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『特捜ロボジャンパーソン』感想10

◆第12話「宅配ロボ大騒動」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:酒井直行)
国立ロボット研究所の所長・重松正は、研究所で雇ったレンタル万能お手伝いロボット・シープ38号を自宅で預かる事になる。ケビンと名付けられたシープ38号は、息子の宏和ともすぐに仲良くなり、その高性能ぶりもあってすぐに家族の一員に。だが、ケビンには自らも知らぬ恐ろしい秘密があった……政治家や大企業などに優先的にレンタルされた、100体のシープ達。それらは実は《ネオ・ギルド》謹製であり、シープに入力された様々なデータは、全て《ネオ・ギルド》に流れる仕組みになっていたのだ。
「5年後には10万体のシープがあらゆる情報を《ネオ・ギルド》に届けてくれるだろう」と、えらく遠大な計画を語り出す真壁さん、前回の大雑把な核廃棄物テロから、だいぶ後退。加えて、国会議員そのものにすり替わるロボットまで送り込んでいた弟(ベン藤波)に較べると、組織としての実力にはやはり疑問符が増えざるを得ません(^^;
シープは、角張ったボディに大きな瞳、と如何にもレトロフューチャーなデザイン。人形ぽさを強調する為か、ピノキオめいた長い鼻がポイント。
ジャンパーソンに気付かれたら計画はジ・エンドだ、と計画の責任者カルーラ高島に念を押す真壁。だがシープ達は前回のロボットスリーパー同様、自分達の造られた真の目的を知りはしない。
「幾らジャンパーソンといえども、自分の本当の正体を知らない善良なロボット達を、破壊できるわけないわ」
いや、殺るね、ヤツなら殺る
そんなある日、シープ及びシープレンタルカンパニーを独自に調べ、そのレンタル先が大企業や国の重要施設に偏っている事、シープのあまりの高性能ぶりに疑いを持った重松は、ケビンの頭脳を解析しようとする。だがそこへやってきてしまう息子の宏和、そしてカルーラ高島の放った、暗殺ロボットの刺客。表向き善良なケビンは暗殺ロボットに立ち向かうもあっさりのされ、親子に迫る暗殺ロボットの魔手。
その時、風を切るJPカード!
「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス!」
暗殺ロボットはラスボスに瞬殺され、わざわざ立体映像で重松親子に悪事のネタばらしを行っていた高島は、その計画をジャスティスに掴まれてしまう。ご立腹の真壁さんに計画ごと切り捨てられた高島は自棄になってシープを一斉に暴走させ、暴れ出すケビン。慌てず騒がずケビンをサーチしたジャンパーソンは、誘導電波の受信回路を発見すると、その表面をJPカードで覆い、ケビンは正気を取り戻す……と、JPカードに新たな使い方が誕生。新たな、というか、場当たり的な、というか(笑) 防水シールみたいな。
「破壊だ! 壊滅だ! 俺たちはもともと、人間社会を混乱させる為に造られたんだぞ!」
暴走運転の末に機能を停止したシープ5号により、自分の造られた真の目的を知るケビン。そして事件はニュースになって広まり、始まるロボ狩りに遭うケビン。街の人々が怯えて逃げ出すのではなく、むしろ積極的に襲ってくるのが、どうにも今作を、70年代の空気が覆っているところ。
「聞くんだ。あのシープは暴れたりしない。私に任せろ」
割って入ったジャンパーソンは人々を止めると、重松親子とケビンをダークジェイカーに乗せて、その場を退避する。
……うーん、さすがにこれは、JPさん、喋りすぎたような。もう仕方がないのかと理性ではわかっていても、今回ここまでそれほど悪くなかったのに、この台詞でかなり冷めてしまいました。
一度始めた“必要な事も必要以上に喋らない”路線、もう少し、こだわりを持って粘ってほしかった所。
何故かそのまま、シープレンタルカンパニーに突入するジャンパーソン、超音波で電子頭脳に攻撃を受けて一見苦しみ、ピンチにな……る筈が無かった(笑) 超音波の発信源であるスピーカーを破壊すると、迫る暗殺ロボットに撃ちまくられるも、新兵器・デュアルレーザー発動!
厳密には内蔵火器なので、新兵器というよりも、ついカッとなって消し炭にしてみた感満載。
しかし、何故か背後からついてきていた重松親子とケビンの内、息子の宏和が高島の人質になってしまい、高島は全シープの自爆装置を作動させる。それを止めるには装置のカウントダウン終了前に高島(実はロボットだった)を破壊するしかないが、人質を取られ身動きの取れないジャンパーソン。
えー、“敵のアジト近くに放置したゲストNPCがフラフラと出てきて人質になる”というのはさすがに90年代になったら、いい加減にしなさい、と言いたい(笑) 特に今回、親子もケビンも外に揃っていたので、誰かを心配して遂……という言い訳すらできない状況設定。この成り行きは雑すぎて、非常によろしくない。
迫る自爆のタイムリミット……しかし、ケビンが物陰からこっそりと後ろに回って宏和を助け出し、炸裂するワイヤーパンチ、そしてジャンブレーダーで高島ずんばらりん。シープ達の自爆は回避されるとともに、ジャンパーソンが基地のコンピューターを破壊した事により誘導電波も止まり、もとの無害な万能お手伝いロボットに戻るのであった。
自分が《ネオ・ギルド》に造られた悪のロボットであった事にショックを受けたケビンは、自らの破壊をジャンパーソンに望むが、それを止める重松親子。そしてコンピューターが破壊された以上、もはや全てのシープに危険性はない………………筈? まあ、ぽんこつ《ネオ・ギルド》謹製なので、データ流出用の裏口とかは、仕掛けてないのでしょう、多分。
「君を必要とする人間が居る限り、君はこの世に存在しなければならないんだ」
ジャンパーソンの言葉、重松親子の説得を受け、ケビンは自壊を思いとどまる。そして重松家の一員として楽しく暮らす事になるのであった……恐らくこれは重松所長のコネを総動員した結果の監察処分みたいな扱いで、他のシープは全て、ロボット刑務所の檻の中かと思われますが。
最後のジャンパーソンの台詞は、ジャンパーソン自身の事も掛けているのかと深読みすると、なかなか良い台詞。
ここまで徹底して“戦う理由”の語られないジャンパーソン、その存在に、“必要とする人間”は居るのか?
ラスボスが“存在する理由”とは……?
今後の展開の中で、面白く描かれる事に期待です。
エピソード全体としては、もっといい話に出来たのに、うまくまとめきれなかったという印象。
子供とロボットの交流。
造られ、役割を設定されたものの悲しみ。
それを乗り越えるという事。
各要素を絡められそうで絡めきれず、やや散漫な印象に。ラストで、自らの破壊を望むシープと、戦い続けるジャンパーソンの在り方がが微妙に交錯した所が良かっただけに、もうひとまとまり、欲しかったです。変にキャラ付けしてみたもののあまり面白くならなかったカルーラ高島に裂いた尺が、正直ちょっと勿体なかったか。
次回、スーパーサイエンスネットワークなのに、オカルト展開?
て、え、あれ?
本当に黄金バットだったの?!
……まあ私もたいがいなので、“超古代の力”とか言われると、ああそうか、じゃあ仕方ないねうん、とか思ってしまうのですが(笑)
1クールの締めを飾る驚愕の展開で、どうなるジャンパーソン?!
というか、予告の棺がそこはかとなく『仮面ライダークウガ』を思い起こさせるのですが、もしかしなくても一足先に復活していたのではないか、グロンギの長。


おまけ:ジャンパーソン、ここまでの武装解放の履歴
1話:ジャンデジック(光線銃)
4話:ワイヤーパンチ(有線ロケットパンチ
5話:アークファイヤー(火炎放射器)、ジャンブレーダー(大型剣)
7話:ジャスティック(警棒)、ニーキックミサイル(内蔵小型ミサイル)
9話:ジャンバルカン(機関銃)
12話:デュアルレーザー(内蔵レーザー)
ホントこの調子で最後まで、3〜5話に一つペースで新武器が開放されたら凄い面白いのですが(笑)