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『快傑ズバット』感想5

段々と、攻撃・防御・移動手段、3つの要素を兼ね備えた鞭が、凄く高性能な武器に思えてきて困る。
勿論、演奏打撃の二つの機能を併せ持ったギターも!
◆第7話「悪い風だぜ港町」◆ (監督:田中秀夫 脚本:滝沢真理)
飛んできた野球ボールをキャッチした早川が、ボールを拾いに来た少年とグラウンドに戻ると、野球少年達が死屍累々。その場を走り去る車を追いかけると、走行中に車から投げ捨てられる青年。
……と、今回も冒頭から好き放題のエキサイトぶり。
その裏にあったのは、伊東で一番のホテルから5億円を脅し取ろうとする、マイナス団の悪行であった。
ホテル従業員達の子供をさらうチンピラ達の前に立ちはだかる、早川健
「なにもんだ貴様!」
早川健! キャッチボール友達を殺した奴を捜しまわっている男さ」
用心棒・グレートコングは、「何が日本一」か自称しないのですが、「怪力」か「プロレス」?
そんなコングの腹にギターの一撃! そして思い切り投げ捨てる!!(ギターを)
コングの怪力に珍しくやや苦戦する早川だったが、マウントポジションを取ってパンチ一発、続けて躊躇なく目を抉りにいったところで、マイナス団のボス・不死身の道斎が姿を見せ、ちんぴら達は引き下がる……が、翌日、今度こそさらわれてしまう少年。少年を人質にされてマイナス団の脅迫に屈したホテルは5億円の要求を呑むが、マイナス団のアジトを突き止めなくては金を取られるだけだ、と止めに入った早川が5億円を強奪する。金を隠して取引現場に向かった早川は、マイナス団に捕まり、金の在処を吐けと拷問を受ける事に。
……うんまあ、性癖だから仕方ない。
さらわれた少年の押し込められている船室に放り込まれた早川は時限爆弾で脅しをかけられるが、必殺の鎖抜け。少年を救出し、チンピラとコングを一蹴。
マイナス団のボス・不死身の道斎はトンファー使いで自らズバットに立ち向かい、トンファーvs鞭、というなかなか面白い戦い。トンファーは吹き替え?で手元でくるくる回すアップのカットがほとんどなのが惜しかったですが。
しかし、さんざん拷問を受けてフル充填ズバットの敵ではなく、ズバットアタックを受けて道斎は倒れる。そんな道斎に馬乗りになり、締め上げて殴る、締め上げて殴る! しかし道斎もまた、飛鳥五郎の事は何一つ知らなかった……。
「飛鳥を殺したのは、いったい誰なんだ!」
5億円は早川から預けられていた東条によりホテルへ返却され、ホテルの人々は早川の真意を知る。そして早川は、次なる悪を求めて再び旅路をいくのであった……。
「冷たい風だぜ港町。あばよ、カモメ」


◆第8話「哀しみのプロパン爆破」◆ (監督:奥中惇夫 脚本:長坂秀佳
走行中のブルドーザーのブレード部分に乗ってギターを弾きながら登場する早川健
いやー、凄い。
今回は、この冒頭の奇天烈かつ壮絶に理解不能なシーンだけで元が取れます(笑)
お陰で正直、本編の印象は薄い(^^;
早川が訪れた街では、まむし平和会を名乗る組織のボス・ミッキー蛇山が市長選に立候補、反対活動をしていた若者達がプロパンガスの事故に見せかけて抹殺される。みどりとオサムが彼等に食事をめぐんでもらっていた縁から、たった一人の生き残りの新吉と関わった早川は、プロパンに細工した目撃者の写った写真のネガを現像しようとするが、一足早く、まむし平和会によってネガは奪われてしまう。
オサムくん、「丸一日何も食べていなかった」とか「一ヶ月風呂に入っていない」とか、凄まじい生活を送っているのですが、色々大丈夫なのか……そして「臭いの僕かも、一ヶ月振りに入ってないから、あっはっは」というのは、笑い話で済んでしまうのか(^^;
100%ちんぴら思考の早川はネガを返せとまむし平和会のアジトに乗り込み、今日もギターは大活躍。
主に武器的な意味で。
仕込み杖の使い手、地獄市との対決に勝ってネガを取り返す早川だったが、そこに写っていた目撃者はまむし平和会のちんぴら達によって目を潰され、証言不能になってしまう。
「このダッカーから、初の市長が出る事になるわけだ! はっはっはっはっは!」
と、変な剣持ちながら、総統は番組史上最高に上機嫌。
思いあまってまむし平和会に乗り込んだ新吉は始末されそうになり、駆け付けた早川は蛇山の口から事件の真相を聞き出すも、新吉を人質に取られて捕まってしまう。
今日も袋叩きを楽しむにされる早川は、ギターと一緒に古井戸に捨てられるが、採石所に運ばれた新吉が殺されそうになった所にズバッカーで登場。チンピラを蹴散らし、目隠しを取って真の力を解放した地獄市も倒すが、蛇山は車で逃走する、という新パターン。多分、ズバッカーのプロモ的な何か。
途中で逃げられた為か時間不足でお仕置きタイムは短め。今回のズバット・アタックは跳び蹴りだったのですが、適当に使い分ける方針でいくのかしら。
「飛鳥……おまえみたいに殺された若者達の、仇は取ったぜ……! おまえを殺した犯人も、俺が必ず見つけだすからな!」
目を潰された目撃者の目は無事に治り、良かった良かった。居なくても良いような凄まじくちょい役なのに視力奪われてそのままはあまりに酷いと思ったのですが、珍しく最後にフォローが入りました。てっきり流されるものとばかり。