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『特救指令ソルブレイン』感想29

47話補足。
サブタイトルが前作8話「脱線!親子救急隊」(扇澤脚本)ままだったので、本歌取り的な内容なのかと思ったら中身はさすがにだいぶ別物でしたが、もしかして姉弟はあの時の兄妹? と思って確認したところ、違うキャスティングでした。勘違い。ただ犯人役も見覚えある顔だなぁと思ったら、前作29話で吸血メカコウモリを操って人を襲っていた環境テロリストの人だった。
あの、洗脳されたバイクルを竜馬さんが躊躇なく撃つのが一番怖い回(おぃ)
◆第48話「今日もいないパパ」◆ (監督:小西通雄 脚本:鷺山京子)
また轢く?!
道に飛び出してきた少年・ミツルの回避に成功した大樹は、その父・北山が苦しみだして倒れる現場に遭遇、彼を家まで運ぶのに協力する。妻によると北山はこの半年間、会社から一度も家に帰らず、今日やっと「息子が病気」だと言って帰宅してもらったのに、それが嘘だと知ると「会社に帰る」とすぐ帰宅しようとしたという、少しばかり異常な状況であった。
北山が勤めるのは、週休5日を売り物に1年前に誕生した怪しすぎる工作機械メーカー、ホリデー工業。会社は良好な労働条件をアピールして優秀な技術者を次々と引き抜き、北山もその一人であったが、休みがあったのは最初の間だけ、北山はある時期から全く、家に帰ってこなくなってしまったのだ。
北山父はもともと家族サービスの時間を取りたくて転職したという事なのですが、さすがに夢見すぎだと思うんです、父!
巧い話には裏があるのが世の常人の常、その日の夜、居間で苦しみだした北山は狼男のような姿に変貌するとベランダから外に飛び出し、車を破壊するなど大暴れ。
仕事のストレスを発散だ!(違う)
後を追ったミツル少年に家に連れ帰られた北山父は、何事もなかったかのように翌日、会社の人間に連れられてホリデー工業へと帰ってしまう。異常な出来事を目撃していたミツルはそれを警察に伝えようとするが、会社の人間に拉致される……。
実はホリデー工業は、超電磁波動の研究で大学を追われた北山という研究者をバックに、超電磁波砲の研究を行っていた。そしてその電磁波の影響によって細胞が変質した社員を、マインドコントロールによって洗脳し会社に留め置いていたのだった!
北山の件からホリデー工業を探った大樹は、社内に洗脳音波と、超電磁波による破壊作用を抑える正反対の周波数が流されている事を突き止める。だが、超電磁波砲は遂に完成。国外へ高飛びを計る社長達は、捕まえたミツルと社員ともども、研究所を吹っ飛ばす時限爆弾を仕掛けて去っていく。
両手両足を縛られたまま起用に床をぐるぐる回るミツル少年。
「パパ、助けて!」
という少年の叫びがマインドコントロールの呪縛を解き、北山は時限爆弾を解除しようとするが、その時、狼男化。ギリギリ間に合ったソルブレインが時限爆弾を解除している間に研究所を飛び出し、社長達の取引現場に殴り込むが、今度はそこで変身が解除されて倒れてしまう。北山へ向けられる銃口……だがその時、ソルブレイバーが登場。超電磁波砲をパイルトルネードではじき飛ばし、犯人グループは逮捕。社員達も無事に助かり、北山一家は絆を取り戻すのであった。
以前にも相殺攻撃をやりましたが、ギガストリーマーの扱い方といい、瞬時に相手の武器の威力を見積もってエネルギーを調整するのが大樹の特技な模様。さすが、SWAT仕込み。
シリーズに通底したテーマである“家族(親子)の絆”を真っ正面からメインに据えたエピソードなのですが、ミラクルアイテム「電磁波」が暴走しすぎて、ちょっと話にノレませんでした。サブタイトルは良かった、んですが……。
また、北山父の怪人化の描写が第5話「怪人がくれた勇気」(監督:小笠原猛 脚本:増田貴彦)とかぶってしまい、これはなんとかならなかったのか。