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『五星戦隊ダイレンジャー』感想13

◆第25話「ぞろぞろ裏戦隊」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進
見所は、餃子職人のビューティマッスル。
さすがの肉体。
ホテルのプールで遊んでいた亮、大五、将児、リンの4人は、女性カメラマンに声をかけられ、おだてられて写真を撮られるが、彼女の正体はゴーマ怪人・コピー女帝であった。外に居た知も同様におだてられて写真を撮られるが、コピー女帝の能力は、コピー光線を浴びせた者の偽物を作り出す事。和は出現したコピー知に殴られて囚われの身となり、女帝はコピー知により道士カクを暗殺しようとする。
「今日は道士カクの誕生日」と偽って、コピー知はうまく4人を誘導して道士の元へと向かうと、「勘違いのお詫びに麒麟拳をお見せしましょう」と麒麟剣の演舞の最中に斬りかかるが、道士の腕を傷つけただけに終わり、逃走。
……暗殺、と意気込んだ割には軽く切りつけたようにしか見えず、根性足りません。道士に隙が無かっただけかもしれませんが、いっそ花束に爆弾仕込むぐらいの芸は見せてほしかった所。
和を追いかけた男衆、適当に言い訳をするコピー知に不審をいだいた亮は、物凄く唐突に、走り去って行く知にカブトムシ型の発信器を投げつける。そこに追いついてきた道士の「おそらく偽物だ」という言葉に、リンを加えてコピー知を追う4人だが、その前に立ちはだかるコピー女帝。プールサイドで撮った写真を元に誕生する、4人のコピー。
女帝が妙に細かく自分の能力と今回の作戦について語り出すのはどうにも変(高久脚本だから仕方ない)なのですが、資材置き場に水着姿で並ぶ4人、という絵は面白い(笑)
転身したダイレンジャーに対して、コピー達も気力転身。更に女帝が変身後のダイレンジャーをコピーした事で、
12人ダイレンジャー大乱戦
コピーとの2対1の戦いを強いられ、大ピンチに陥る4人。
一方、カクの暗殺に失敗したコピー知は、「本物の和を始末して、完全にすり替わってやる」と、捕らえた知の命を狙っていた。
……そもそも、どうして捕まえた和をさっさと殺していないか一切理由がないのですが、さすが高久進、悪い意味でこの鉄板の揺るぎなさ。
牢屋を上手く抜けだした知と、コピー知のバトル。そこへ駆けつけた道士、左手を怪我しているにも関わらず、コピー知を瞬殺。
…………いやそこ、和さんの見せ場じゃないんですか?(^^;
4人のピンチに救援に向かおうとする知だったが、なぜか、ダイレンジャーを放置して、知の様子を見に来たコピー女帝とばったり会ってしまう(高久脚本だから仕方ない)。
コピーが始末しにいった筈では……と驚く女帝に向けて
「コピー女帝、偽物は道士カクが片付けた!」
て知さん、それ、格好良く言う台詞ではないと思います(笑)
転身したキリンレンジャーと、新たに作り出されたコピーダイレンジャーが激突。倒れるキリンレンジャーだったが、トドメを刺そうと剣を振り上げる女帝の隙をついて反撃すると、麒麟拳ロッドアローで女帝のコピー機部分を撃破。
知さんの特技はもはや死んだふりという事で決定なのか。
これによりコピー達が消滅した事により駆けつけた4人とキリンレンジャーが合流し、ここで5人が揃い踏み。どんなにぐだぐだでも、名乗り上げは格好いい。揃ったダイレンジャー、キリンレンジャーの爆弾パンチから、気力ボンバーでコピー女帝を撃破。巨大化した女帝は、なんと、龍星王をコピーする。
コピー龍星王は、蹴り2発&棍2発で、
快挙・大連王をよろめかせる!!
しかし健闘もそこまで、疾風怒濤で女帝とまとめてずんばらりん。
かくてコピー騒動は決着、ダイレンジャーはもう一度、プールを楽しむのであった。
物語とは全く関係ないのですが、リンの飛び込みは下手すぎて気になるレベル(笑)
コピー戦隊というネタで、アクションの見せ場と絵の面白さは良かったのですが、

極めて唐突に出てくる謎の発信器
知を生かしておく理由があるのかと思ったら全くなく、Bパートで思い出したように始末しようとする

と、高久脚本全開。
発信器はグホンが造ったとかそういう事なのでしょうが、これまで今作でそういったサポートメカ類が出てきた事は一切なく、百歩譲ってそれを許すにしても、せめてもうちょっと中華テイストにこだわってほしかった所。
まあ後はもう、90年代の高久脚本だから仕方ない。
何もかも仕方ない。
割と最初から諦めている分、ダメージは薄い。
次回、
おおぉ、広瀬さん、来たーーーーー!!
とりあえず、個人的に凄く盛り上がれそう。


◆第26話「嫌な嫌な嫌な奴」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:井上敏樹
予告に続き、OPでもぼこぼこにされる亮(笑)
光流館空手の道場で、館長に襲いかかる掃除のおじさん。その正体は、謎の道場破り、的場陣(広瀬匠)!
のっけから、体型まで変化する驚異の変装術を披露する陣ですが、ここは単純に、やたら流麗なアクションとポーズを決める掃除のおじさんが格好いい。
雇われ道場破りかと思われた陣だが、その目的はあくまで金ではなく、己の拳法の力を試す事。
続けて、白バイ隊員のコスプレで剣道師範・郷田祐介を襲撃した陣は、素手で車のドアを突き破り、弟子の一人を刺殺。郷田を血祭りにあげようとするが、そこに通りがかった出前途中の亮が飛び蹴りで割って入る。

「失礼ですが、お名前は?」
「それはこっちの台詞でしょうが。なにもんだおまえ。何の真似だ!」
「高くつきますよ。私の邪魔をすると」

拳を打ちあわせる二人。
格好いい、ごりごりの生身アクション。
「教えてあげましょうか。ヒョウガ流ジャシン拳の一端を」
更なる技の構えを見せる陣だったが、その時、郷田の乗った車が二人を轢き殺さんばかりの勢いで走り去り、勝負は水入り。陣は姿を消し、亮はこの恐るべき使い手との遭遇をアジトで報告する。
確かにかわした筈なのに、肌を切り裂く陣の攻撃……それは、凄まじいスピードで繰り出される拳の生み出す、拳風であった。
「野郎……! 今度会ったら、必ずぶっ潰してやる!」
「止めておけ……負けたくなければな」
「負ける……? 俺が負けるっていうんですか!」
亮の話を聞いた道士は、陣が闇空手の達人であり、天性の素質と気力の持ち主ではあるが本格的に拳の修行をしたわけではない今の亮の勝てる相手ではない、と判断する。
……まあ道士の事なので、陣の事は運命の戦士スカウト名簿でチェックしていた可能性もありますが。
そしてここで亮が、勢いと血統だけで戦っていた事が判明(笑) そういえば、2話で将児に特訓をつけた以降、道士はそれらしい事は一切していませんでした。2話の頃はてっきり、ダイレンジャー負ける→道士が特訓を付ける、パターンで進むのかと思っていたのですが。
道士むしろ、負けた後に出てきて「おまえらゴーマ舐めてんの? ダイレンジャー舐めてんの? 地球守れんの?」と言うだけ言って何もしない、というもっとタチの悪い人だったし。
こうなるとホント、素で「麒麟拳」使ってしまう知さんの経歴が、ますます謎(笑) 美容師になる前は、血で血を洗う世界とかに生きていたのでしょうか。大五さんも「獅子拳」と言うけれど変身後にしか使わないので、実は生身の単純戦闘(気力なし)だと、知さんが一番強かったりするのかもしれないダイレンジャー

「亮、一人の拳士として戦ったなら、お前に勝ち目は無い」
「負ける……俺が……俺が……!」

道士の言葉に、固く拳を握りしめる亮。
しかしどうにも亮は、負けず嫌いというより、チンピラ思考にしか見えません(笑)
将児よりもむしろ、亮の方がチンピラ度高い。
陣との戦闘、道士の言葉を受け、野原で黄昏れる亮。そんな亮を励ます4人。
リンがお守りを渡したり、急に亮に優しいのですが、あれか、前回の筋肉か。
それを「ひゅーひゅーですか?」と囃し立てる将児の姿は、涙なしには見られません。
……まあなんだ、たぶん、将児に、モテの番は、来ないと思う。
気持ちを切り返る亮だったが、そこへゴーマ怪人が襲撃してくる。
なんか凄いの出てきた(笑)
言うなれば、ゆるキャラっぽい、たるんだ体型のゴーマ怪人、壺道人。間抜けな見た目とは裏腹に、打撃無効体質の壺道人は、ダイレンジャーのあらゆる攻撃を跳ね返し、窮地に追い詰める。それをニヤニヤと遠くから見学する3事務員。
「壺道人の手にかかればダイレンジャーも赤子同然だ。奴の体はあらゆる衝撃を吸収する」
「なるほど、拳法が通じなければ、ダイレンジャーに勝ち目は無い、というわけね」
「ふん! そう、うまくいくかな……」
「何がいいたいザイドスっ」
怪人が有利な時にしか出てこないので有名な3事務員ですが、ザイドスがシャダムに悪態をつくなど、仲良し左遷3人組の人間関係にも、微妙な変化? まあ、ザイドスさん前々回、3バカに「野球で勝負しろ」とか指示を出していたそうなので、ストレスで色々と駄目になってきた可能性も多分にありますが。
なお事務長は阿古丸リタイア?後の初の登場だったのですが、その辺りへの言及は一切なし。
その頃、墓参りをしていた陣は、旧知の看護師・亜紀と出会っていた。
「覚えていてくれたのね……父の命日」
無言で立ち去ろうとする陣を引き留める亜紀。彼女の手にあったのは、先日の陣による襲撃事件の新聞記事。
「もう止めて! 父もきっとあなたに拳法を教えた事を後悔しているわ。父の拳法を汚さないで!」
「先生が後悔するだって……バカな。おまえに何がわかる。俺はヒョウガ流の力を試したいだけだ」
「あなた……やっぱりまだ恨んでいるのね、父の事を」
そこから回想シーンで、陣と師匠(亜紀の父)の組み手シーン。なぜ断崖絶壁で……と思ったら、吹っ飛ばされて海に落ちそうになる陣。師匠、手を伸ばして崖っぷちで陣を捕まえるが
「陣……放せ! このままでは二人とも落ちてしまう」
あ、新しい、新しいよ師匠!
必死に師匠の手を掴む陣だが、やおら短刀を取り出した師匠、陣の左手をぐさり。
あれは事故では無く師匠の意図的な行為だった……てまあ、組み手中に空手着の懐に短刀を隠している時点で、計画犯罪の匂いしかしないわけですが! 一度掴んで引っ張り上げると見せかけて、ぐさりする所が、凄いです師匠。
黒い手袋をはめっぱなしの陣の左手のいわくに加え、演出上は陣が海に落ちたように見えるようにしていますが、その後の陣の台詞を鑑みるに、そこから反撃に出た陣が師匠を殺害してしまい、それこそがヒョウガ流の奥義の伝授であった……という可能性もありそう。
真の拳士は非情にして独りで立つもの……立ち去ろうとする陣の背中に、すがりつく亜紀。
「俺にかまうな……死ぬぞ」
と、漂うロマンスの香り。亜紀さんはこの手の番組のゲストキャラにしては可愛くて、ポイント高い。
一方、なんとか壺道人の襲撃から逃れたダイレンジャーだったが、これまでの拳法が通用しない事を思い知らされていた。そしてシャダムに反抗的な態度を見せたザイドスは、死にきれぬ魂が集う魔物の森へと足を運んでいた。
「俺に力を貸せ、魔物達よ! 最強の魔拳士を生みだすためにぃ!」
黒水晶で魔物のエネルギーを集めるザイドス……果たして、その狙いは?!
その頃、仕留め損ねた郷田の屋敷に乗り込んだ陣は、郷田の振るう日本刀を叩き折り、郷田をくびり殺す。そこへ飛び蹴りで乱入する亮。
「必ずまた狙いに来ると思ってたぜぇ!」
陣の強さ見せシーンなので仕方ない側面はあるのですが、郷田が死ぬ前に間に合わない辺り、本当に主人公補正の薄いレッドです(^^;

「あなたですか。いや、是非もう一度お会いしたいと思っていました」
「それほどの技を持ちながら、やっぱり貴様はただの殺し屋か」
「拳法とは人を殺めるための技。私は正しく拳法を使っているだけです」
「違う! 人を活かすのが、本当の拳法だ!」
「それでは教えていただけますか、あなたの言う活人拳を」
「その慇懃無礼な面の皮、俺がひっぺがしてやる!」
「よろしく。お願いいたします」

今ここに、激突する活人拳と殺人拳!
今回改めて強調されたように、そもそもが亮は“拳士”というわけでなく、思想的な信念というのも特にこれまで描かれず(亮は、“目の前の悪に対する正義感”はあるが、それを支える信念というほどのものは持っていない)、特に拳法へのこだわりという背景に関しては無いも同然なので、唐突といえば唐突なのですが、ようやくライバル登場で、レッドらしくなってはきました。
むしろ物語半分でようやく、亮の立ち位置が見つかる、という展開なのか。
まあ、物語全体の流れはともかく、正直、このマッチアップだけで盛り上がってしまいます(笑)
その辺りは、引っ張った分、亮が拳士として立つに足りうる相手を持ってきたキャスティングの勝利か。
ところで、丁寧な口調が気に入らない、というのは、やっぱりちんぴら。
亮と陣の戦いが始まった同じ頃、壺道人を打ち破る為に修行中だった4人の前に、その壺道人が姿を見せる。亮vs陣、4人vs壺道人、と戦闘が交互に展開。
亮の(誰が……負けるかぁ……!)の後にオーラチェンジャーのアップシーンに繋いだのは、うまいトリック映像(笑)
一瞬、手段を選ばずに亮が気力転身しちゃうのかと思ったら、vs壺同人の方の4人でした。
今回、脚本に井上敏樹、敵役に広瀬匠、という、師匠筋である長石多可男に縁のあるメンバーの参加という事でか、渡辺勝也監督がかなり意識的に繰り返しフレーム手前に花を映し込むなど、師匠オマージュっぽい演出を行っているのですが、亮の攻撃をかわし、その、そよぐ野の花の上に立つ陣! とここでアクション演出に絡めてみせたのは絶妙。
陣の俊敏な動きに苦戦する亮、
「気力!」
審議ランプ
どうかなー、それはどうかなー、拳士としてのフェアな勝負にアリかなー。
亮の起こした気力の風に吹き飛ばされ、木に叩きつけられた陣は、本気モード発動。
「貴様ぁ! 俺の拳を、貴様の血で洗ってやる! ヒョウガ流奥義、ジャシン・疾風拳」
陣の繰り出す凄まじい拳の連打・乱打・猛打を浴びる亮。
同刻、4人の仲間達も壺道人に手も足も出ず、「壺拳・闇封じ」により、リンが壺道人の中に吸い込まれてしまう。
そして、陣のとどめの一撃を受け、亮、凄い勢いで血を吹いて倒れてピクピク痙攣。
白い花にかかる亮の鮮血、という演出も効きました。動かなくなった亮を置いて陣は立ち去っていき、倒れた亮の右手アップでエンド、という強烈な敗北編。
基本的には敗北→パワーアップ展開なのでしょうが、少なくとも約一名、悪の組織と全く関係ない所で完敗するというのは、相当珍しいよーな。ダイレンジャーとしても、ゴーマ怪人に完敗はしているのですが。戦隊を破るのがゆるキャラというのもまあ、珍しい気はする(笑)
次回どうやら地獄の特訓編で、亮は蘇る事が出来るのかッ!
果たして主役に返り咲く事は出来るのかッ?!
陣容的に力も籠もったと思われますが、渡辺勝也が、非常に気合いの入った好演出。
広瀬匠の登場も嬉しいですが、どうやらようやく亮の腰が据わってきそうなので、展開の転がり方も楽しみ。
それにしても、メインにならない時のコウ(キバレンジャー)の存在感の消失ぶりが凄すぎるのですが、こういう使い方なら、どうして同居などさせたのでしょうか(^^; あれだけ無理矢理に同居させたので、てっきりレギュラーで使うのかと思ったのですが、これだけ居ない扱いなら、同居する必要性が全く無かったし、同居しているのに全く話に絡んでこないのが無駄に不自然。
……まあ正直、コウが絡むと何かと無理が出るので、存在が消失していた方がシナリオはスッキリするのですが。