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『特捜ロボジャンパーソン』感想7

体調不良につき、簡易。10話はなんとか今日中に見る……。
◆第9話「パパは怪物だ!」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:宮下隼一)
冒頭からいきなりのカーチェイスで、銀行強盗を追い詰める我らがジャスティス。
変な組織との戦い以外にもパニッシュ執行している所を見せたのは、どうも狭くなりがちな世界を広げて、良かったところ。
ところが強盗犯の正体は、ロボットだった! 容赦なくシュートするジャンパーソンだったが、強盗の銃撃が背後をふらふら歩いていた一般人を巻き込んでしまう。しかし、その男もまたロボットて何事もなかったかのように歩み去って行く。
「嘘だ?! 俺が、俺がロボット?! 俺は銀行のガードマンだ、教えてくれ、何があったんだ」
自分がロボットであった自覚の無かった銀行強盗は、ジャンパーソンに腕をちょんぎられ、爆死。ジャンパーソンは歩み去ってしまった男、極東航空のパイロット・早見一夫の身辺を探る。
一夫は半年前に交通事故に遭い、とても助からないと思われたが、奇跡の復活。半年のリハビリを終え、機長として復帰する事になっていた……だが実は一夫は、《ネオ・ギルド》に裏で協力する医者・木滑により、本物の一夫の記憶を移植されたロボットにすり替わっていたのだった!
市井に潜みっぱなしの《ギルド》の市民ロボットを再利用するネタなのかと思っていたら、独自に暗躍していた模様。すり替わったロボットは元の人間の記憶に基づいて行動し、自分がロボットである事も知らない。だが、タイミングを見計らってコントロール電波によりロボットである事を思い出させて操る、というロボット・スリーパーとなっていたのだ。
と、1−2話の展開があった上で、なかなか面白いプロット。
レスキュー・シリーズから続く高性能サイボーグネタが、とうとうP・K・ディックな世界に。
ジョージ真壁の目的は、一夫の乗った旅客機を、国際的な核廃棄物封印施設に突っ込ませ、世界を放射能の炎で包む事!
……うん、どうだろう、核廃棄物封印施設は、そうとう地下深くに作る筈なので、地上に旅客機突っ込ませても、放射能漏れの起こる確率は割と低いような気がしないでもないですが。
あと真壁さんの最終目的――ロボットによる世界の支配って、ロボットによる人類の支配かと思いきや、人類は淘汰されていても構わない模様。
コントール下におかれた一夫ロボと戦うジャンパーソン。そこに割って入る、木滑医師……の変身したロボット、ファルコン13!
ファルコン13は、オメガなんたらより強いのではなかろうか、という善戦を見せるも、最後はまたも出てきた新兵器・ジャンバルカンにより蜂の巣に。
「誰にも、誰にもお父さんの仕事は汚させない。誇りは汚させない」
一夫の息子、英夫の奮戦もあり、最後は人間としての意識がコントール電波を上回り、人として機能を停止する一夫。
「英夫くん、お父さんはここにいる。いつまでも、君の胸に」
一夫にすがりつく英夫に、優しい言葉をかけるジャンパーソン!
そ ん な 機 能がついていたなんて!
いったいどこでアップグレードしたのだろう(笑)
9話にして初めて、JPさんがヒーローっぽい言動をした気がします。
いや、「フォー・ジャスティス!」はヒーローらしいといえば、これ以上ないぐらい、らしいですけど(^^;
というか、セミレギュラーと思われたサブキャラ達が次々と闇夜にパニッシュされた結果、さすがに情とか驚愕の表現・描写に困ったのか、今回のJPさんはやや多弁。企画立ち上げにかんでいる筈のメインライターがそれでいいのか、という気もしますが、こうなると徐々に、口数が増えていきそう。
次回、扇澤脚本の匂いしかしない。