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特撮脳で見た『魔法少女まどか☆マギカ』7話

きゅうべえさん、
「今更泣き言ぬかすんじゃねーよ」
モードに入る。
一方ほむらの説明によると、きゅうべえは論理の土台も倫理観も人間とは全く別の生き物であるが故に、悪い事をしているとは全く思ってないのだという。
この辺りは、SF的なファーストコンタクトテーマの要素が混ざってきていて、面白い。
まあ、中学生女子(?)にその辺りを冷静に判断しろ、と言ってもどだい無理な話ですし。
自分が“人間ではなくなった事”に打ちひしがれるさやかの前に姿を現した杏子は、己が魔法少女になった経緯を語る。
短い時間で視聴者に感情移入させるという目的もあるのでしょうが、マミさんの瀕死といい、割とシンプルに同情しやすい設定が多い。まあ、そうしないと悲劇性も出てこないのですが。
その経緯ゆえに「自分の為に力を使う」と言う杏子に、もう後悔はしていないと告げたさやかは、あくまで力を「他人の為に使う」と宣言。二人の敵対関係は緩和するものの、協調には至らず。
翌日、ヴァイオリン少年が復学。声をかけられずじまいのさやかを見たひとみは、放課後に彼女を一対一で呼びだし、「明日の放課後に彼に告白するから、自分の気持ちに素直になるなら猶予と優先権をあげやう」宣戦布告
ヴァイオリン少年に告白すれば勝てると確信している、ひとみちゃんが恐ろしい……!
しかもこれ、仮にさやかが先に告白して勝利を収めたとしても、常に自分に優先権を譲ったライバルが眼下で牙を研いでいるというプレッシャーを受け続ける、という十重二十重に張り巡らされた奸計! 恐るべしひとみの罠! げげーっ!
もはや人間ではない自分は彼に告白など出来ないとまどかに嘆きを吐露しつつ、魔女探しに向かうさやか。いっけん前向きに現状を認めたかに見えたさやかは、出会った魔女との戦いで、肉体の痛みを本当に制御できる事を自ら確認しながら、血を流し、哄笑とともに魔女を嬲り殺す!
……なるほどなるほど、さやかは、「奇跡の代償に対して絶望した事」や「友人に対して悪意を抱いた事」を己自身で赦す事が出来ないが故に、自らを純化した正義の味方”と置く事で許容するというキャラクターなのですね。
ここに持ってくる為に、さやかはここまで、やや肩肘張った強い正義感の持ち主、として描写されてきたのか。
言うなれば、“赦せない”正義。
現状、魔女を倒す、事が正義のルールとして設定されているからいいけど、たぶんちょっと間違った方向にベクトルを与えると、とんでもない方向にすっとんでいく、ジャスティス・バーサーカー
演出もそういう描写でしたが。
こうなってくると、どちらかといえば受容するキャラとして描かれて、ここまで変身を引っ張りまくっているまどかは、きゅうべえの思惑通りに魔法少女化するとも思えないし、ヒーローになるというよりも、何らかの形で物語上のテーゼの超越者として置かれるのかなぁ。