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『氷菓』4〜7話感想

溜め込んでいた4〜7話までをまとめ見。
基本的には、千反田さんが可愛い、以外には見る所のないアニメ。
それでも、アニメ向きとはいえない原作をベースに頑張って作ってはいて、4話の古典部会議シーンで、単調にならないようにコロコロと場面を変えたり、その為の場面変更に関わる台詞や演出をしっかり作っている所は、好感は持てます。
作画の力を大前提とした演出なのですけど、一画面に無駄に情報量を詰め込むぐらいだったら、しっかり描いた複数の場面で展開する方が長所が活用されるわけで、評価したい。
一方で、5話はまた無駄な引きカット多用していたり、全体としては、あまり感心しない。
なんかこう、引きカット多用もそうだけど、ここは情緒的なシーンです、みたいな際の演出がいちいちステレオタイプにすぎる。それを全面的に否定するわけではないのですが、演出によってそういう空気を醸し出すのではなくて、空気を読んでそういう場面だと思ってくださいみたいな演出。
やたらにキャラクターの演技(動き・仕種)が、戯画的な所と合わせて、どうも気になる点。
6話、お菓子のクッキーを伏線に使ったのは、好演出*1
小説でも実にくだらない小ネタ(悪い意味ではない)のエピソードだったので、アニメ的に上手く補ったのは、秀逸。
這い寄るチタンダエルとか。
原作『氷菓』のエピソードをさくっと5話までにまとめてくれたのは良かった。
アニメやるなら、『遠回りする雛』の各話を挟みながらラストはあのエピソードでまとめてほしかったので、この構成なら、『クドリャフカの順番』も含めて全てやってくれるかなぁと期待。原作では『クドリャフカの順番』が好きなので。『愚者のエンドロール』は省いてもいいとか思っていたけど、次回から『愚者のエンドロール』編の模様。

*1:原作にクッキーがあったか記憶に無いですが