はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『五星戦隊ダイレンジャー』感想18

◆第34話「トゲトゲ少女狩」◆ (監督:小林義明 脚本:高久進
クジャクさんが出てこないと藤井邦夫は力が湧かないのか、大五さん回だけど脚本は高久先生。
迷彩服姿でオカマ口調という、120%変態のゴーマ怪人・サボテン将軍(人間体)を演じるは、斎藤暁!
「可愛いお子さんですこと、食べちゃいたいわ。あっははは!」
ガソリンスタンドの店員に扮たサボテン将軍は、幼女をさらい、その父を攻撃。休日にドライブにでも出ていたのか、ジープで走っていたダイレンジャー5人が倒れる父親を見つけ、ガソリンスタンドの様子を探った大五は、絶命した店員と、サボテンの鉢を見つける。
「これは、俺の部屋にあったサボテンだ……」
突然、サボテンに出会った冬の寒い日の回想(笑)
ある日の晩、ゴミ捨て場にかがみ込む謎めいた少女と、鉢ごと捨てられていたサボテンと出会う大五。
「お兄ちゃんは、サボテンが好き?」
「俺は、植物も動物も、この世に生きているもの全部が好きだよ。どんな命だって、尊いからね」
相変わらずの主人公としか思えない台詞とともに、大五はサボテンの手当を少女に約束。ミチルと名乗った少女は、踏切を通り過ぎた電車とともに、姿を消す……。大五の世話の甲斐もあり、生気を取り戻したサボテンだったが、春になって突然、部屋から無くなってしまう。
そのサボテンを何故かガソリンスタンドで見つけた大五は、スタンドの外にミチルちゃんを発見してその後を追うが、奇妙な人形の置かれた工事現場に迷い込み、人形から攻撃を受ける。
またも目の前に現れるサボテンの鉢、そしてサボテン将軍。
「おたくは……植物や動物がお好きなようね」
将軍の横に姿を現すミチル。
「おたく、この子の正体を知りたい? さーーーあ、ミチル、正直に話しなさい、私は多肉植物のサボテンです。このおじさんと、同じ仲間ですってね」
むしろサボテン将軍のアイデンティティがサボテン寄りというのがビックリなのですが、結局のところゴーマ怪人は、器物仙人(妖怪)の類い、という事なのでしょうか。
着飾らせた少女を人形のようにしてアジトに飾っている変態ではあるが、ゴーマきっての武闘派らしいサボテン将軍の攻撃を受けて倒れたミチルは、少女達が将軍に捕まっている事を大五に告げる。そこへ更にガラの攻撃が放たれ、砕け散るサボテン(ミチル)と鉢。
どうやらミチルは大五をおびき寄せる為の罠として将軍に利用されていたらしいのですが、辻褄は意味不明。単発の高久脚本なので、正直もう、考えても仕方ない。
怒りの大五さんが超格好良く変身し、サボテン将軍と激突。駆けつけた仲間達が雑魚を蹴散らし、囚われの少女達を助け、シシレンジャーは天幻星・霧隠れから幻戦車でサボテン将軍を撃破。最後は、早くも忘れかけていたスーパー気力バズーカが炸裂。
更に帳尻合わせにキバレンジャーが登場し、牙大王の飛翔剣・木っ端微塵で巨大サボテン将軍を滅殺。
にしても、ウォンタイガーの曜日ボールによる気力攻撃は、初登場時以来、んまっっっっっったく、使わないなぁ(^^;
今回はサボテン将軍の攻撃を反射するアクションがあったので、そこで例えば「金」をシールドに使うとか、細かく入れてくれると、面白いのに。
戦闘を終え、ミチルのサボテンを探した大五は、砕けた植木鉢の残骸のみを見つけ、ぐっと涙をこらえる。
一歩間違えなくてもおかしな人ですが、大五さんだから、許す、私は許す(笑)
ラスト、ドライブの続きか、ジープでひゃっはーする4人+大五。何故かそれを見つめる、通りすがりの道士カク。
「大五……おまえの心の優しさが、ゴーマの悪に勝ったんだ」
いきなり出てきて、強引に綺麗っぽくまとめた!
前回以来、心配してリンを尾行しているように見えなくもありません、が。
歩み去る道士にかぶさるナレーション。
「――大五は信じた。あの妖精は、きっとどこかに生き続けているだろうと。全ての命を守ってくれ、五星戦隊ダイレンジャー!」
そして通り過ぎる道士の脚元には花の咲いたサボテンが……でエンド。
妖 精 だ っ た の か
……えー、以前から大五さんには主人公補正勇者回路と同事に、メルヘン乙女回路が内臓されている疑惑がありましたが、サボテンの妖精という事で納得したのか、大五さん。
たぶん大五さんは、右半身が勇者回路、左半身が乙女回路、で出来ている。
正直なところ、シナリオの方は、純粋に意味がわからなかったのですが(辻褄を無視すれば解釈は出来ますが)、
奇妙なオブジェ・変わった音楽の使い方・戦闘員に凝る
など、小林義明らしい演出を楽しむ回。
という事で。
高久脚本だから仕方ない。
後まあ、大五さん格好良かったからいいか、みたいな。
次回、筋肉祭。
……というか、後半戦を前に各キャラの単発話を1本ずつやっておくのかと思っていたのですが……亮&将児、リン、大五、と来て…………あ、あれ?! また知さんはスルー?!
まあ、鳥カゴ回を将児回と見て、次回が亮のターンで、次々回が知さんのターン、という可能性も微量ながらありますが……。