■〔NPB、新球使用認めた!やっぱり“飛ぶ球”だった/スポーツ報知〕
■〔やっぱり飛ぶ球だった 野球機構 統一球変更認める/スポニチアネックス〕
■〔NPB:12球団にも伏せた統一球の変更「なぜ」/毎日新聞〕
数字には“各打者の対応”で済ませられないレベルで出ていましたし、関係者から「感触が違う」などの声も出ていましたが、NPB、今更ながら公式に認める。
別に、修正したなら修正したで、シーズン前に理由を説明して公表すれば良かったと思いますが、どうして今更の話になったのか。問題は、修正した事ではなく、隠蔽して誤魔化していた事。
これによると、「反発力が基準に満たない球も使用していた」という事になるので、それを隠しておきたかったのか。
下田事務局長によると、昨年までの検査で反発力が基準よりも低い球が目立ったため、製造しているミズノ社に昨夏に修正を指示し、今季開幕から新球を使用していた。
それを含めて、偉い人達のメンツの話なのか。
なんにせよ、死活問題になる投手も居ますし、この2年でぼろぼろになっていた打者も居ますし、フェアなやり口で無いのは確かで、なんとも妙で酷い話。
一夜明けて、
■〔嘘つきNPB!やっぱり飛ぶボールに変えていた!12球団には隠ぺい/スポーツ報知〕
■〔コミッショナーごまかしていた「プロがアジャストした」/スポニチアネックス〕
■〔NPB白状…統一球こっそり変えてた/日刊スポーツ〕
これまで、統一球の仕様変更に対する取材を散々否定されてきた憤懣からか、各紙、ここぞとばかりに見出しから攻撃的(笑)
■〔NPB、飛ぶボール認めた!選手会が突き上げ/sanspo.com〕
この問題に関しては選手会は積極的に揉めていいと思う。
なお、2ヶ月前のミズノ。
■〔ミズノ広報部「変わっていることは何もありません」/スポニチアネックス〕
えらく木で鼻をくくった受け答えは編集側の悪意がちょっとあるよなぁと思っていたのですが、今読むと、実際には変えているのにNPBから口止めされていたとすると、こういう応答になるかもしれない。
まあミズノにしても、本来なら品質基準に満たないボールを供用していたという言い方も出来るのかもとは思うのですが、その辺り、そもそもボールの反発係数の調整って、どの程度の誤差の範疇で可能なものなのか、という技術的問題もありますが。要するにはなからNPBの求める統一球の基準が、大量生産品でそんな調整は無理、出荷時の個別の厳密な検査など無理、という無茶な要求のお題目だったのかどうか、という辺りもこうなってくると少々気になる次第であります。
用具の問題もあるから、ミズノ側に踏み込んだ飛び火は多分しないだろうけど。
まあ結局、ボールの質とか競技の向上とか二の次で、単にコミッショナーがお題目唱えてボールに自分の名前を刻みたかっただけでないのか、という話に行き着くのですけど。