宮崎駿のいい意味での天才性が、一番発揮された作品だと思っています。
恥ずかしがらずに普遍的な王道物語を成立させている事こそが、面白い。
とか書きつつ、『ラピュタ』は好きすぎて、もう何年も見ていないのですが、久々に見てみようかなぁ。
後そういえば、『オーバーマン・キングゲイナー』なんかは、2000年代に、「もっと恥ずかしくてもいいじゃないか」という作品ではありました。