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『大鉄人17』感想4

基本、2話完結形式で進むようなので、サブタイトルなどはまとめます。
◆第7話「ゴメスの鉄人狩り」◆ (監督:若林幹 脚本:伊上勝
◆第8話「ワンセブン15時間の命」◆ (監督:若林幹 脚本:伊上勝
サブマシンのテストで調子に乗り、剣持隊長の停止命令を無視してスピードを出しすぎ、隊長に張り飛ばされる三郎。
千恵さんが三郎をかばうのですが、ここはどう考えても、100%隊長が正しい。千恵さんがどんどん駄目な人になっていくというか、佐原親娘が駄目すぎるというか、剣持隊長は早く、千恵さんの心の隙間を埋めるべき。まあ、千恵さんとフラグ立てると、その回で死にますが!!(おぃ)
剣持の弟やすしが、かつてバイクのスピードの出しすぎで死亡事故を起こした、という事情がここで語られ、前々回のペンダントの伏線が回収。
博士からそれを聞かされ、剣持に謝罪する三郎。二人は和解し、三郎はサブマシンの飛行テストを行うが、そこに襲いかかる、ブレイン党のミサイル! 撃墜寸前の所を17に助けられる三郎。レッドマフラーはミサイルを放ったチーフキッドのトラックを追うが、ガス会社の施設付近で見失う。実はその地下に、ブレイン党の秘密基地があったのだ。
後半では、ブレイン党の破壊工作で、ガスタンクロボが大暴れ。
えー、あれです、男の子ならガスタンクを見ながら一度は考える、あれ。
あの球体が、まんま転がるだけ(笑)
やってきた17はグラヴィトンでガスタンクロボを撃破するが、それはキャプテン・ゴメスの周到な罠だった! 続けて、ガスタンクに偽装されていたミキサーロボ(空飛ぶトゲ付きガスタンク)が登場、グラヴィトンの発射によってエネルギーを失っていた17は苦戦に追い込まれるが、スモーク後の飛行形態への変形により、なんとかミキサーロボを退ける。
全ては、ブレインから17の弱点――グラヴィトンの発射後はエネルギー回復の為に15時間は完全に活動を停止する――を聞き出したゴメスによる、二段仕掛けの策略であった。
……ただここ、チーフキッドがガス施設の秘密基地で破壊活動を云々している所で、ゴメスがブレインからこの話を聞いているので、作戦をたてたタイミングがおかしいのですが、ブレインから話を聞いた後にゴメスが作戦を追加する所がカットされたのでしょうか。最初から二段構えの作戦だったというのは、時制的におかしい。
地上では、避難民に紛れていたブレイン党の後方攪乱部隊とレッドマフラー隊が戦闘に。剣持から状況を聞かれ、他の地区でも混乱が起きていると答えた博士、「今、戦闘機隊の出撃を要請した」
……え? 避難民と紛れている歩兵相手に?
この人、職場で公私混同しまくるし、博士ポジションなのにろくな分析も出来なければ何か開発するわけでもなく作戦を立案する事もないと徹底的に役に立たないのですが、国際平和部隊の偉い人なんだよなー。シビリアンコントロールも時と場合によりけりな気がする17であった。
これまでの17の出現パターンや飛行時間から、ハスラーの協力を得て17の潜伏場所を探り出すゴメス。
一方、ガス施設の隠しカメラとブレイン党アジトへの入り口に気付いた剣持は単身潜入を行うが、チーフキッドによって捕らえられてしまい、パンツ一丁で隠し武器を確認される
しかし剣持はチーフキッドの一枚上を行っていた。監禁された剣持は足の裏に貼り付けていたダミーの皮膚の下に隠した集音機を取り出すと、チーフに捕まる前に仕掛けた盗聴器を通じ、ゴメスとチーフの通信を盗聴。彼等の目的が、富士山麓に潜む行動不能状態の17の撃破にあると知る。集音機と一緒に隠していたプラスチック爆弾を用いて監禁から脱出した剣持はレッドマフラーと合流。
隠し階段の上で剣持を捜して右往左往する隊員の足下が爆発、というシーンは面白かった(笑)
しかし剣持隊長はホント、個人戦闘能力高いなぁ。
〔武力97・統率50・政治30・知謀80〕ぐらいなステータス。
剣持からゴメスの作戦を聞いた三郎は、
「ワンセブンは僕の友人です。ワンセブンの命も、僕の命も同じです」
と訴え、その熱意に打たれた剣持は、サブマシンによる先行を許可。ブレイン党の攻撃より先に富士山麓の洞穴に辿り着くが、17は三郎の呼びかけにも目を醒まさない。
「隊長……ワンセブンは私の声にも目が醒めません」
「南隊員、失望するな」
「はい」
「南隊員、ワンセブンはいつも我々を守ってくれた。今度は我々が17を守る番だ」
戦車部隊を率い、後を追う剣持とレッドマフラー。
17のメカニカルな弱点を前に、レッドマフラー(三郎と剣持)が一致団結するという展開はなかなか熱い。
そしてチーフキッドの部隊が洞穴の17への攻撃を開始するが、そこへ到着するレッドマフラーの戦車部隊と交戦。ミキサーロボも姿を現し苦戦するが、三郎が目を離した隙に姿を消した17が突如現れ、予定より2時間早い目覚めと共にグラヴィトン攻撃でミキサーロボを粉砕。チーフキッドらは撤退するのであった。
「15時間眠っているのは嘘だったのか」というゴメスの問いに、「それはいずれはっきりさせよう」と解答を明らかにしないブレイン。ブレインがゴメスに嘘をついたのか、それとも、ブレインの持つデータよりも17が進化しているのか?
大鉄人17、巨大頭脳ブレイン、二つの超存在は、人間達を惑わせながら、物語は進む……。
と、熱い展開だと思ったら一転、結局「ワンセブン凄い」で片付いてしまうという、肩透かしな展開(^^;
もう少し、何とかならなかったかなぁ。