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『ザ・カゲスター』14話

長石多可男、監督回。
冒頭、遊びに行く子供を見送る主婦。
振り返ると(画面下4分の一を扉で隠し、右手に赤い花)、驚愕の表情のアップ。
悲鳴とともに逃げ出す主婦。
走って逃げる際の靴をアップ。
後ろから靴を追いかけ、カメラのレンズにはねる泥水。
更にそれを追う、カマキリ怪人の足。
カット変わって、手前8割をバスで潰し、その奥、車体の下から覗く脚元だけで、怪人が主婦の前に回り込んだのを描写。
逃げる主婦、追い詰められる。
悲鳴。
どこかの団地でベランダから落ちる傘。
水たまりに落ちた、脱げたサンダルのアップ。
下水口。
そして、怪人の吐き出す謎のガスで人形になる主婦。
と、たまらない演出。
もうここだけで、満足。
というか本編は、普通に面白くありませんでした(笑)
人間を次々と人形にした上で、喋れる人形と、人間と同じように動く頑丈な人形を合体させて、より強力な戦闘員を作り出すカマキラーの人形作戦……もう、凄いのか、せこいのか、わけわかりませんサタン帝国(笑)
70年代のB級作品は本当に戦闘が面白くないのですが、改めて曲がりなりにも、毎回それなりに戦闘を盛り上げていた『ズバット』は基本値高かったよなぁ、と。