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『大鉄人17』感想9

◆第17話「咲けよ!!友情の紅い花」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
細菌ロボットの攻撃を受け、大爆発するワンセブン。地鳴りの停止とサブマシンが発進しない事から異常を感じた三郎はワンセブンが隠れる洞窟へ向かうが、そこで見たのは無惨に損傷した17の姿であった。三郎が中へと乗り込むと、内部修理メカであるロボターまでもが動作不能に陥っており、三郎は17を救う為に村中隊員に修理を頼む事を思いつく。
その頃レッドマフラー本部では、17が細菌ロボに一方的に敗れたのは、グラヴィトンを用いると敵ロボットに内蔵された細菌が飛散してしまうと判断した為であり、今回の戦いでは17を頼りにする事ができないという結論が出ていた。その結果として「今度の作戦には、ワンセブンは必要としない。したがって南隊員も同様、必要ではない」という(おそらく三郎の休暇を強調する為の)剣持の発言を、たまたま廊下で洩れ聞いてしまった三郎は、ショックを受けて遁走。
家族を失い今の居場所で必要とされたい三郎、半強制的に隊員にした過去は忘れて少し休ませようというおじさん達の親切心、それを上手く飲み込めない三郎の疑心暗鬼、というそれぞれの思惑がすれ違っているのはリアルな人間関係……というよりは物語が破綻している感じというか、三郎くんの精神状態がブレすぎなのですが、ブレて仕方のない人生を送ってはいるので、結論としては、
ケアが手遅れであったと。
遁走した三郎は、再びワンセブンの元へ。

「ワンセブン、僕には何もしてやることはできない。さよなら、ワンセブン。楽しい時、辛い時、僕は決して忘れないよ!」

三郎、なぜか明後日の方向へ伸身二回宙返り一回ひねりを決めて、ワンセブンを見捨てる
それとこれとは、全然話が違うような……
レッドマフラー辞めるのはいいから、村中隊員に頼んでワンセブンは助けてあげなよ三郎……。
「ワンセブン、ぼくたちの友情の印だ」
三郎はワンセブンに変なペンダントを放り投げ、走り去る。
17が活動不能に陥った隙に、ブレインの細菌ロボットは東京各地を攻撃開始。細菌攻撃を受け、無人の街……無人のブランコや三輪車に粉だけが残っている絵は秀逸。偵察隊から連絡が途切れたのを受けて出動しようとする剣持隊、三郎が探していた筈の村中隊員が部屋に居た事を不審に思って尋ねる小野隊員だが、「南隊員をかまっている場合ではない。出発するぞ」と剣持はさっさと出撃してしまう。三郎の部屋を確認した千恵は、そこで三郎の辞表を発見する……。
もうみんな、好き勝手に無茶苦茶。
なぜレッドマフラーは、最強の戦力である17にこうも冷たいのか
勿論、自由意思で活動する17に頼り切るわけにはいかない、というのは当然なのですが、これまで頼りまくりだったので、展開に説得力はない(^^;
三郎を捜す千恵は岩山家に向かい、鉄五郎とともに、ピクニックへ向かった三郎やルミの後を追う。なんとそこは、ブレインの攻撃目標にされており、住民が退避した地域であった! 千恵に一目惚れし、「わしをレッドマフラー隊へいれてください!」という鉄五郎と三郎達を救出した千恵は剣持隊とも合流するが、そこにチーフキッド率いるブレイン党の銃撃が迫る。
中学生の子供連れで選ぶ作戦が「全員あの倉庫まで辿り着け!」と銃火の中をダッシュ、「若いの、銃の扱いは知ってるか?」といきなり素人(鉄五郎)に銃を持たせ、一発撃たせた上で「使い物にならん!」と取り上げるとか、
もともと、個人の戦闘能力はともかく作戦指揮には疑問があった剣持ですが、この数話で、加速度的に駄目な人になっていく
ちなみに鉄五郎は、拳銃のまぐれ辺りで、初めての殺し
ごくさらっと。
なんとかブレイン党の包囲を突破するも、細菌ロボに追い詰められる三郎達。
「こんな時にワンセブンが居たら…………わんせぶーん」
剣持から託されたヘルメットを被り叫ぶ三郎だが、見捨てたじゃないか、ワンセブン……
しかしワンセブン、自力再生を終えて飛んでくる
健気だ(涙)
復活した17は、細菌ロボと戦闘開始。
急にワンセブンに声援を送り出す皆。
子供(ルミちゃんら)に声援を送らせる事で、今更ながら、“みんなのヒーロー”感を強めようという、何ともいえないテコ入れ臭。
声援を受けた17は細菌ロボをグラヴィトンで撃破。
しかも、空中で
細菌大飛散?
そして剣持は、その件について、まさかの完スルー
まあ、17がグラヴィトンを使わなかった理由に関してはあくまで“剣持の推測”に過ぎなかったのですが、あまりにも酷すぎます(^^; 細菌とグラヴィトン攻撃の関連性はスルー、「さよなら、ワンセブン」など無かったように助けを求める三郎、三郎が投げた謎のペンダントもスルー、一応ロボターが再起動したような映像は入ったにしても何事も無かったかのように完全復活して飛んでくる17、どこにも存在の確認できない友情……まるでAパートとBパートで別人が書いているかのような脚本(^^;
もっとも、伊上勝さんといえば脚本が土壇場まで上がらない事が度々ある人だったらしいので、本当にそんな事が無かったとも言い切れないのが怖い所でありますが。
テコ入れの関係と、伏線が全く機能しないなど、シナリオが色々と迷走した事もあってせめて頑張ろうとしたのか、無人の街の演出や、戦闘でこれまでに無かったようなカットを入れるなど、映像はなかなか意欲的。また、容赦なく細菌ロボの作戦を成功させた事で、話全体は、なかなか締まりました。中はぐちゃぐちゃでしたが(^^;
そして次回予告まで、超ノリが軽くなってしまいました……
久々にこう、残酷なテコ入れを見ている。
まあゴレンジャーみたいに、路線変更というわけでもないけど、急に次回予告が全部なぞなぞになってしまった例もありますが。
それにしても……まあこれもまた運命。