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『五星戦隊ダイレンジャー』感想10

◆第19話「ドキドキ美少女」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久
夜の街を人力車で走る阿古丸、シャダムと遭遇。
「父上、ゴーマの力の源は?」
「わかりきったことを。ゴーマの力の源は……憎しみ」
「そう。私も憎しみでここまで来た。私を捨てた、あなたと母親への憎しみでね」
「それがどうした」
「ヤツにも憎しみを抱かせるのさ。そうすればヤツの心には必ずゴーマの血がたぎる。秘められた力が発揮されるんだ!」
シャダムと阿古丸の関係を補強しつつ、コウ関連の伏線か。前回、阿古丸が妙にキバレンジャーの正体に関して詳細な情報を握っていたわけですが、その辺りも含めて、コウはゴーマと何らかの関係がある、という事なのかしらん。
朝からリンへの痴漢行為に勤しむコウのクラスに、転校生・柊香澄がやってくる。コウを見張りに学校へやってきた将児と和だがコウにスルーされ、そんなコウは帰宅途中に阿古丸と遭遇。
「挨拶に来てやったよ」
キバレンジャーの正体を確かめるべく、コウに襲いかかる二人の官女。
「さあ、転身しな。転身しないと死んじゃうよ」
しかしそこへ、コウを追いかけた和と将児が救援に。
いかにも亮と絡みそうな将児が(絡んでいるけど)、和さんと割といいコンビなのは面白いところ。
正体を隠したいコウは白虎神剣を使って阿古丸達を陽動、うまく正体を隠してキバレンジャーへと転身するが、「待ち合わせに遅れちゃう〜」と、逃亡。阿古丸達も姿を消す。
コウが向かった先は、みんな大好き後楽園ゆうえんち。コウも転校生だったらしく(いつ頃かは不明)、転校生の連帯感を武器に香澄にコンタクトし、早速デートにこぎ着けたのであった……って、年上属性じゃなかったの?! がっかりだ!(何が)
楽しく遊んだ二人、何となく母親の話題に。
コウにとっての母親の思い出は……焼きごて。
そして香澄を送っていったコウは、香澄の母親が香澄に辛く当たる所を目撃、自分の母親と照らし合わせて、落ち込んでしまう。そんなコウを気にする将児。
「居る筈ないよね、子供が好きじゃ無い母親なんて」
「母ちゃんの愛はマリアナ海溝より深いってな。母ちゃんは絶対子供が好きなもんさ」
えらく唐突にダイレンジャーの面々がコウに優しいのですが、“弟代わりの少年とランニングをしているボクサーの卵”とか、テンプレート的に家庭環境にあまり幸福な雰囲気のない将児(一切触れられてないのであくまで推測ですが)がコウを元気づける流れは、なんか納得。
まあそれにしても、ダイレンジャーとコウの関係性は色々と無理筋ですが(^^;
最低限、「リンがコウに優しくする理由」(コウの境遇に同情した、にしても前回の流れではあまりにも無茶すぎたし、それならいっそ最初からリンを全方位に優しいという性格に設定しておくべきでした)にある程度の説得力を持たせていれば、残りの面々も「リンがそう言うなら仕方ない」という所からスタートして徐々に交流を深めて……と作れるのですが、スタート地点の土台がぐちゃぐちゃなので、脚本も実に展開しづらそう。
翌日、香澄の家を覗きに行ったコウは、「家庭訪問なんかされている暇ないわ」と香澄をつねる香澄母の姿を目撃してしまい、それが焼きごての思い出とシンクロする。父親と離婚し、母は自分を不要だと思っている……という香澄に、そんな事はない筈だ、と必死に叫ぶコウだったが、突然襲いかかってきた官女A(デザインの面白さはともかく、見た目で区別がつかない)に、香澄がさらわれてしまう。心配してコウの様子をうかがっていた将児が飛び出すが横から現れた官女Bの投げた輪っか(指輪?)に捕まってしまい、コウはひとり、香澄をさらった官女Aを追う。その道中、テニスをしていた香澄母を見かけて「香澄がさらわれた」と訴えるコウだが、香澄母はそれを無視。
「母親だからって子供が好きだとは限らないのよぉ」
「そんな、嘘だ、嘘だぁぁぁ」
一方、将児は駆けつけた仲間に助けられ、テンマレンジャーvs指輪官女。テンマレンジャーの高速回転蹴りを受けて指輪官女は撤退。そして香澄を見失って川辺で黄昏れるコウを見つめ、阿古丸はほくそ笑む。
「苦しめ、苦しめキバレンジャー。母親なんて、そんなものさ。おまえは憎しみのかたまりとなって、我がゴーマの一員となるのだ」
……て、今回も引くの?(^^;
次回、どうやら更に物語が大きく動くようですが、前後編の割にはエピソードの内容が薄い時に、大きな伏線を出す事で無理矢理に前後編にする必要性があったんだ、みたいに見せる手法はあまり関心しない。尺の厳しさを補う一つの手ではあるのでしょうが、それならせめて、前半からもうちょっと大仕掛けのアピールをしてほしい所。
というわけで次回、本社ビル、浮上?!


◆第20話「初公開ゴーマ宮」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久
香澄を助けられなかった事と香澄母の発言に二重のショックを受けて落ち込むコウを囲んで励ます5人だが、コウは走り去ってしまい、その姿を見つめる道士カク(胡散臭い)。
一方その頃、どこかで謎の逆ピラミッドが浮上し、遂に姿を見せたゴーマ本社ビルの中では3事務員が変態達に囲まれながら、田豊将軍に異議申し立てを行っていた。
「もはや阿古丸の作戦には従えないというのか」
「そうだ、そもそもゴーマは我々3人にお任せになったはず」
今ひとつ扱いのわからなかったゴーマ本社ですが、特に封印されていたとかそういう事ではなく、画面に出てこなかっただけで作品当初からどこかに存在はしていた模様。
「だまらっしゃい。出来の悪い幹部の分際で、身の程知らずな」
人を殺しそうな顔になる事務長(笑)
「なんじゃその顔は。馬鹿ににされた事が不服か。馬鹿を、馬鹿と申して、何が悪い」
怒りのシャダム、腰の短刀に手をかける。
殿中、殿中でござる。
しかし田豊の嘲りに我慢ならず短刀を引き抜くシャダムであったが、そこで銅鑼が鳴り響き、謎のボールが会議室へ。「ゴーマご神勅をたまわります」という言葉に、謎の仮面をつけて(尊い存在と直接顔を合わせてはいけない、という事かと思われます)社長室へと赴く田豊とシャダム。
20話にして遂に、ゴーマ総帥・ゴーマ十五世、登場。
眠そう。
仏教の大僧正っぽいデザインのゴーマ十五世は、デカダンな雰囲気というか、色々、てきとーそーな感じ。社内の規律が緩んでいる理由が、よくわかります。最初は作戦指揮権を田豊に与えようとしたゴーマ十五世だったが、ここで事務長が、予言の珠により「第六の気伝獣の目覚めが近づいている」とプレゼン。結局、指揮権を取り戻す事となる。
「シャダム、しっかりね。田豊、おまえは何しにきたの?」
甲高い声、歌舞伎の女形っぽい化粧、とゴーマ十五世はかなり不思議な雰囲気。
あと田豊の台詞で、シャダム、ガラ、ザイドスは改めて、「幹部」という扱いで良い事が判明しました。とはいえもう、私の中で「事務長/事務員」という呼び方が定着してしまったので、それで通そうかと思います(笑) シャダムさん、「総務部長」って感じでもないしなぁ……。
ところで、実は予告ナレーションから「十五世」ではなく「ゴーマ十五星」だと思って、十傑衆とか九大天王とかそういう感じで、ネロス軍団みたいにゴーマの強者達が大挙顔見せ登場して、3事務員にねちねち嫌みを言うとか、そんな展開だと思っていました(笑)
かくて指揮権を取り戻した3事務員は何故か神社の境内で乾杯するが、そこへ現れた阿古丸は「私はあくまで私のやりかたでやらせてもらう」と告げ、姿を消す。
所変わって、またまた独りで黄昏れているコウの前に姿を見せる、道士カク。
「見つけたよ、キバレンジャー、6人目の戦士」
「え?」
「カクさん。いやーあんたには隠せねえなぁ」
すんなり自白する白虎神剣だったが、まだコウの正体は隠しておきたいのだという。その理由は、これよりもっと大変な事……6体目の気伝獣の出現が近づいているからだ、という。
犯罪教唆→小学生を戦士に仕立て上げる→事実を隠蔽って、一番タチ悪いのは、やはり白虎神剣なのか。
むしろ段々と人生の被害者っぽなくなってきたコウは、香澄の家の前で「香澄を助けたければ横浜の第三倉庫へ来い」という手紙を受け取る。単身、倉庫へ向かって香澄を助け出したコウだったが、二人で逃げ出したところで香澄母と接触。香澄母は娘を捨てる宣言をすると、更に「同じなのよ、あなたのママと」と吐き捨てて、車で走り去る。
自分の母も、やはり自分を捨てたのか――憎しみのオーラ力に飲み込まれていくコウ、焼きごての虎の痣が光り輝き、コウの体を憎しみの光が覆っていく……しかしその時、脳裏に響くのは将児の「そんな事言ったら、母ちゃんが泣くぞ」という言葉。そして母との、楽しかった後楽園ゆうえんちでの思い出。
コウが何とか憎しみを振り切ると体を包む光は消散し、そこへやってくるのは香澄母を引っ立てたダイレンジャー達。香澄母の正体は、ゴーマ怪人、官女Aだったのだ。
児童虐待がシビアだったので、ここは正直、怪人でホッとしたレベル。
香澄を連れてその場を離れるコウだったが、物陰に隠れた所で、香澄が豹変。
「せっかくあなたに母親を憎ませてあげようと思ったのに、がっかりだわ」
なんと香澄の正体は、阿古丸の変装だったのだ!
「僕の手を握ってドキドキしたかい? おまえは最初から、騙されていたんだ」
せめて官女だと思っていたら、阿古丸という悲劇的な展開。
まあ官女だと、香澄をさらっていくシーンがあるので、矛盾してしまうのですが。
お陰で阿古丸がもう、高度な変態にしか見えません。
そして、
小学生男子には一生もののトラウマ
これは下手するとコウ、男として再起不能になりかねない。
むしろこれがきっかけで、憎しみのオーラ力でハイパー化するレベル。
コウ「小さく見えるって事は……僕が勝つという事だ!!」
というわけで、コウ、阿古丸にマウントでパンチ、パンチ、パンチ!
官女Bが助けに入って阿古丸はよろよろと逃亡し、コウはキバレンジャーに気力転身。官女Bを退けると阿古丸の前に立ちはだかるキバレンジャーだったが、阿古丸もここでは抵抗を見せる。先のシーンから戦闘力は皆無かと思われた阿古丸ですが、多少はできる模様。そこへ更にシャダム事務長が現れ、まとめて爆撃。
「父上、私が居るというのに、なぜ」
事務長はここに出てくる必要性が作戦的には全くないので、純粋に息子を助ける為に出張してきたようにも見えるし、単なる嫌がらせにも見えるし、演出としてはどちらとも取れる感じに。前者だった場合、ヒロインの座を狙いに行っているとしか思えないひねくれ方ですがッ!
阿古丸は官女Bに抱えられて逃亡し、キバレンジャーと対峙したシャダムは一発蹴り飛ばされた所に、乱れ山彦・山彦警官隊を食らって「おのれーーー、覚えておれーー」と退却。
新キャラの見せ場要素も強いのでしょうが、乱れ山彦、強すぎ。……まあ、なんというか、事務長に、戦闘での活躍は、基本的に、期待していないけど。
一方、官女Aはダイレンジャーの気力シュートを受け、巨大化。
大連王vsネックレス官女
という文字が出たので(最近の定番演出)、どの官女か判明しました。
テロップで煽った割には、今日も大連王は無傷でしたが。
……六体目の気伝獣、必要なの?
むしろ敵なのではないか、みたいな。
キバレンジャー周りの大雑把な部分、ダイレンジャー5人との関係性など、なんかとにかく、17&18話の滅茶苦茶を押さえ込むのに終始した感じ。結果として、全ての責任を白虎神剣に負わせるような形に(^^;
まあ剣なので、割を食うのは仕方ない……のか?


★ここまでの『ダイレンジャー』タチ悪い度ランキング

  1. 道士カク (−)
  2. 白虎神剣 (↑)
  3. 老道士グホン (↑)

独走状態だった道士ですが、この最新4回で、白虎神剣が急浮上。つられて老道士グホンも浮上。リンは、ただひたすらに被害者。……全員、ダイレンジャー側ですよ。
★ここまでの『ダイレンジャー』ヒロイン度ランキング

  1. クジャク (−)
  2. リン (↑)
  3. 洋子 (↓)

ここ4回で可愛げの増したリンが、さらわれ技を発動した洋子(※亮の妹)を抜いて、2位へ。扱いが酷い分、可愛い感じに撮って多少は気を遣って貰っている感じですが、正統派ヒロインな上に薄幸属性も重ねてきたクジャクを抜いて、ピンクの正ヒロイン奪取なるか?! まだ圏外ですが後方では虎視眈々と、シャダム(ツンデレに目覚めそう)、ガラ(ゴーマヒロイン)、そして亮(次週、捨て身でヒロインの座を狙いに来る模様)がランクインを目指しているので油断は出来ない。
★ここまでの『ダイレンジャー』駄目人間度ランキング

  1. 鉄面臂張遼 (−)
  2. シャダム (↑)
  3. 亮 (↓)

1位は恐らく揺らがないと思うのですが、妻子発覚で事務長が急浮上。今後の健闘が大いに期待されます。サッカー回で株をあげた亮でしたが、石化光線の回での「本当に、ゴーマの怪人の仕業なのかなぁ」が効いて、ベスト3を死守。こちらはゴーマ血統(亮はハーフ)がベスト3を占めました。それ以外では相変わらずマイペースな和さんがワンパンチ次第では急浮上の可能性を秘めており、次のフィーチャー回が待たれます。年少組は同一基準で考えにくいので難しい所ですが、コウも阿古丸も潜在能力は高そう。
というわけで次回、「真ヒロインは俺だッッッ!」(違う)
キバレンジャー編は正直早く片付けて落ち着いて(正体を共有して)ほしい。