◆第5話「あっタマきたッ」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久)
亮、女子大に潜入。
押しの強い同級生・恵に友達になりたいと言われ、勝手に髪飾りをつけられたりするものの、(「ダイレンジャーで忙しいから友達作れない……」)と無言になってしまうリン。
それはそれで、なんか違うような気もしますが。
そこへゴーマ怪人・口紅歌姫が現れ、恵は悪魔のルージュを塗られてゴーマ怪人に洗脳されてしまう。焦ったリンは戦闘で一人突出、顔を傷つけられた口紅歌姫が逆上して巨大化したところに割と暇そうなゴーマ3幹部も攻勢に加わり、龍星王は口紅歌姫と相打ち、傷ついた体でいづこかへと飛び去ってしまう……。
5話にして、変身モーション中断で変身失敗
怒った敵がAパートで自ら自爆して巨大化
スーツ損傷表現
と、色々と仕掛けてきます。
そして龍星王は5人だけでなく、導師カクも気力を送り込む事でその力を支えていた事が判明。龍星王に頼れなくなったダイレンジャーだが、まずは口紅歌姫に洗脳された女性達を解放しようと、それぞれ動き出す。しかし、冷静さを欠いている、と出撃を止められるリン。
「おまえは冷静じゃない」と、将児に言われるショック。
そんな酷い扱いを受けたせいで、
ストレス解消に森を破壊しまくるリン
――を止める、大五さん。
「やめろ! 鳥たちが怯えている……」
今回も、超格好いい。
そしていきなり、
「笑ってくれよリン、俺、おまえにいつも、笑っていてほしいんだ」
早い、早いよ大五さーーーん!!
作品によってはそれは、最終回直前の告白台詞ですよ大五さーーーん!!
これはまさかの、ピンク、逆ハーレム?!
やり抜いたらやり抜いたで、それも面白いとは思いますが(笑)
なにぶん脚本が荒川稔久なので、「公式に拾われるかどうかは別にして、脳内カップルのフラグっぽいネタを散りばめずにはいられない」という、いつものご病気かとは思いますが、大五さんを基本的なレッドポジションだと見れば、天然台詞って事で誤魔化しは効きますし。
大五が去った後、不思議な映像を見るリン。導師によるとそれは、かつての戦いで破壊されたと思っていた残り4体の気伝獣と、それを操る気力を得る秘宝・天宝来来の玉の暗示に違いなかった。どうして自分がそんな夢を……と困惑するリンは、再び現れた口紅歌姫との戦いの最中、不思議な光に包まれて姿を消す! 彼女が移動した先――そこは、中国の砂漠であった……。
リンに顔を傷つけられて以降、ひたすら私怨にこだわってリンを狙う口紅歌姫は、雑魚準拠なのですが、口出し着ぐるみという、面白いデザイン。
にしても、前回の鍵道化師といい、3幹部は全く尊敬されていないなぁ(笑) まあ物語としては、敵の上層部と実働部隊の連携が取れていない描写を入れた方が、色々と言い訳が効いて便利だったりはするのですが。
◆第6話「風よブッちぎれ」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久)
中国の砂漠を彷徨うリン。
「亮、大五、和、将児、導師ー!」
という叫びは、戦隊メンバー順かと思いきや、将児と和が入れ替わっているところに、根深い恨みを感じます。
その頃、4人の仲間もリンを探して、中国の砂漠をジープで走っていた。
砂漠でもジャケット姿の和ですが、『MASTERキートン』に、「背広に長袖、それに長ズボンは実際には直射日光をさけ、通気性もいい。知ってやっているとすれば、あの男、ただ者ではない……」という台詞があるので、多分むしろ、ただ者でない、かもしれない。
あと、釣り堀とWINSを行き来する生活を送っていそうな大五さんがパスポートを持っている事が判明して、一安心。
ゴーマ3幹部もまた、ダイレンジャーが天宝来来の玉を手に入れるのを阻止するべく、砂漠へ。口紅歌姫の襲撃などを受けたものの、何とか逃げ延びたリンは、精神体で目にした事があるダオス文明の遺跡にたどり着き、そこで傷ついた龍星王と遺跡の壁に埋まった天宝来来の玉を目にする。だが、巨大化して遺跡を強襲する口紅歌姫。崩壊した遺跡を脱出したリンは4人と合流するが、玉は遺跡の奥に埋まってしまい、リュウレンジャーが龍星王と口紅歌姫を食い止めている間に、リンは何とかそれを入手しようとする。
巨大口紅歌姫に苦戦するリュウレンジャーの、
「気力が足りねぇ……早く玉を!」
という台詞はなんだか、「クスリが足りねぇ……早くヤクを!」みたい(おぃ)
と思ったら、玉を手に入れての台詞が、
「くぅぅ、気力が骨の髄まで染みるぜ!」
だったので、大きく間違ってはいない模様。
そして4体の気伝獣が復活。
それぞれの能力を見せ(おおむね、ダイレンジャーの個人技のパワーアップ版)、最後は合体して龍星王の乗る空中ベース(ドダイYS)となり、口紅歌姫に突撃。「超必殺・天空大風車」により口紅歌姫を撃破し、洗脳された女性達も正気を取り戻すのであった。
気がついたら、中国の砂漠
しかも、不法入国
とかいう凄い状態ですが。
こうして新たな力を得たダイレンジャー、導師カクはリンに、「おまえはダイ族の血を引いている」という隠していた事実を打ち明けるのであった。
…………あ、あれ、め、恵との友情は……?
途中の戦闘で恵に貰った髪飾りを強調するような演出があるのですが、結局、リンと恵の交流は、恵が正気を取り戻すくだりとは一切関係ないまま(^^; まあ実際、一人でしゃべっている恵×ずっと無言のリン、と友情は発生前に打ち砕かれているのですが、最後にフォロー入れていい話になるのかと思ったら、なりませんでした(笑)
つまりリンは、恵の態度に、「あっタマきたッ」。
納得です(おぃ)
今回も2話完結形式。
尺に余裕が出る事で展開が急すぎないのは良いのですが、必然的に一通りキャラクターにスポットを当てるのに時間がかかってしまい、6話終了時点で未だ、赤と黄が駄目人間のままという恐ろしい状態に。
圧倒的にレッドすぎる大五さんは、13話ぐらいで死にそうな勢いで疾走していて心配です(笑)
次回、ようやくメインになりそうなので、盛り返せるか、天火星?!