◆第43話「アバレキラーは不滅!?」◆ (監督:坂本太郎 脚本:會川昇)
「デズモゾーリャ様が、復活するんです。仲代壬琴の肉体を使って」
ヤツデンワニから衝撃の事実を聞き、壬琴の行方を追う凌駕達が辿り着いたのは壬琴の生まれ故郷。そしてギガノイド「不滅」と一体化した壬琴であった。このままでは壬琴は完全にデズモゾーリャとなってしまう。「不滅」の変身した生命の樹から産まれた再生ギガノイドに苦戦するアバレンオーだが、その時、「私は、あの人間を、見捨てることはできない」とトップゲイラーが飛来する!
あまりの強さに封印されていたトップゲイラーが、似た境遇の壬琴に共感して……と話を繋ぐのですが、どうにもこうにも、この辺りは書き込み不足。一つ一つは盛り上がり展開なのですが、やはり前振りが弱い。
凌駕達が生命の樹へ突入する時間を稼ぐべく、アバレブラックがステゴスライダドンと合体し、キラーオーへと爆竜合体。更にパラサとアンキロを召喚し、ブラックキラーオーベイルスロッキルと、狂戦士は好き放題。
ブラックキラーオーがギガノイドと戦う間に壬琴のもとへ突入したアバレンジャーは、そこでデズモゾーリャに半ば肉体を奪われたその姿を見る。今ならまだ、アバレマックスに変身する事で壬琴ごとアナザデズモゾーリャを倒せるかもしれない……しかし凌駕は、壬琴を救えなければ納得できないのだ、とマックスに変身する事を良しとしない。そんな凌駕の叫びに応えるように、半ば支配されながらも意識を取り戻す壬琴に、凌駕達は、彼がデズモゾーリャの因子に寄生された存在であり、その求めてきた破壊の衝動は、デズモゾーリャの意志によるものである、と告げる。
「これは……貴方のゲームじゃない」
衝撃を受ける壬琴のもとに更にリジュエルが現れ、仲代壬琴はここに、好き放題に生きてきた筈の自分の人生が、ゲームのコマに過ぎなかった、という真実を知る。そのとき、壬琴の体から迸るダイノガッツ。爆竜チェンジにより強引にデズモゾーリャの支配を脱した壬琴はアバレキラーとなってトップゲイラーと合流。自分を操っていたものへの意趣返しとして、アバレンジャーとの共闘を受け入れる。
というわけで、今ここに、
爆竜・最強合体
アバレンオー+トップゲイラー+ステゴスライドン+スティラコサウルス!
その名を、
オオアバレンオー
ロボットよりも、コックピットに、赤・青・黄・黒・白、と並ぶのがさすがにカタルシス。
BGMに主題歌も入って、ここは文句無く格好いい。
「五人揃った俺達の、ダイノガッツを見せてやる!」
ブラキオを発射台にして、飛翔するオオアバレンオー。
爆竜必殺・オオアバレフルスロットル!!
「フッ……」
「「ときめくぜぇ」」
「おい」
強烈無比な一撃は「破滅」を消し去り、デズモゾーリャ復活によるアナザアース崩壊の危機はひとまず去るのであった。
戦いは終わり、未だアナザデズモゾーリャの因子を体内に秘める仲代壬琴は、しかし、これまで自分がしてきた破壊も欲望も、その結果の責任も、全ては自分のものであると告げ、アバレンジャーに背を向ける。
「次のゲームの相手は、おまえたちじゃない。……そいつはここにいる」
だが一方、ダイノアースではリジュエルに異変が起きていた。ヴォッファとミケラの目論見どおり、アナザデズモゾーリャを覚醒させる試みにより、リジュエルの中のダイノデズモゾーリャも刺激を受けて表に出てきたのである。
「二つの我が一つになる時、新たな進化の時」
最終決戦の、時は近い――!
◆第44話「サラリーマンはアバレ仕掛けの夢を見るか?」◆ (監督:坂本太郎 脚本:前川淳)
『アバレンジャー』の物語はジュラシック商事の営業マン・伯亜凌介の夢……という設定の総集編。
最初期のアバレキラーは格好いいなぁ(涙)。
ところが夢を見ていたのは凌介ばかりではなく、同僚の面々も同じ夢を見ていた。いったいこれは……?
実は現実では、夢の世界入って目覚めなくなってしまった4人が衰弱していた。恐竜やの面々や爆竜達の声に記憶を取り戻した4人は爆竜チェンジで夢の世界を脱出。全ては、ヤツデンワニの新能力「電撃ワニワニテレホンドリーム」によるものだった! 怒りのアバレンジャー、逃亡したヤツデンワニを追い詰め、遂に炸裂するスーパーダイノダイナマイト。
さらば、ヤツデンワニ
……
…………
………………という夢を、ヤツデンワニが見ました、というオチ。
とうとう、総集編を乗っ取ってしまいました(笑)
ヤツデンワニは本当に凄いなぁ。