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『大鉄人17』感想11

◆第19話「夏休みのプレゼント! ワンセブン超特急」◆ (監督:山田稔 脚本:上原正三
堂々とやってきたキッド、変なポーズで新幹線ロボを止める。
……上司に影響された?
佐原博士から第二ブレインの設計図を手に入れると、「新幹線ロボ、人質を解放してやれ!」と、敵の喉元で人質を活用せず、律儀に解放。前回あれだけ盛り上げておいて、開始5分も保たず全員解放されてしまいました。
設計図を見たブレインは、部分的に自分よりも優れた機材が使われている第二ブレインの破壊を命令。ブラックタイガーの指示のもと、チーフキッドが動き出す。
…………しかし、よく許可が降りたなぁ、第二ブレイン計画。
私が上層部なら、これ以上、佐原博士に巨大コンピュータは作らせません(笑)
一方、新幹線ロボの影響で新幹線が全面ストップしてしまい九州の祖母の見舞いにいけずに落ち込む幼女・ノゾミの元に集まった三郎達の前に、ワンセブンが姿を現す。
「イエス! イエス!」
ワンセブン、喋る
まだ片言ですが、なんかもう、何かも台無しな方向に。
ワンセブンに招待されて乗り込んだ子供達は、内部でロボターよりジュースとケーキで歓待を受ける。超生産能力でテーブルと椅子が用意されているのはまだいいとして、ジュースとケーキは何を原料に作っているのだろう……。
すっかり子供の味方としてテコ入れの進む17、第二ブレインの破壊をもくろむチーフキッドはノゾミを人質にレッドマフラーの防衛網を突破しようとするが、そこに現れた17がそれを妨害、男を見せた鉄五郎がノゾミを助け出し、剣持に認められる一幕も。
流れはまあいいとして、
「卑怯だぞチーフキッド!」と三文芝居じみた台詞を口走るようになってしまった剣持とか、
橋の上で転げ回って翻弄された挙げ句に部下ともども悲鳴を上げて川へ飛び込んで逃げるチーフキッドとか、
コミカルというよりも、ひたすらキャラクターが安くなってしまって、非常に残念。
最後は水爆を積んで突撃してきた新幹線ロボを捕まえ、17、大飛翔。
大気圏外で
「グラヴィトーーーン!!」(台詞あり)
により、撃破。
ワンセブンは子供達を乗せて九州へと飛び、ノゾミちゃんは祖母の見舞いに行く事ができ、三郎達もブレイン党によって台無しにされた夏休みを取り戻せたのでありました。
うーんうーん、剣持とキッドは、ゴメスが死んだ時、心の中の大切な何かを、失ってしまったのかもしれない……。


◆第20話「ガンバレ兄ちゃん! 栄光の甲子園」◆ (監督:若林幹 脚本:伊上勝
甲子園出場した母校の応援の為に休暇を申請する鉄五郎。
更にその手伝いをしたいと休暇を申請する三郎。
それをにこやかにOKする剣持
……あー、もう完全に、別の作品になってしまいました。
途中で路線変更入るという話は事前に知っていたけど、とても残酷なものを見せられている(^^;
一方、ブレイン基地では半裸のブラック・タイガーがエアクンフーに励んでいた
日本流にいえば、暗殺拳法……
「キッド、おまえだとて裏切れば」
「バカな事を言わないでください
前歴あるからなぁキッド……そしてますますブラック・タイガーに、間違えて現地の格闘家を連れてきてしまった疑惑
三郎くんが鉄五郎と共に野球部の手伝い(部員は9人ギリギリ)をしている頃、タイガーの作った殺人ビルによる連続蒸発事件を追い、ばればれの変装で潜入捜査した剣持は室内の落とし穴にはまってしまう。ギリギリで床の縁に捕まって即死は免れるが、床にかけた指を踏みにじるチーフキッド。さらに、穴の底に設置された槍ぶすまが、射出。鋼鉄の穂先が剣持の脇腹を貫き、隊長、割と唐突に瀕死。
「俺は助からん……かまわず、爆破だ」
外で待機していた隊員に必死の通信を送る剣持が力尽きて落下しようとした時、17が出現し、剣持を助ける。なんとかレッドマフラー隊のジープに運ばれる剣持だったが、その目はうつろ。果たして、剣持の運命や如何に……?!
シリーズ残り半分まで来た所で、私の中の『ワンセブン』はそろそろ最終回を迎えようかなぁ……という考えがよぎったのですが、唐突な衝撃展開。ほんのちょっと前までギャグだったのに。しかも、次回予告で一言も触れないという鬼っぷり。ゲストキャラの女子高生のピンチとか野球部が甲子園に辿り着けるかとかどうでもいいので、剣持は! 剣持は?! とりあえず来週、剣持隊長の安否だけは確認したいと思います。