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『特捜エクシードラフト』感想17

先週分。
◆第33話「完成!戦闘強化服(バトルジャケット)」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:宮下隼一)
映像内でのサブタイトル表記には特に書かれていないのですが、Youtubeページのあらすじ紹介(回によっては1節目で後半までネタバレしているので、毎度間違って目を通さないようにしなくてはいけず、危険)の表記では、後ろに「炎の黙示録編1」とついており、そちらが正式サブタイトル?の模様。
――謎の空間で、不思議な雰囲気の少女と出会う隊長。
「何をしているの?」
「数えてるの」
「……何を?」
「この星が消えて、無くなるまでのひにち」
「え?」
「あら、もう、150日無いんだわ」
そこで隼人は、うなされて目覚める。
「また同じ夢を……今日でもう4回も」
……ト、トライジャケットにも副作用が?!
しかし、隊長は高給取りだと思われる割に、庶民的な住まい。そして男の一人暮らしにしては、可愛らしい小物とか置いてあって、色々と勘ぐりたくなります。
チャイムに応対に出た隼人は、偽の宅配業者に襲われる。何とかそれを退けるが、外からの狙撃で撃ち殺されたその男は、なんと精巧なロボット。男の持っていた資料から、エクシードラフトに賞金が賭けられた事を知った隼人の前で、暗殺者ロボットは自爆。同じ頃、パトロール中に遭遇した拉致事件を追跡した耕作と拳は、倉庫に閉じ込められて同様の襲撃を受ける。拉致事件狂言で、二人を誘い込む為の罠だったのだ。
襲撃してくる相手がロボットである事を表現するのに、「首が回ってる!」はなかなか面白かった(笑)
暗殺ロボット達は、ブルースとキースに抱きつき自爆。非番を返上して現場へ急行する隊長だったが、二人を助け出した所に待ち受けていた暗殺ロボットの自爆特攻を受け、なんとか外へ出た所をグレネードランチャーによる狙撃が直撃。コスト度外視の大爆破地獄の前に、砕け散るトライジャケット。
エクシードラフト、ここに敗れる……!
レスキューシリーズのどうも難しい所は、統一した悪の組織が敵対しているわけではないので、敵側の努力と対策というのが描きようが無い為、どうしても敗北展開やパワーアップ展開が唐突になりがちなところ。今作ここまで、前2作を踏まえた上でパワーアップ展開はなかなか巧く処理していましたが、やはり敗北の突然さは否めません。
どこかでスーツのバージョンチェンジを図る事になっているなら、犯罪者に苦戦する展開を数話続けるとか、犯罪者の装備の凶悪化に言及させるとか、少しずつ盛り込んでいっても良かったような気はします。
結局今作でも、1話完結刑事ドラマと、特撮ヒーロー物的パワーアップの摺り合わせをやりきれなかったというか、やらなくてもいいだろう、みたいになってしまったのは残念。
一命を取り留め、警察病院に搬送された3人は、まずはしっかり療養するように、との本部長命令を愛から伝えられる。
「けど、あの、レスキュー用トライジャケットじゃ……また同じ事に」
歯がみする拳だが、既に本部長はこの日の事を予期して水面下で動いていた。
「いずれこういう敵が出現するに違いないと考えて、3人のために、トライジャケットのパワーアップを新しく、開発部に依頼していたそうなの」
遂に、レスキュー完全否定(笑)
これが、血を吐きながら続ける終わりのないマラソン、というやつです。
強化計画を聞き、ベッドに休む3人……だが隊長は、本部長と愛が次々と爆死する光景を目にして、跳ね起きる。
「夢か……!」
「夢じゃないわ。今はまだ夢だけど、でもすぐに本当になるわ、もうすぐ」
そこに姿を見せる、謎空間と不思議少女。
「早くしないと、悪魔の思うつぼよ」
「悪魔?」
謎めいた言葉を告げる少女に、隊長は尋ねる。
「きみはいったい……何者なんだ」
「私はミカ、主につかわされしもの」
「え?」
「もう130日ないわ……127……126……125……」
目を覚ました隊長は、耕作と拳を連れて本部へ。夢で見た通りに本部長が開こうとしていた匿名の封筒を寸前で取り上げる。それは開封した瞬間に爆発する、手紙爆弾だったのだ……!
いや一応、警察組織なんだから、ノーチェックで手紙爆弾を本部に通さないでくださいエクシードラフト(笑) あと本部長も、匿名の怪しい封筒を確認せずに開けないでください(^^;
次は愛の車に仕掛けられた爆弾だ……負傷療養中の3人に代わって本庁へ向かっている愛のもとへ急ぐエクシードラフトだったが、既に愛は敵の奸計に落ち、自動で暴走する車に囚われていた。追いかけるエクシードラフトを待ち受ける謎のスナイパーとロボット部隊。ロボット部隊の肉弾特攻を受け、爆炎に包まれるスクラムヘッドとバリアス7!
――だが、炎が晴れた時にそこに立っていたのは、新しいトライジャケットに身を包んだ3人の戦士だった!!
辻褄はすぱっと無視して(一応、先に本部へ寄っているので、いいタイミングで完成していた新ジャケットを受け取っていた、と理屈はつきますが)、ここは格好いい新挿入歌で誤魔化しました。
以下、新トライジャケットvs暗殺ロボット軍団、で展開。
新しいスーツの性能を誇示したいのか、やたらに敵の弾丸を正面から受け止める3人。背後に人をかばう時はわかりますが、そうでもないのに手を広げて前方投影面積を広げるのは、さすがにどうかと思います。
そして何故か、格好良く見せ場があるのは、シンクレッダーだけ(笑)
というか残り二人、新ジャケット名のテロップ表記すら出ません(^^;
もしかして、二人はブルースとキースのままなのでしょーか。
確かに、グンジョウブルースとかヤマブキキースとか名付けても、格好良くないけど!
……実際どんな名称になるのか、次回以降、気になる所であります。
シンクレッダーは新装備、ヘビーサイクロンを振るい、次々と敵を撃破。とうとうヘルメットから変なビームが出るようにまで!
ただ隊長は、一応今回も相手がロボットかどうか確認してから、本気攻撃をした方がいいと思います(笑) 間違いなく、この中に生身の人間を何人か混ぜておいたら、隊長勢いでデストロイしてしまって、精神ダメージで再起不能に追い込めたような。
愛を救出したシンクレッダーは、迫り来る暴走車を、ヘビーサイクロン最強の攻撃サイクロンノバで消滅させ、様子を窺っていた謎のスナイパーは姿を消す……。

青「シンクレッダー……凄いぜこのトライジャケット!」
「これで俺たちも無敵だ!!」
赤「うん」

……いや君たち、一応、レスキューポリスだからな?
こうして、新たな力を得たエクシードラフトは、最大の危機を脱する。一方、暗殺ロボットを操っていた謎のスナイパーは、南多摩療養所で、車椅子の少年を物陰から見つめていた。
「待ってろマモル……もうすぐ、もうすぐだ」
男はいったい何者なのか、そしてその背後にある、謎の組織の正体は……?!
今、物語は大きく動き出す――!!(多分)


◆第34話「生命を売る契約書」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:宮下隼一)
<炎の黙示録編>2。
OP映像がマイナーチェンジ。主に本編バンクですが、バリアス7とヘビーサイクロンが大きくアピールされ、これまで以上にレッダー中心の構成となりました。
そしてどうも、ブルースとキースの名称は変わらないっぽい(^^;
デザイン的にもマイナーチェンジ(はしてますよね……?)だから、仕方ないのか。
一方、シンクレッダーは、実に格好いい。
レッダーは、初期がのっぺりボディにトタン屋根みたいな顔で大丈夫か……と思わせ、追加装備の盾と剣がついてフォルムのバランスが取れ、そしてシンクレッダーが新武器も含めて素直に格好いい、という見事な正統進化。
毎度お馴染みの特訓場で、ヘビーサイクロンの試し撃ちに励む隊長は、新しい武器を得て、にまにま。
OPを見る限り、ヘビーサイクロンはシンクレッダー専用で、ブルースとキースは日曜工具担当になる模様。
そこへ、謎のスナイパーの身元が判明した、という連絡が入る。スナイパーの正体は、湯田均、38歳。かつてオリンピック代表候補になった事もある国際的殺し屋で、湯田守という10歳になる息子が居た。守が入院している療養所に向かったエクシードラフトはそこで、湯田親子に起きた事件を知る。
オリンピック代表候補だった頃、賭博で身を持ち崩した湯田が、取り立て人と争っている最中に、ライフル銃が誤射され守を直撃。守は脳に弾丸の破片が残った影響で植物人間状態となり、以後、湯田は裏社会で暗殺者となったのだった。
そして謎の組織のボスに「お前の生命を差し出せば息子の生命を救ってやる」と不思議な力を見せられた湯田は、死の契約を結び、息子を救う為に、エクシードラフト抹殺の尖兵として恐るべき策謀を巡らしていた。
……しかし湯田さんは、服装も行動もノリノリで、とても息子の為に仕方なく暗殺者やっているようには見えません。
都内の3カ所に、時限爆弾を設置する湯田。爆弾解除の為にエクシードラフト3人がバラバラに目的地に向かうシーンでは、バリアス7のテーマっぽいものがかかり、前回から急に挿入歌祭。どれもなかなか格好良く、盛り上がります。
それぞれ爆弾を回収した3人は、爆弾処理が出来そうな広い空間に集合。
爆弾処理…………って海に投げるのか(笑)
そしてそこに現れる湯田。
どうも、3人を分散させた所に罠があると見せかけて実は……という展開にしたかったようで、3つの爆弾設置場所から等距離の地点に誘き出されたように描いてはいるのですが、湯田さん、明らかに凝り過ぎたよーな。
爆弾はもう一つセットされ、仕掛けた場所を知りたければ俺を倒せ、と猛然と攻撃してくる湯田。湯田の体をサーチしたレッダーは、その体内に爆弾が埋め込まれている事を知る。
「爆弾を阻止したければ、爆弾ごと俺を殺すしかないんだ。どうだ、やってみろ、エクシードラフト」
戸惑う3人に、襲いかかるグレネードの嵐。その時、レッダーはあの少女の声を聞く。
「その人はもう人間じゃないわ」
不意に現れる、謎の少女ミカ。
「その人をもう一度調べて、シンクレッダー」
「ミカちゃん!」
「ミカちゃん?」
「誰もいないじゃないか」
だがその姿は、隼人にしか見えない!
ミカは、湯田は既に悪魔に生命を売り渡した抜け殻にすぎないと告げ、湯田を再度サーチしたレッダーは、その肉体が既に生命活動を停止している事を知る。
「シンクレッダー、倒すのよ」
覚悟を決めてバルカンモードで湯田を撃つレッダーだが、湯田の肉体にはその銃撃が効かず、レッダーは切り札、サイクロンノバを発射。直撃を受けた湯田の体は光の粒子となって消滅。時同じくして、植物状態で余命もわずかと言われていた守が、奇跡的な回復を遂げる……。
湯田は悪魔と死の契約をかわし、自分の命と引き替えに守の命を救ったのだ、と隼人に告げるミカ。
「悪魔? ……湯田の黒幕の事だな。いったい誰なんだ」
「大門。今はそれしかわからないわ」
「大門……」
不思議な動きで隼人から遠ざかっていくミカ。
「ただ、これで終わったわけじゃない。始まりよ。忘れないで。もう、120日ないんだから。この星が、消えて無くなるまで」
そして彼女は割とハイペースで数字を数え……
「おまえたち……あの子が見えなかったのか」
耕作と拳からは、隊長が急に電波を受信して譫言を言いながらテロリストとはいえ生身の人間を新兵器でひゃっはーして消滅させたように見えていた!事が発覚。
どう考えても査問案件だ、どうなるレッダー?!
だが、隊長はそれどころでは無かった。
去来する、十字架、聖書、黙示録のイメージ。

「主に使わされしもの……天使……みか、ミカエル。
 湯田……ユダ。
 大門…………デーモン。……悪魔!」

反響する、少女の言葉。
(私はミカ……主に使わされしもの……)

「神と悪魔の戦い……ハルマゲドン。馬鹿な! 何を考えているんだ、俺は」

本当に色々、それどころではなかった。
世間的に見ると、どう考えても激務のストレスでおかしくなってしまった隼人。
果たしてエクシードラフトは、この最大の危機を、どう乗り越えるのか?!
なんかまあ、「凶悪なテロリストが自爆しようとしたのでやむをえず射殺した」とか、色々でっちあげて誤魔化すのでしょうが。
音声記録とかは、新スーツの調整不良で、なぜか機能していなかったんですよ!
最後に顔見せした大門は、思いの外、いい感じ。洋風な顔立ちに、カラーコンタクト入れた?瞳で、異貌の男、という雰囲気が出ました。契約書に対して律儀に息子を回復させるのも、それらしくて良し。


――炎と共に今、黙示録の幕が上がろうとしている。

今作終盤の超展開は有名なので話には聞いていましたが、凄い事になってきました。
まあ、特撮刑事ドラマ路線だった今作、中途半端に作風を変えるよりも、いっそこのぐらいトんでいた方が、むしろ受け入れやすいといえば、受け入れやすい……のかもしれない。
さて次回……オカルトなのか、超科学なのか。
予告からだとどう転ぶかわからないというのは、今作らしいメリットかもしれない(笑)