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『快傑ズバット』感想3

◆第4話「涙の敵中突破」◆ (監督:奥中惇夫 脚本:長坂秀佳
弾き語りながら渡し船で川を渡る早川健
船頭さんの精神力はもう、限界だ!
その頃、高熱で道に倒れたみどりは、純朴な農家の青年・沢村誠(レッドマフラー)に助けられるが、誠の土地を狙うヤクザ鬼勘一家の手により、誠を締め上げる材料として、ラクターから引きずり降ろされて木に吊り上げられてしばかれる。
なんという凄まじい、とばっちり。
だがそこへ鳴り響く、ギターと口笛。
「なんだてめぇは」
泣く子も黙る鬼勘一家の鬼の勘三。なるほど、鬼が見てもそのツラは勘にさわらぁ。はははっ、だから鬼勘か」
またもやDのマークに気付きつつ、鬼勘一家を蹴散らした早川の前に空中一回転で姿を見せるのは、日本で二番目の拳法使い、ワルツ・リー。石灯籠破壊合戦で早川は拳法の腕を見せつけ、鬼勘一家は退却。これまでも雑魚達をしばき倒している早川ではありますが、生身の破壊力を見せたのは実は初。普段の格闘では、どうやらだいぶ手加減している模様です。
誠から鬼勘一家がインチキ博打で村民から土地を巻き上げようとしているという話を聞いた早川は、着物姿で賭場に乗り込むとイカサマを暴いて博徒達を薙払うが、村人を人質に取られて袋叩きにされ捕まってしまう。
うんまあ、趣味でやっているからね……ホントのところ、Mだから、早川……。
鬼勘一家のちんぴらからこの事を聞き、早川のもとへ駆け付けようとしたみどりはワルツ・リーによって腕の骨を砕かれる重傷を負う。ちんぴらの攻撃で気絶していたところを、通りすがりのオサム少年に助けられた誠は倒れるみどりを見つけるが、村には病院も車も無い。みどりを病院へ運ぶ為に村で唯一の車を手に入れようと、土地の権利書を持って鬼勘一家に直談判へ向かう誠。
ひたすら受難の続くみどりさん、さすがに粉砕骨折シーンは描かれませんでしたが、どうも根本的に不幸属性っぽい(^^;
今回の首領Lの説教タイムによると村の地下には石油が埋蔵されており、鬼勘一家はダッカーの指示でそれを狙っているとの事。
「貴様も悪の大組織ダッカーの一員なら、目的の為には手段は選ぶな! 殺せーっ! 誰だろうと幸せな奴らは、皆殺しにしてやるのだ!」
なんか最後で急に話が凄く大きくなりましたが、多分、首領Lは、その時の気分と勢いで物を言っている(笑)
誠が車と引き替えに鬼勘一家に土地の権利書を渡す直前、牢屋を脱出し車を用意した早川が駆け付ける。みどりを病院へ運ぼうとする早川達の前に立ちはだかる、ワルツ・リー。早川がワルツ・リーと戦っている間に車を走らせる誠だったが、近道の為に畑を突っ切ろうとすると、畑がなぜか爆発
ワルツ・リーを倒した早川が駆け付けるも一足遅く、車から投げ出された誠は、鬼勘一家のバズーカ攻撃の露と消える。
「みどりさんの探しているのは、犯人じゃなかっただよ……。みどりさん、探しているのは、あんただ。みどりさんを、幸せに、して……」
早川の腕の中で倒れる誠。みどりに淡い思いをいだく純朴で少しとっぽそうな青年を、『大鉄人17』で海野隊員を演じた菅野直之さんが好演でした(ちょうど同時期の放映。撮影時期的にはこちらが早いか)。他のキャラクターに粉をかけられる事で、みどりさんのヒロイン度も上昇。
「誠くん……一人の力でも鬼勘一家ぐらい倒せる事を、見せてやろうぜ」
バズーカの砲撃でえぐれた地面から石油がしみ出しているのを見た早川は、鬼勘一家の目的を悟ると、今回は早めに駆け付けた東条に後を託し、誠の敵討ちの為に車を走らせる。
普通乗用車in早川がバズーカの砲撃を受けると、煙の中からズバッカー&ズバットが現れる、というのは格好いい演出。
そして、大爆破祭。
この当時の特撮を見ていると時々、火薬の量、間違えた……?みたいな事がありますが、しけそうな火薬が倉庫に積んであって在庫一斉処分しました、みたいな勢いの、爆発!爆発!爆発!
ダイナマン(待て)
という感じの、大爆発。
しかもタイミング的に、通り過ぎるタイミングとか避けた反対側とかではなく、何度か思いっ切り爆煙の中に突っ込んでいるのですが(^^;
砲撃を切り抜けたズバットは、勘三一家の前にずばっと参上。
今作はどんなに筋が力業でも、ズバットが登場して、べん、べんべべん! べん、べんべべん!と主題歌が入ると、こちらのテンションが上がって細かい事がとりあえずどうでもよくなるのが恐ろしいところ。
ズバットはあっと言う間に博徒達を蹴散らし、鞭の一撃で斜面を派手に転がる勘三。
飛鳥五郎を殺したのも貴様だな!」
「違う! 誠は殺したが、飛鳥なんて知らん」

まあ、いきなりそんな事言われてもなぁ……。
「嘘をつけ!」
博徒達に袋叩きされる事によって蓄積したMパワーをSパワーに変換した早川健は、勿論聞く耳を持たない。
勘三をなぶり続け……
「チッ、あと一分しかない」
……今、「チッ」って言った、「チッ」って!
「ちがぁう! 本当に知らん!」
懸命に否認し続ける勘三に向けて炸裂する、
「ずばぁっと・あ・たぁっく!!」
(前回から、必殺・股間ダイブ時に、叫ぶ技名が付きました)
またしても飛鳥殺害犯は見つからなかった……気を失った勘三を足下に拳を固めると、「この者、極悪殺人犯人」のズバットカードを残し去っていく早川健であった……。
ズバットの「あと1分」、ってスーツの着用限界の筈なのですが、パトカーの到着予定時間を関知している気がしてきました……。
「チッ、あと一分しか(好き放題でき)ない」みたいな。
そして親友・東条は、早川とズバットカードの関係について疑いを持ち始めていた……。
ラストは、一応ギブスをしてはいるものの、もう退院したらしいみどりさん、オサムくんと一緒に渡し船の上の早川に向けて叫ぶ、でエンド。
パラレルとはいえ現代日本を舞台に、「地下に埋蔵された石油を手に入れる為に、丁半サイコロのイカサマ博打で村人から土地を巻き上げようとするヤクザ者」、というプロットのハイブリッドが凄すぎます(笑)