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『超人機メタルダー』感想15

OPのタグ兄弟の姿に、涙が止まらない……。
◆第27話「助けて!愛しのゴリちゃん逃亡日記」◆ (監督:小笠原猛 脚本:扇澤延男)
ゴッドネロス様肝いりの研究所が爆発し、研究の素体であった生物が逃亡。その生物は体内に特殊なカプセルを埋め込まれており、カプセルの溶解にともない、巨大・凶暴化。初めは大人しい性格であるが、やがて人間を襲い出す。
その時、

「全ての人間どもは恐怖におののき、全能なる余に救いの手を求める事になる……
名付けて、ゴリゴン計画」

………………まあ、ゴッドネロス様のネーミングセンスが微妙なのは過去の軍団員達の名付けで判明している事ではあります。
このシーンは台詞だけ抜くとなんだか間抜けですが、迫真のイラストを背景にして、なかなかそれらしいリアリティを出しています。
……しかし随分と、ゴッドネロス様及びネロス帝国が前面に出るのが前提の計画ですが、世界を影から操る経済ヤクザを卒業する事になったのか、これはネロス帝国による世界征服プロジェクトが新たな段階に入ったという事なのか。どこまで意図的かは計りかねますが、もし後半戦の布石として、作戦の性質を変化させてきていたとしたら、面白い。……たぶん、そんな事、無いような気はしますが。
ゴッドネロスの命によりヨロイ軍団・ウォッガー2(記憶に無いけど、再生戦士?)が、逃亡した3匹のゴリゴンの捜索に向かうが、その内の1匹(ゴリゴンA)が、林業を営む父を持ち、山中で暮らすユキという少女と出会ってしまう。
ユキが鳥のお墓に林檎を供えて、目を閉じて手を合わせて居る間に林檎が消えている、というのは好演出。
最初はゴリゴンの風貌に驚いたユキだが、蛇に襲われそうになった所をゴリゴンに助けられた事から仲良くなり、機甲軍団の姿に、洞窟に姿を隠す。
少女を山暮らしとした事で、山中での行動に説得力を持たせているのは良いところ。どう見ても、毎日学校まで山の中を1時間、とか歩いてそうな場所だしなぁ……後半のゴリゴンとの逃亡シーンでは、川を渡って足跡と匂いを消していたし、プロ……?
山中での謎の爆発を追っていた流星達は、ゴリゴンB・Cがウォッガー2に捕まえられた所に闖入して救出を計るが、機甲軍団の横槍で失敗してしまう。その後、ゴリゴンAを少女から強奪(にしか見えない)、体内に毒素の詰まったカプセルが入れられている事を発見。ゴリゴンの行方を追うネロス帝国の追っ手に少女の自宅が襲われ、救援に向かうメタルダーとゴリゴン。あんな着ぐるみでバック転するゴリゴン!
「このもの、森林破壊の罪」
により、ウォッガー2はメタルボンバーで大爆死。
流星の手術によってゴリゴンのカプセルは取り除かれ、ユキ親子と楽しく暮らしていくのでありました。
えー……あれ、BとCは、機甲軍団の爆撃で消し飛んだのか。
怪人と少女の交流話、という如何にもな次回予告でしたが、そのままの内容でした。
ひねったといえば、最後に怪人が「幸せに暮らしましたとさ」となる所と、凶暴化のくだりが前ふりだけで全く本編に使われなかった事か。
次回、ここに来て定番ネタの怪盗もの。
……と考えると、怪人と子供の交流話、も定番なので、定番シリーズ?