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2012年を振り返る:マンガ編

今年はあまりマンガ読んでいないのですが、その中で大きなトピックとしては、JESUS 砂塵航路』完結
色々と不満は有りますが、まあ、面白かったです。
読んだ直後の感想でも書きましたが、「最後に小百合先生さえ出てきてくれれば……!」もっと評価したと思います。幾つかの部分で、原作者のこだわりとお遊びが、肌に合わない方向へ流れていたのが、最後まで私個人としてはズレっぱなしだったのが、惜しかった作品。
掲載媒体の不安定さも多少は影響したのかもしれませんが、エンターテイメントとしては不完全燃焼。
私が『JESUS』に思い入れありすぎる、というのもあるかもしれませんが。
そんな今年のベスト作品は、
クロスボーンガンダムゴースト』長谷川裕一
あの『クロスボーンガンダム』が帰ってきた! 前作『鋼鉄の七人』から17年――時“宇宙戦国時代”、勢力を強めるザンスカール帝国が地球圏に戦火を広げていく『Vガンダム』の世界背景を舞台に、戦争から最も遠いサイド3に暮らす少年フォント・ボーは、うさぎを抱いたアリスと、銀色の幽霊に出会う!
前作『鋼鉄の七人』は実は私の中では黒歴史なのですけど(笑)、時代を大きくジャンプさせ、原典『クロスボーンガンダム』を随所に引き写しつつ、偽史『Vガンダム』として展開する事で、作品世界を一新。いい形で前作までを振り切りつつ、しかし確かに『クロスボーンガンダム』の続編として成立。そして、正伝の要素を活かしつつ、“あったかもしれない物語”だけど“無くても構わない御伽噺”を描かせては当代一流(ことパスティーシュの描き手としては“天才”と言っても過言ではない)の長谷川裕一の筆が冴え渡る!
クロスボーンガンダム』の続編でありながら『Vガンダム』の異聞であり、そして熱血ロボットジュヴナイルであるという、作者の得意技の光りまくった滑り出しで、まだ2巻までではありますが、どうまとめていくか非常に楽しみです。
またそれに合わせて今年は、『機動戦士Vガンダム外伝』が『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』として復刊。同時収録は勿論「逆襲のギガンティス」!
ジュドーvsアムロvsシャアvsミネバvs伝説の巨神、という化学反応の狂気を見よ!!
というわで今年は、長谷川裕一イヤーだった気がします(笑)