はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『快傑ズバット』感想12

◆第17話「嘆きの妹 ふたりの健」◆ (監督:田中秀夫 脚本:長坂秀佳
ナチスジャガー率いるナチス連合会に追い詰められ、捕まってしまう早川健
あーなるほど、ダッカー的には快傑ズバットには逃げられたけれど、早川健を捕まえた」という認識になるわけですね。むしろ、どうしておまえここで体育座りしているの? 状態というか。
早川を捕まえたナチス連合会は、偽早川により無差別銃撃殺人を決行し、東条は地元の警察署長から不手際を糾弾される。
「しかし署長、早川は絶対に、殺人など起こす男ではありません」
ぇええええええっ?!
署長「友情と職務とは区別したまえ」
うん、全くだ。
一方、縄抜けして牢破りをした早川はマイクロフィルムを求めてナチス連合会に絡まれるしほりを助けるが、
逃げられる(笑)
更にしほりを追いかけている内に、市民に追われる(笑)
そして、東条に捕まりそうになる(笑)
「早く乗れ、留置場の中から安心だ」
とリンチを受けそうになる早川をパトカーに乗せようとする東条だったが、「しほりに嫌がられて逃げられようと、大月兄妹を守ってみせる」と、早川は東条をけっこうな勢いで打撃して逃亡。
公務執行妨害がフィーバー状態で積み重なっていきます。
そして遂に面と向かって対決する、早川vs早川!
偽者はよく見ると、手袋とスカーフの色が黒(本物は白)。
偽者を退けた早川はしほりの誤解も解け、マイクロフィルムが彼女が松島刑事から貰ったロケットの中に隠されている事に気付くが、そこに現れるのは史上最強の用心棒・バーテン左京次! 「ナイフとフォーク投げの腕前は日本じゃあ二番目だ」と、前後編の後編でもお約束を消化し、左京次を退けた早川達は大月家と向かうが、再び偽早川が姿を見せ、病院を抜け出していた大月町長が襲われてしまう。その時、大月町長の腕の痣から、彼こそが偽者の正体だと気付く早川だったが、そこへ踏み込んでくる警察。
「おい、また逮捕しようっていんじゃないだろうな」
……早川はこの期に及んでどうして、自分が逮捕される理由が無いと思いこんでいるのでせうか。
大月町長のスーパー早変わり(恐らく、正体はNINJA)により再び姿を見せた偽早川はしほりを捕まえてロケットの交換を迫るが、竹林で早川に追い詰められる。だが、市民に紛れていたナチス連合会に拳銃を向けられ、まとめて捕まる、早川、刑事達、しほり。刑事達としほりは牢屋に時限爆弾を仕掛けられ、早川は一連の殺人事件、そして刑事殺しの犯人として、自動車事故に偽装して抹殺されそうになり、車ごと崖に転落して大爆発。
これで大出世だ、と大喜びのナチスジャガーであったが、その背後に迫るズバッカー! リンチされて気絶して全ての罪を着せて殺されそうになった早川健のゲージはフル充填ナチスジャガー軽機関銃の銃撃を風車鞭で全てしのぎ、前回かなり苦戦したバーテン左京次を、あっさりと撃破。最後はズバット・アタックでナチスジャガーを軽く粉砕する。
なお囚われのしほり&刑事達は時限爆弾の爆発5秒前に窓が割れて救いの手が……という所まで描かれるのですが、実際に、誰にどうやって助けられたかは一切描写されなかった為、不明。この番組の基本としてはズバットですが、直後にズバッカーで“早川健を自動車事故に見せかけて崖から突き落として間もない”ナチスジャガーを追撃しているので、さすがに空間跳躍でもしないと辻褄が合うとか合わないとかいう段階を越えています(^^; 恐らく、兼ねてから多くの疑問があったズバッカーには、ある種の空間跳躍機能が搭載されていると思われます。
そもそも、宇宙開発用のズバットスーツになぜ、四輪自動車がセットなのか、という疑問が番組初期から存在していたわけですが、ズバッカーこそ飛鳥五郎が開発し、制作者の死とともに偽装としての四輪形態から分解する事もできなくなったオーバーテクノロジーの塊なのではないか。
ズバットスーツが目立つので死角になっていますが、むしろズバッカーこそが飛鳥の研究の精髄であり、ズバットスーツのタイムリミット「あと○分しかない……!」が微妙におかしいのも、恐らくズバッカーの影響により微妙に時空間が歪んでいる為ではないか、と推測されます。
タイマーを解除したズバットはバイザーをあげ、気絶したナチスジャガーの上にズバットカードを残して立ち去ろうとする。だがナチスジャガーはその身を起こすと、無防備なズバットの背に銃を向ける。気配に気付いて振り返るズバット早川健。その素顔を見たナチスジャガーは、驚きからか銃を撃とうとした際にバランスを崩して、そのまま崖下へと転落……。
「お兄さん……お気の毒でした。ナチスジャガーと戦って、立派な、実に素晴らしい町長でした」
どうやら死体が見つからなかったのか、気絶していたしほりには、大月春彦=ナチスジャガー、という真実は伝えられず、春彦はナチス連合会と戦って名誉の戦死を遂げた、と歪曲された真実が伝えられた模様。
よくよく考えると、しほりに、春彦=ナチスジャガー、という残酷な真実を伝えたくないと思っている早川が、事故を装ってナチスジャガーを抹殺したようにも見えますが。
これまで、全ての敵の意識を完全に殺いできたズバット・アタックからあれほど早くナチスジャガーが立ち直るのは非常に不自然ですし、故意に手加減したズバット・アタックを放ち、相手が足を滑らせる所まで計算した未必の故意による殺人という疑惑は否定しきれません。この推察の弱い所は、今更早川が、一人や二人を消す事に躊躇するとは思えない事ですが、東条に正体ばれているのがハッキリしているので、少しは誤魔化そうと考えているのか。
まあ実際のところは、ダッカーが快傑ズバット早川健と気付く伏線だとは思われるのですが、とすると、ナチスジャガーダッカー関係者に拾われている描写が入らなくてはいけませんが、さて、どうなるか。
………………………………まあもっと言うと、ナチスジャガーズバットスーツの下の素顔を見られてしまった早川健が、崖下に滑り落ちたナチスジャガートドメを刺し二度と浮かんでこない所に捨てた上で、妹さん向けにいい話を捏造した、という可能性もあります。
正体を知った者は、滅殺あるのみ!
なおこのラストでは、兄・春彦の遺影の前でうつむくしほりの背中、去っていく早川……でそのまま終わってしまってED突入、というのが、なかなか凄い。