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『快傑ズバット』感想11

◆第16話「殺しのぬれぎぬ 哀しみの健」◆ (監督:田中秀夫 脚本:長坂秀佳
ジャガーの覆面の男・ナチスジャガー率いるナチス連合会にさらわれ、拷問をうける刑事、松島勇作。ナチス連合会の根城であるバーに乗り込む、早川健
とこの冒頭だけで、ヨーロッパでは放映できません(^^;
そういえば、『仮面ライダーX』(確か)には、ヒトデヒットラーとか居たなぁ。
「なにものだきさま?!」
「地獄旅行の案内人」
「なんだとぉ」
「旅費は無料にしておくぜ」
チンピラを蹴散らし、バーテン左京字とのバーテン対決では、何故かシェイカーを使ってサイコロを積み上げる対決に。
真っ直ぐ積み上げた左京字に対し早川は角でサイコを積み上げ勝負あり、かと思いきや左京字は今度は放り投げたグラスを積み上げ、更にその上にサイコロを積む。
何が彼をそこまでサイコロにこだわらせるのか。
一方早川は、それを帽子で吹き飛ばし、再び綺麗に再着地させるとまたも斜めに角でサイコロを積み、左京字に負けを認めさせる。
何が世界一なのかは最早よくわかりませんが、けっこうタバコ吸ったり酒飲んだりする作品ではあるものの、さすがに勝負のお題で「お酒」は使えなかったのかしら。
重傷の刑事を助けた早川は、彼を大月家の屋敷に運び込む。運び込んだ理由は一切説明されないのですが、若年ながら町長をつとめるやたらがたいのいい家の主・大月春彦は刑事の小学生時代からの親友であり、その妹しほりは、刑事の婚約者という間柄であった(わざわざ車から降りて大月家に刑事を運び込むシーンが描写されているので、本来は助けた刑事を運ぶ車の中で「大月家に……」みたいな刑事の台詞があったのではないかと、思われます)。
大月春彦/ナチスジャガー
……は?! 今なにか、電波が脳裏をよぎった?!
松島を大月家に預けた早川は、東条と出会う。東条は、なかなか尻尾を掴ませないナチス連合会の悪事の証拠をマイクロフィルムに収めた、という先輩刑事の松島の連絡を受け、それを取りに来たのであった。松島勇作、という名前に反応して急ぎ大月家へ戻る早川。だが時既に遅く、暗闇の中で大月姉妹は何者かに気絶させられ、松島刑事は銃で撃たれて死亡。現場へ踏み込んだ早川は、暗闇の中で飛んできた銃をつい手にとってしまった事から、犯人と間違われる。
飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か?!)
「誤解しないでください!」
弁解しながら後じさりした所、追いかけてきた東条に見られる早川。
(貴様だな?!)
「東条……違う、違うんだ!」
無言で手錠を取り出す東条。
――早川健、ついに逮捕
まあ、因果応報というか何というか、これまでズバットの姿を借りて各支部長に行ってきた悪逆非道の数々を思えば、甘口も甘口です。身に覚えのない容疑をかけられながら、真っ赤なスーツの男に鞭でびしばし叩かれるという恐怖を味わった、各支部長の喝采の声が聞こえてきそうであります。
3人の刑事から取調を受ける早川だったが、一瞬の隙をついて脱出。おそらく死の前に松島が大月兄妹のどちらかに託したであろうマイクロフィルムを入手する為に、兄妹をガードしようと考える。
重要参考人、なぜか墓地へ。
「お気持ち、お察しします」
「勇作はとてもいいやつでした。私は犯人が憎い」
「わかります、僕も、飛鳥五郎という親友を殺した犯人を追っています。犯人は、私が必ず……」
「あなたが……」
「疑っているんですか、あなたがたも」
それはそうだ
石とか投げられても仕方がないレベル。
だが、妹のしほりは、早川の目が勇作に似ていると、女の直感で早川を支持。それに力を得て調子に乗った早川は「全力を尽くして、あなた方を守ります」と大きな事を言うが、直後、どこからか飛来したフォークが兄妹を襲撃し、町長の顔を傷つける。飛んできたフォーク片手に「違う、間違いだ!」と抗弁する早川だったが、タイミング良く姿を見せた町長の取り巻き達に胴上げ状態で運ばれて、背広のおじさん達に袋叩きにされる。
更に悪い事に、早川が暴行を受け、しほりが誤解を解こうと早川達を探している間に、墓地にひとり残された町長が襲撃を受けて重傷を負ってしまう。全く役に立たなかった早川しほりにまで拒絶され、一人項垂れる。
というか、絶賛指名手配中だと思うのですが、病室の前で花束とか抱えて黄昏ていていいのか(笑)
窮地に追い込まれる早川だが、全ては早川に殺人の濡れ衣を着せ、社会の力で葬り去ろうという、ナチスジャガーの恐るべき計画であった。そしてその魔手は、続けてしほりへと迫る。
拳銃を片手にしほりを追う、早川そっくりの衣装の男!
逃げるしほりはオサムと出会うが、特に役に立つ筈もなく、追い詰められる二人。だがそこへ現れるのはズバッカーと快傑ズバット
野球場のナイター照明みたいな所に立たせるのが、凄い。
ズバットvs早川の衣装の男の戦いが始まり、帽子とギターで隠していた顔をズバットがさらすと……なんとその顔は、間違いなく早川健!!
快傑ズバットvs早川健、という倒錯した戦闘がスタート。
偽・早川は右手にギターを持ち、左手の長ドスを振り回して戦うのですが、バランスが悪くて戦いにくそうです。たぶんダッカーの資料による「早川健といえば白いギター」に基づいて後生大事にギターを持っているよう演技指導を受けたのでしょうが、本物はもっとぞんざいにギターを扱うゾ。
偽・早川を追い詰めるズバットであったが、今度はその前に左京字が現れる。左京字の投げフォーク&ナイフ攻撃に、鞭でダメージは与えるものの、なかなか決定打を放てないズバット。思わぬ苦戦の末に、遂に時間切れ逃亡。崖に追い詰められた所に手榴弾を受けて転落し、なんとかスーツを脱いで洞穴に逃げ込むが、そこへ迫るナチスジャガー一味……満身創痍の早川健に、果たして打つ手はあるのか?! マイクロフィルムの行方は、そして偽早川の正体は?!
ナレーション「あの優しく男らしい早川健の姿は、二度と見られないのだろうか――」
……優しく?
……男らしい?
否定するほどでもないけれど、素直に頷けないのはどうしてだろう。
14話にしてまさかの、快傑ズバット早川健完全敗北。
罠にはめられて社会的に窮地に陥るばかりでなく、冒頭除くと終始いい所が無いまま、戦闘でも実質的に敗北する、という衝撃の展開となりました。特に用心棒に押し負けたのは、かなり衝撃。バーテンなのに……早川の用心棒メモの特記事項が「凄い大酒飲み」なのに……(笑) 特技は「サイコロを積む事」なのに……!
ズバットではなく、本人演じる偽・早川健と、ズバットが戦う、という趣向は秀逸。
本当に惜しむらくは、
大月春彦/ナチスジャガー
という致命的なキャスト表記(笑)
仕方ないといえば仕方ないのですが、一話完結ならともかく、引きネタなのだから、今回は書かない形で何とか出来なかったのか(^^;