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『爆竜戦隊アバレンジャー』感想6

◆第11話「アバレサイキック。ブヒっ。」◆ (監督:諸田敏 脚本:荒川稔久
いい加減、エボリアンの幹部の名前を覚えようと思う。
ヴォッファ(作曲家:ギガノイド担当)

ミケラ(絵描き:トリノイド担当)。
覚えた。多分。ミケラはともかく、ヴォッファが無駄に覚えにくすぎる。
アスカがアナザアースに来る際にちりぢりになった爆竜の卵は、あと4個。その一つの気配を西に感じ、アスカ、卵探しの旅に出る事に。
……ていよく、番組から抹殺される(笑)
介さんも、ちっとも帰ってこないしなぁ……。
(ベテランの役者さんがしばらく居なくなるのは、舞台出演の為、とかがままありますが)
エボリアンでは、卵集めと並行して伝説の鎧の力を得るために人々の涙を集めたいジャンヌだったが、ヴォッファとミケラがインスピレーション不足。だがミケラによると、侵略初期に世に放っていたトリノイド第3号の作戦がそろそろいい感じになっているという……と、作戦のスタートがその回以前、というなかなか面白いネタ。トリノイドが劇中で4号から始まっていたので、序盤で使おうと意図的に仕込んでいた模様。
そんなある日、恐竜やにやってきたエミポンの様子が暗い。友達の若菜の様子がおかしいのだという。心配した凌駕が一緒に見に行くが、若菜は今時珍しいぐらいの、父思いの良い子。
ところがエミポンによると、若菜は彼女と鈍くさい仲間だったのに、いつも成績は自分と最下位争いだったのがいきなりテストで100点を取ったり、授業中に超能力のようなものを使ったり(念動力で消しゴムを拾うシーン)しているのだという……

成績が急に上がる
超能力も使えるようになる

…………ん、なんか、そんな学習塾が昔どこかであったような(笑)
背後にあるのは、宇宙的犯罪組織じゃないですかね、これ。
若菜が通っていたのは、大天才予備校。
この数ヶ月で全国的に拡大した、入学金0円、月額100円、の怪しすぎる予備校であった。この予備校の背後に居たのは、トリノイド・テンサイキック。成績向上を餌に、 マダコフード サイキック砂糖大根(つまり甜菜)を食べさせて一般人をサイキッカー化するとともに洗脳し、サイキッカー総決起を目論んでいるのであった!
学生コスプレのアバレンジャー3人+エミポンは予備校に潜入、イエローの持ち出した謎のフラッシュで一時的に生徒達の洗脳を解くが、「人より飲み込みが遅くてもいいじゃない」というエミポンの説得も空しく、「たとえ超能力を使ってでも、いい成績を取りたい」と、若菜達は超能力を失う事を拒否。捕まったエミポンはサイキック砂糖大根を無理矢理食べさせられてしまい、サイキッカー達の仲間になってしまう。
――その頃、卵を探して西へ向かったアスカは、同じく西へ向かったジャンヌと遭遇。一般兵を蹴散らして、軽く見せ場を貰っていた(涙)
意外に強いテンサイキックとサイキック生徒達の攻撃に苦戦、追い詰められるアバレンジャーだが、あわや、という時、レッドの落とした剣を拾ったエミポンが、背後からテンサイキックを攻撃、大ダメージに生徒達の洗脳も解けて気絶する。
「その気で躍進、心はアバレピンクの今中笑里よ!」
確かにサイキック砂糖大根を食べさせられたエミポンであったが、
「飲み込み遅いからまだ効いてなかったのよ!」
その“飲み込み”違う、という所ですが、まあ、サイキック砂糖大根からして今回は言葉遊び回という事で。
この一撃をきっかけに、形勢は大逆転。アバレンジャーはテンサイキックを撃破し、予備校は壊滅、サイキッカー達は洗脳から解放されるのであった。若菜も凌駕達の言葉に、真っ直ぐに生き治す事に決め、めでたしめでたし。……と思ったら、今頃になって飲み込めてきたのか、エミポンが超能力を発動。調子に乗ったエミポン、そのままアバレピンクに変身しようとするが……なぜか、子豚に変身。
「アバレピンク」ならぬ「アバレピッグ」でありました、というオチ。
酷い(笑)
タイトルの「ブヒっ」は何かと思ったら、これだったというのも、酷い(笑)
そんなわけで、荒川稔久による、『宇宙刑事ギャバン』(第6話「魔空塾の天才たち」)、というよりは上原正三オマージュ回(笑) ……という事でいいのか?
エボリアンとマクーは協力関係にあったのだ!
……そう後の、『海賊戦隊ゴーカイジャーvs宇宙刑事ギャバン』に繋がる、壮大な伏線である(嘘)
そして次回、太秦回。
まさか、アスカ西へ、がこの伏線だったとは。


◆第12話「アバレノコギリ、京都を斬る!」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久
エミポン、まだ豚だった。容赦ない……というか、酷すぎる(笑)
舞ちゃんを恐竜やに置いていけない理由を作る為に前回あんなオチにしたとしたら……凄い……のか?(^^; どちらにせよ、エミポンに舞ちゃん預けっぱなしにするのも、酷いといえば酷いのですが。
京都の街に出現した巨大ノコギリのニュースが世間を騒がせる中、爆竜の卵を追っていたアスカから連絡を受けた3人+舞ちゃんは、京都へ。爆竜の卵の気配を追う5人は太秦映画村に入るが、あっさり舞ちゃんとはぐれる駄目なオトナたち。
というわけで、舞ちゃんを探しながら観光スポット紹介へスムーズに流れる(笑)
見つけた舞ちゃんは、なぜか青影コス。
そして現れる、巨大ノコギリ。
その正体は、ジャンヌに操られる、爆竜ディメノコドンだった!
京都を破壊するディメノコドン、更にギガノイド第3番「時計」(ハイドン)が登場。仏塔を食べる「時計」を止めようとダイノボンバーを放つ3人だが、「時計」の放った謎の光線を浴びて消えてしまう。目を覚ました彼等が居たのは……江戸時代?!
特に説明がないのですが、古いものを食べる事でそこに含まれる時間的エネルギーを得て、光線で時間を遡行させる、という事で良いのでしょうか。どうして江戸に飛んでいるのかは謎ですが(笑) 
奉行所に追われる羽目になった3人は、逃走中に、拝一刀と大五郎、更にエミポンそっくりのお姫様と介さんそっくりのお付きの武士と遭遇。そして姫を狙う刺客(?)が現れて?!
一方、現代では一足遅れで京都に辿り着いたブラキオ達が戦闘中。
ブラキオvs時計
ティラノvsディメノコ
と、京都怪獣大決戦。
伝説の鎧を身に纏ったジャンヌに苦戦するアスカ。ジャンヌがアスカを追い詰めたその時、二人の前にリジェと瓜二つの少女が姿を現す!
太秦スペシャルという事で、楽しいバラエティ回。Aパートが観光に費やされた為、色々と酷い状況のまま、続きました。
しかし、オリジナル作品なので使いやすい事情もあるとはいえ、『暴れん坊将軍』ネタの無双ぶり。『三匹が斬る!』ファンとしては、次回予告が嬉しかったですが(笑)