昨年のベスト1は、
「みんなの夢を守るためには、甘い顔はしていられない」
(やなせたかし/アンパンマンミュージアム開館15周年記念に寄せて)
でした。
色々深い。
今年は候補段階では特撮とアニメに大きく偏っていたのですが、ベスト1はこちらに決定。
「大丈夫。うちも初日は雨だった」
(ノッポン兄/スカイツリー開業に寄せて)
スカイツリー開業初日、強烈な風雨にたたられたことについて、先輩にして商売敵となる立場からの、泣けるコメント。
簡潔にして要を得た高いメッセージ性に加え、5・7・5にまとまっている所も高ポイント。
厳密にはホワイトボードによる手書きメッセージですが、今年のベスト1に決定しました。
他、惜しくもベスト1を逃したものから部門賞という形で、まずはスポーツ部門。
「……いや、札幌、初めて来たんで」
(太宰啓介/勝利騎手インタビューで、「札幌記念に思い入れがあると思うんですが?」と聞かれて)
一瞬どう答えようか間を置いて考えた、太宰、いい人。
各種コラムでは、今年も荒ぶる柏木先生が大活躍でした。
続いてアニメ部門。
「だって魔法少女はさ、夢と希望をかなえるんだから」
(鹿目まどか/『魔法少女まどか☆マギカ』)
前提がひっくり返った後で、もう一回ひっくり返して、主人公の台詞として集約することで物語の最初から最後までを〔まどかターン〕として繋げてみせる、見事な台詞。その上で、〔ほむらターン〕のエンディングで更にもうひとまとめするという構成がまた巧い。10話以降、本当に圧倒的な作品でした。
『ダイターン3』関係は色々とあったのですが、作品自体への入れ込みが強すぎるので、競争除外とさせていただきました。
TV部門。
「加藤・米長の解説、まるで漫才のようでしたね」
(アナウンサー/NHK将棋)
今年の正月スペシャルでは加藤一二三九段と愉快すぎる姿を見せていた米長邦雄永世棋聖、ご冥福をお祈りいたします。
マンガ部門。
「お前のおかげでいい経験をした。学校という場所、意外と面白い」
「お前もなかなかの教師ぶりだったぜ」
(カイザ&ジーザス/『JESUS砂塵航路』)
後半、萌えキャラとして一部で大人気だったカイザさん、最後まで格好良かった。この辺り、“学園もの”にこだわった所は面白かったのですが。小百合先生を(以下略)
おまけで番外編、名言ではなくて、迷文なのですが、ネットをふらふらしている時に見つけた、とあるキャラクター紹介の説明文。
「血の通う妹」
……たぶん、「血の繋がった妹」の意味。