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宇宙の星よ永遠に

※以下、『無敵超人ザンボット3』のラストシーンのネタバレがあるのでご留意下さい。
波の来た音楽をひたすら聴きまくるという癖があるのですが、未だに「コネクト」(『魔法少女まどか☆マギカ』OP)が抜けない。
ところでアニメ主題歌(OP、ED)と本編のシンクロ、というと個人的に忘れがたいのが『無敵超人ザンボット3』。
数多の犠牲の上にガイゾックに打ち勝ち、ぼろぼろになりながら地球へ帰還した勝平のもとに人々が駆け寄るラストシーンで

もう戦いはない 緑の大地よ
走れ走れ 風よりも早く
そして微笑み忘れず
僕らには愛がある友がある
正義と勇気の仲間がある
輝け僕らの星よ 永遠に輝け

とED2番が流れるのは実に美しく、感動的。
『ザンボット』といえば最後の決戦に至って、「地球人類こそ宇宙に戦いを広げる悪である」「誰が地球を守ってくれと頼んだのか?」「おまえたちが戦って、誰が感謝してくれるのか?」と数多くの犠牲を払ってきた主人公に痛烈な言葉が投げかけられるのが、正義の価値観の相対化とあいまって非常に有名です。
主人公の勝平は「それでもわかってくれる人がいる筈だ」とガイゾックの神を撃破し、そんな彼、彼等(神ファミリー)を、かつて石を投げていた人々が暖かく出迎える……という凄く美しい最終回を迎えます。
ここまでは、綺麗な富野。
そしてもう一つ、通常のEDで流れ、最終回にもEDで流れる、1番の歌詞が非常に意味深い。

もう帰ることない 宇宙の星よ
さらばさらば もう会えはしない
けれど涙はいらない
僕らには母がいる父がいる
平和で豊かな地球がある
輝け僕らの星よ 永遠に輝け

多くのものを喪い、地球を守りきった勝平。
彼が戻ってきた地球は、本当に、「平和で豊かな地球」なのか?
最終回で主人公が地球の「守る価値」を問われるのと同時に、実は我々(視聴者)はその「守られる価値」を問われている。
地球は、彼等が犠牲を払ってまで、守られる価値があったのか?
我々は、平和で豊かな地球をもって、神ファミリーに報いる事が出来るのか?
エンディングテーマを利用して、しれっとこの二重構造を仕込んでいる富野由悠季は、恐ろしい。
『ザンボット』EDの歌詞が富野(井荻麟)作詞だと思われていた背景には、このシンクロぶりがあるのだろうなぁ(クレジット通りに、サンライズ文芸部の仕事らしい)。