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『快傑ズバット』感想7

先週分。
ところで本作を見ていると、サントラが欲しくて仕方なくなってくるのですが、CD音源にはなっているものの、残念ながらさすがに廃盤な模様。復刻しないかなぁ……。サブタイトル入る時の曲とか、凄く好き(最初のバージョン)。
◆第11話「死ぬな友よ!危機一秒前」◆ (監督:田中秀夫 脚本:長坂秀佳
警察を裏切り、悪の組織タイガー団と密会する東条進吾。金の為に部下達に偽情報を与えタイガー団のための便宜をはかる東条だが、タイガー団のボス、ゴットタイガー(ロシア風)は最後の試験として二人の人物の殺害を要求する。
「あの二人をばらしたら本当に信用してやる」
連れてこられたのは、なぜか、みどりとオサム。
東条は手渡された拳銃の引き金を冷酷に引き、悲鳴とともに倒れる二人。だがそこへ、早川健が現れる――!
いつにも増して唐突すぎる展開が超高速で続くという、まるでAパートをどこかに置き忘れたかのような展開(笑)
ゴットタイガー一味は、早川を殺した証拠を持ってきたら信用してやる、と新たな条件を突きつけて逃亡し、残された東条は、早川と本気で殴り合い。凄いぞ東条。タイガー団が去った後に、むくりと起きあがったみどりとオサムが二人を止め、もちろん全ては警察の囮捜査であった……のですが、そりゃあゴットタイガーも、茶番すぎて信用しません。
みどりとオサムまで巻き込んでの危険な囮捜査に反対する早川と、地道にここまで漕ぎ着けた警察の組織捜査の邪魔をするな、と言う東条。
みどりとオサムは死んだフリの訓練を一ヶ月したそうなのですが、いつの間にか、警察のご厄介になっているのか。そして「そんなもの、死体を確認する際にバレるに決まっているし、念入りにマシンガンで蜂の巣にでもされたらどうするつもりだった」と早川に詰問され、沈黙する東条。
……おい、東条、おい。
安い探偵ものに出てくる警察はとても間抜け、というセオリーを遙かに凌駕するレベルで、なにかこの世界の警察組織は、本質的な所で信用できません。
友の無茶を止める為に自らタイガー団へ潜入しようとする早川を、ゴットタイガー邸の玄関先で押しとどめる東条。

「早川、これだけは言っておく。事の善悪は別として、警視庁内部には快傑ズバットの暴力行為はいきすぎだ、全国指名手配にしてしまえ、という動きがある」

ズバットのもろもろが「いきすぎた暴力行為」で済まされる、この世界の悪人の命は安すぎる。
みどりさんとオサムくんとか、身寄りもなさそうだし、5万円ぐらいで済まされそうだなぁ……。

ズバットの正体を知っているのは俺だけだ」

東条の告白に、ちょっと驚く早川。
……もしかして、本気でばれてないつもりだった?
この辺りは義賊テーマのフォーマットいえばフォーマットなのでしょうが、早川健ズバットの場合、「正義の為に敢えて法を犯している」というより「私怨の為に楽しく法を犯している」ようにしか見えない為、純粋に犯罪を隠蔽しようとしているように思えるのが困りもの。
仮の姿で戦うのは伝統と信頼の常套手段ではありますが、「天狗様の世直しじゃー」(by鞍馬天狗の3倍(当社比)ぐらい、タチが悪い。

「早川、これ以上、英雄気取りはやめろ。でないと、俺はおまえを逮捕しなければならなくなるぞ」

揉める二人の元へ、突然飛んでくる黒いゴルフボール。それは、タイガー団の用心棒、黒のゴルファー・左丹の攻撃であった。左丹とのゴルフ対決では、チンピラの口の上にゴルフボールを載せて、見事なドライバーショットを披露する早川。……どちらがチンピラなのか、わかったものではありません。
だがしかし、珍しく対決に負けても引き下がらない用心棒。
それはまあ、玄関先で刑事と早川が話し合っていたら、そのまま返すわけにはいかないか(笑)
左丹と配下達は二人に銃を突きつけると背後の森(映像的には神社境内)へ入る事を要求する。そこは踏み込んだものに10分の間、マシンガンの銃弾が降り注ぐという罠の仕掛けられた死の森であった。早川の逃げる時間を稼ごうと、自ら森へ飛び込む東条。それを追う早川、二人に降り注ぐ銃弾の嵐!
10分後、左丹と配下達が蜂の巣になった二人の死体を確認しようと森の中に踏み込むと、どっこい二人は生きていた。二人はチンピラ達を蹴散らすが、東条をかばって銃弾を受けていた早川が倒れてしまう。
今回も銃弾を浴びた早川ですが、もちろん、死にません。あと一応、早川がかばったという事にはなっていますが、結構な銃撃を回避している東条は、かなり危険。冒頭で早川と取っ組み合ってパンチの応酬していたり、適当なランクの用心棒なら、素手で倒しそうです。早川は東条の分のズバットスーツを開発するべき。
ここでようやくAパートが終わり、Bパート冒頭、飛鳥五郎の位牌の前できゅっと一杯する早川健
「飛鳥……教えてくれ。俺の造ったズバットスーツは、5分しか保たないんだよ。俺はこいつをなんとか改良したいんだ」
すっかりスーツ入れになっている形見……形見……。
場面変わって、研究室でマネキンにズバットスーツを着せる早川の絵がひどく間抜け。そしてそれを覗く東条。早川は東条の前に二体のスーツ着用マネキンを並べ、スイッチを入れないスーツは鉄パイプの一撃で簡単に吹き飛ぶが、タイマーをセットすると逆に鉄パイプをねじまげるほどの固さを得る、という実演。
…………犯行の自白にしか見えないのですが、遂に観念したのか早川(笑)
またここの会話で、ズバットスーツは着用限界時間に達して爆発するのを防ぐ為にタイマーを解除すると、ただの“重い服”になってしまう事が判明。5分を過ぎるとかえって足枷になってしまう為に、10分間のマシンガン地獄の中では、早川はズバットスーツを着用する事が出来なかったのであった。
だが……
「見ていろ、俺はたった今、このズバットスーツの改良に成功した。もう5分たってもバラバラになる事はない」
ええっ?!
全身全霊を振り絞った早川の改良によりズバットスーツは5分の着用限界を超えた。タイマーが5分を超えてもスーツは爆発しない!
「もう大丈夫だ」
にこやかに笑う早川。
その瞬間、大破するスーツ(笑)
爆発の瞬間の早川の顔とポーズが素晴らしい(笑)
スーツの改良は失敗した。東条はそんな早川をなぐさめ、タイガー団を追い詰める為に打ったもう一つの策を見せる事にする。
一方その頃、
「悪の大組織、ダッカーが入手したばかりの情報だ」
過去の戦闘データの分析により、ズバットスーツのタイムリミットが判明した事を、ゴットタイガーに伝える首領L。
「5分を過ぎると、ズバットの体は粉々になる」
……いや、どうデータ分析しても限界を超えた際の事がそんな具体的にはわからない気がするのですががが。
……東条、おい、東条?
そしてゴットタイガーは、ズバットスーツの着用限界を利用した策を巡らせる。
そんな事とはつゆ知らず、もう一つの策、ちんぴらとしてタイガー団に時間をかけて潜り込んでいる部下と接触をする東条。情報を交換する場所はなんと遊園地。これなら、タイガー団も気づきはしない……て、ダッカー雑魚の服装のまま、子連れで遊んでいる部下A。
駄 目 だ こ の 部 下
案の定、銃撃を浴びて倒れる部下Aと息子。
混乱の中でさらわれた、東条の処刑予告を目にした早川は、罠を承知でズバッカーをタイガー団の屋敷へと走らせる。雑魚を蹴散らし、左丹を撃破。鞭投げでズバット用の落とし穴に放り込まれた左丹は、
「見事な……ホールインワンだぜ」
と倒れる。
なぜ急に落とし穴(ズバットはジャンプして一瞬で脱出)かと思ったらそういう事か。
邸内に乗り込んだズバットを閉じこめる、厚さ20cmの鉄板の壁。執拗にスーツの着用限界を狙われるズバットだったが、鞭攻撃で力ずくで鉄板を破壊。だがゴットタイガーは、東条を閉じこめた処刑部屋の扉を開けた瞬間に、バズーカ砲が炸裂するという最後の罠を用意して待ち受けていた。
迫る着用限界、高笑いするゴットタイガー。
天井をぶち破って参上するズバット(笑)
ズバットはギロチン台を破壊して東条を助け出すとゴットタイガーを追い詰め、いつものお仕置きセット。だが、ゴットタイガーもまた、飛鳥五郎殺害犯ではなかった……。
友を救った早川は、再び復讐の旅路へと向かう。
「早川、ありがとう」
「え?」
東条の言葉に、建前上しらをきり?(照れくさかっただけかもしれない)、早川は去っていく。
最後に、遊園地で撃たれた部下Aと息子は無事だったとフォローが入って終了。しかしあの部下Aは間違いなく逆スパイとして良いように利用されていたと思います。
早川と東条の友情と葛藤を描くにあたり、せっかくだから飛鳥五郎の事も思いだしてあげよう的にズバットスーツの着用限界とパワーアップの試みについて触れるのですが、幾ら有名無実の設定とはいえ、成り行きで限界が解除されなくて本当に良かったです(笑) ズバットは変身シーンを描かない(描けない)ヒーローなので、タイムリミット設定と食い合わせが悪いのは裏打ちされてしまいましたが(^^;
それにしても改めて、人の命の安い世界だ……。


◆第12話「死刑執行10秒前」◆ (監督:田中秀夫 脚本:田口成光)
やや久々のロードムービー展開。
小さな町を訪れた早川は、悪漢に襲われている郵便局員・新二とその許嫁・夕子を救う。「このブーメランで(腕を)へしおってやる」と自信満々に出撃しながら、ただの郵便局員にブーメランをかわされまくる用心棒は、ここまでで最弱疑惑。結局、女に手をあげるし(^^;
そんな自称日本一のブーメラン使い、ブーメラン・ジャックは「ブーメラン・カッター!」と叫んで社の銘を切断してみせるが、早川健は借りたブーメランの一撃でそれを元通りにくっつけた上に、戻ってくる時の動きでチンピラ達のベルトを切り裂いて見せる。落ちるズボン、剥き出しになるパンツ、早川が目をそらしつつ指の隙間を開ける所にサブタイトル、と無駄に格好いい入り。
その日、町の郵便局には、町民会館を建設する為に住人の寄付や予算の積み立てでコツコツと貯め込まれた2億7千万円が翌日の建設業者への引き渡しの為に保管されていた。新二を狙ったのは、その2億7千万円の強奪をもくろむ、暗闇組であった。更に暗闇組の手は町の警察にまで及んでおり、既に警察署長は暗闇組の組長に入れ替わっていた!
暗闇組よりも、2億7千万円を現金一括払いで要求する建設業者がアヤシイ。
その夜、現金の警護に来たと偽り、金庫を開けさせた警察署員は現金を強奪。夕子の父であった郵便局長の家に宿泊していた早川も交えて乱戦になるが、その最中、銃弾の直撃を受けた新二が死亡。現金は奪い去られ、あろう事か局長が強盗殺人の容疑で逮捕されてしまう。
こうして2億7千万円を強奪した組長であったが、早川健が噛んでいる事にダッカー首領Lはお怒り。
「間抜け! 早川の本業は探偵だぞ!」
…………えー……あー、そうでしたそうでした。
全国各地の悪の組織のボスと用心棒をチェックしていたり、捜査能力、無いようで有るしなぁ。
首領Lの推測通り、自分の見た「犯人は警察官」という真実を裏付ける証拠を探す為に動き出した早川は郵便局を探る内に「D」の刻印が刻まれた弾丸を発見。それを証拠としようとするが、そこへ襲いかかってくるのは、ブーメランジャック!
用心棒が最初とクライマックス以外にも登場して早川にやられる、という珍しい展開。
ジャックが警察署に逃げ込む姿を目撃した早川は弾丸を署長に突きつけ、化けの皮をはごうとするが、しかし全ては罠だった。
突然落ちてくる、檻(笑)
「早川……まんまと罠にはまったようだな」
…………えー……まあ……趣味だから。
捕まった早川は牢屋に入れられ、既に逮捕されていた局長は全ての罪を着せられて処刑場へ引き立てられていく。
町内の掲示板に貼り付けられる処刑予告(笑)
凄くナチュラルに町民に受け入れられているのですが、もしかして名所なのか、地獄谷処刑場。
全編ロードムービーにはさすがに出来なかったのか、しばらく東京近辺で展開していた為にパラレル日本ぶりが薄れて油断していたのですが、ちょっと都会を離れると悪の組織が我が物顔で私刑が横行していて、物凄くカオス。
なぜか上半身裸の獄吏によって絞首台に運ばれていく局長。見張りの警官に殴られまくりながらも、牢屋越しに羽交い締めにした早川は処刑場の場所を聞き出すと、牢屋を脱出。多量の出血をおして処刑場へと急ぐが、山道で倒れてしまう。
「こんな事が……こんな事があってたまるか。ズバッカー……!」
まるで早川の叫びに応えるかのように、効果音と共に翼が飛んできてズバッカーがエンジン音を鳴らす、という格好いい演出。
基本ズバットに変身するといつの間にか乗っている、という出鱈目な演出のズバッカーでしたが、初めての前振り。
……いや、出鱈目は出鱈目なんですが(笑)
局長の首に縄がかかる直前、処刑場へと突入するズバッカー。それを妨害する警察官(暗闇組組員)の攻撃による爆発は、以前の回の使い回し。ちょっと派手めに爆発を優先したかったのかもしれませんが、前振りが良かっただけに、登場シーンはもう少し格好良く演出できた気がして、少し勿体なかった。
処刑場に乗り込んだズバットは局長を助け出すと、ちんぴら達とブーメランジャックを次々と撃破。
「貴様、化けの皮をはがしてやる!」
鞭の連打で署長の服を切り裂くと、下から出てきたのはダッカー衣装。
……そ、そういう事?
飛鳥殺害を否認した署長はズバットアタックの直撃を受け、斜面を派手に滑り落ち、暗闇組はここに壊滅する。……よく考えると、2億7千万円は既にダッカーに上納されてしまっている気がしますが。
珍しく、事件解決後に顔を出す早川。
東条の乗ってきたパトカーに何故か同乗していたみどりとオサムと出会い、
みどり「もうとっくに事件は、ズバットが快傑しちゃったわよ」
オサム「それにしても、ズバットてのは誰なんだろう?」
と、前回、東条とズバットの関係を描いた為か、今更ながら、みどりとオサムがズバットの正体を知らないというネタ。早川が適当な事を言って誤魔化して、少しコミカルな感じで終了。
嗚呼、東条の視線が生暖かい。