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『五星戦隊ダイレンジャー』感想24

◆第45話「本気(まじ)で解散!!」◆ (監督:坂本太郎 脚本:杉村升
封鎖されたアジト、姿を消した道士カク。
(私はもう、おまえたちの所には戻れない)
なんとなく、5人の活躍シーンを回想する道士。なぜか知さんが、本編で見た事のない服で笑顔を浮かべており、道士が適当に記憶を捏造した可能性大。
「あれ、もう一人居たよなぁ……えーと、そうだ、黄色いヤツ。……あいつ、どんな服着てたっけ?」
酷すぎるよ道士!
ゴーマに参謀長として復帰したカクは、新キャラ・子龍中尉によると、王家の血を引いているとの事。もともとゴーマは、ダイ族の王朝に反攻した勢力と言っていた記憶があるのですが、この「王家」がダイ族のそれを指すのか、ゴーマにも「王家」に該当するものがあるのか、現時点では不明。ゴーマ内部にはもともと、カクを旗頭とし、シャダムと対立する一派も存在していたとの事で、参謀長の復帰により、カク派が活発化。……どうしてわざわざ、シャダムが対立派閥のリーダーを復帰させたのかはよくわかりませんが。
そして参謀長カクは、忠実な部下達に指示を下し、ゴーマ内部で独自の動きを始める……。
順番としてはこちらが先なのですが、個人的に「参謀長」と言われると、『超力戦隊オーレンジャー』の三浦参謀長を思い出して、苦笑いを浮かべずには居られません。三浦参謀長も、とにかく胡乱な人物だったのですが、ルーツはこれだったのか。まあ更に言えば、正木まで遡るので、
正木(本部長)→(道士/参謀長)カク→三浦(参謀長)
という、杉村升・胡散臭い司令官シリーズが繋がっているのか。
カクの命を受けた子龍は、怪人体になると街に繰り出し、ビルの屋上に妖力を集める金色の槍を突き刺す。気力ボンバーを放つダイレンジャーだったが、それを跳ね返す、赤い鎧の変なヤツ。
仮面を取ったその正体は……道士カク!
ダイレンジャーは、解散する!」
休戦協定の再度の締結により、ゴーマはもう二度と地球を攻撃しない。そして、自分はもう二度と5人の元へは戻らない、と告げるカク。謎の槍については手を出さず、元の生活に戻れ、と5人を諭す。
亮は世界一の餃子職人を目指し、将児はボクシングの世界チャンプを目指し、和は世界一の美容師を目指し、大五は動物を愛し、リンは大学へ行け。
や、約2名、落差が。
あと知さんは職業が美容師であるものの、特に職業上の志を口にした事がないのですが……
(あれ、黄色いヤツ、なんか目標あったっけ……赤いのが世界一の餃子職人とか言っているから、あいつも世界一でいいか。えーと……)
この知さんへのとってつけた感!
本当に酷すぎるよ道士!
「これから私のする事に、一切手出しは不要だ」というカクだが、ダイレンジャーもはいそうですかと納得するわけがない。独自に真相を探ろうと、珍しくリーダーシップを取りだす亮だが、将児が反発。
「急にいばりだしやがってよ」
「なにぃ……だったら将児、てめえがやれ!」
安定の、チンピラ属性です。
「こういう時こそ、5人が力を合わせないと」
結局まとめる大五さん。ただしナチュラルにコウと亀夫はスルー。
ここは道士不在で和の乱れるダイレンジャーを表現したかったのでしょうが、道士がうまくまとめていたというよりも、教師不在で元からタチの悪かったチンピラ2名が険悪になっているだけ感が強い(^^; 道士の統率って、ほぼ間違いなく恐怖政治だったろうし。
ゴーマ本社では、カクが子龍に「邪魔をするなら、ダイレンジャーも叩きのめせ」と非常な命令を下す一方、シャダムにダイレンジャー解散の証拠を見せるように迫られていた。「証拠を見せなければ再び地球を攻撃する!」ってゴーマはいつの間にか台詞が惑星規模というか視点が宇宙レベルになっているのですが、地球が駄目なら火星を攻撃するような人達だったのか。
封鎖されたアジトを探っていた大五達は、隠し扉を開く事に成功するが、中はもぬけの殻……しかし何故か、5台のバイクだけが残されていた。再び子龍が街に出現、手を出さずに様子を見るダイレンジャーだったが、立ちふさがった機動隊が容赦なく蹴散らされた事に怒りを燃やし、気力転身。「なぜ参謀長の言葉を信じない。貴様らそれでもあの方の部下か?」と、カクに忠誠心の篤い子龍と激突する事になる。
一方、道士は待機命令を破って飛び出したコウと亀夫の前に現れ、天宝来来の珠を奪い取る……!
前回の今回で、自宅待機を命じられ、天宝来来の珠とキバチェンジャーを奪われるコウの物語上の存在意義は、限りなく透明なブルー。
展開としては面白いといえない事もないのですが、致命的な欠点は、
そもそも道士と5人に、そんなに心の繋がりあったっけ?
という点。
いや、私の視点が歪んでいるのかもしれませんが。
なにかこう、道士と5人の信頼関係が描かれた記憶がさっぱりありません。
あとクジャクさんはどうもやっぱり、言葉巧みに道士に消されたっぽいので、大五さんは道士を後ろから刺しても許されると思います。


◆第46話「英雄(ヒーロー)まるはだか」◆ (監督:坂本太郎 脚本:杉村升
巨大化した子龍、気力アンテナによる攻撃で大連王を苦しめるも、容赦なく疾風怒濤されて戦死。
「手を出すなと言ったのを忘れたのか!」
と、子龍の死を怒るカクだが、とりあえず、決して巨大化してはいけないと教えておくべきだったと思います。
後まあ、解散指令を出すなら真っ先にオーラーチェンジャーを回収するべきだったのですが、己の不手際は心の棚に次々と収納し、逆ギレしまくる参謀長カク。
「いったい、あんたは何者なんだ」
「私は、ゴーマだ」
6千年前の戦いに反対し、ゴーマ族からダイ族に鞍替えしたもの、それこそがカクだった! 気力アンテナをビルに突き刺したカクは、一日時間をやるから、明日オーラチェンジャーと天宝来来の珠を返しに来い、と姿を消す。
すっかりアジト代わりとなってしまった女子大生の部屋で、思い悩む5人+2。
オーラチェンジャーを返して地球は平和になるのか? ゴーマは停戦の約束を守るのか?
将児「それに……みんな道士の事、ほんっっとうに信用できんのかよッ」
亮「俺は信用する。たとえゴーマでも……俺たちにとっちゃ、道士カクだ。道士カクの言う事だったら、俺は、なんでも聞く」
いつの間にか、洗脳されている亮。
将児「てめえはいつもお利口さんだったからな」
……え? いつ?
ここに来て、過去が改変されて記憶が捏造されているような会話が延々と続きます(笑)
それとも道士カク、TVに映らない所で5人に焼き肉おごったりして、物凄く慕われていたのでしょうか。
どうしても事態を飲み込めない将児は道士は裏切り者だと吐き捨て、駄目オヤジの事を思い出す亮。そして翌日……カクと対峙した5人は、それぞれ説明と和解を求める。
大五「俺たちはみんなあんたと一緒にいたいんだ。それが出来るんなら、なんでもいう事をきく」
道士激LOVEを通り越して、なんだか全員精神的奴隷状態に成り下がっているのですが、いったい、私の知らない所で何が起きているのでしょうか。
もしかして:…………………………初期の神秘体験の時に、何か薬を飲まされていた。
そういえば、第6話で天宝来来の珠を手に入れた時の台詞、
亮「気力が足りねぇ……早く玉を!」「くぅぅ、気力が骨の髄まで染みるぜ!」
が、なんか危ないドラッグみたいだと言及したのですが、もしかしたらダイレンジャーって、定期的に一定以上の気力を供給されないと廃人になってしまうのか。
○「うへへへへぇ、道士ぃ、気力、気力を下さいよぉ。沢山戦ってゴーマをやっつけたじゃないですかぁ……うぼぉっ!」
みたいな(おーぃ)
というか、ダイレンジャー、というよりも、一定以上の気力或いは妖力を持ったダイ族/ゴーマ族は皆同様の依存体質で、その為に敵も味方もあーぱー揃いなのかもしれない。
謎は全て解けた!
5人の言葉を無視し、「問答無用」で襲いかかるカク。やむなく転身する5人だったが、次々と返し技で倒されていく。そこへ助けに飛んできた白虎真剣! 今回一番格好良かった!(笑)
白虎神剣は撃墜されるも、その隙をついてスーパー気力バズーカを召喚するダイレンジャー
……てあれ、既に天宝来来の珠を二つ失っているのに、どうやって撃つのかスーパー気力バズーカ。以前にも不完全な状態で気力バズーカを撃った事はありましたが(^^;
スーパーさすがに釈然としないバズーカをくらい、吹き飛ぶ道士カク。
「許してくれ」
「こんな事したくなかった」
「勘弁してくれ」
と、洗脳が解けてきたのか、殺意を否定しないダイレンジャー
だが、立ち上がったカクは、用意していた切り札を使う。
「気力の塔よ、妖力の塔よ、私に力を与えよ」
妖力アンテナと気力アンテナに集まった力がカクに注がれ、「気力妖力大合体」により、ど派手に吹き飛ぶ5人。残りHP1で立ち上がった亮にとどめの一撃を叩き込むと、カクは気絶した5人からオーラチェンジャーと天宝来来の珠を奪い、姿を消す……。
一応、ダイレンジャーがカクを倒す事を期待していたらしく、観戦していた3事務員も撤退。ガラについてはもう、何も言うまい。
遂に、変身手段を失った5人。カクの真意は? 地球を巡る戦いの行方は?!
5人と道士のやり取りが、一方的な説明不足に始まり、突然の熱狂的な信仰の告白となり、信頼感の表現を遙か後方に置き去りにして、
どん引き
するレベル。
そこがもうちょっとましだったら、まだ何とか話に入れたかもしれませんが、将児と知は比較的まともな反応としても、さすがに気持ち悪いぞ、皆。特にいい歳して何でも言う事を聞くとか言い出す亮と大五は、脳改造を疑うレベル。