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『特捜ロボジャンパーソン』感想24

◆第28話「ウラメシ大作戦」◆ (監督:蓑輪雅夫 脚本:曽田博久)
そういえばOPに、グランドジェイカー追加。
どうもマリンジェイカー?もあるみたいですが、本編登場はいつになるのか。
「幽霊退治?」
「話によるとどうも。ポルターガイストみたいなのよね」
「ははっ、かおる、君まで」
信じてないけど、ドイツ語で〜とか解説始める、如何にもなかおる(乙女チック三つ編み)。
ここで、かおるを軽く笑うジャンパーソン、というのは珍しい。
深夜0時に幽霊が出る、という友人の家に泊まり込む周平だったが、問題の時間、どんどん、という壁を叩く音と共に、家では確かに怪奇な現象が。
真っ暗な背景にサブタイトルの文字が出て、そこに懐中電灯の光が入って本編に繋がる、という演出は秀逸。
台所へ向かった周平達が目にしたのは、宙を舞うラーメン丼、ナルト、ネギ、そしてそこへ乗り込んで来る謎の白衣集団。
というか、不法侵入。
更に言うと、壁を叩いていたのはこの人達だった気がする。
「やはり阿久津博士のポルターガイストだったのだ」
白衣の集団の先頭に居た髭の男が、空中に浮かぶ丼と割り箸の辺りに向け、怪しげな機械を向ける。
「ウラメシエネルギー、発射!」
するとなんと、そこに浮かび上がる、これまた白衣の男。
髭の男は、スーパーサイエンスネットワークの誇る天才(自称)であり、オカルト科学の権威・ドクター軽部! 軽部の使った光線により、阿久津博士は、三流ポルターガイストから正統派の立派な幽霊になったのである!!
……麗子様! 麗子様! また駄目そうな人ですよ!
周平から事の次第を聞き、阿久津博士について探るジャンパーソン。
もうすっかり、聞き込みに行くのも、聞かれた方が平然と受け応えるのも、普通になってしまいました。
謎のヒーローはどこに!
たぶん今頃、草葉の陰で、若林さんと小森警部と高井戸が泣いています。
それこそ、化けて出そう。
阿久津博士は空間ワープの研究者だったが、1年前に屋敷が大爆発。その際に建物全体が不思議な光に包まれて消失し、中に居た妻子ともども、生存は絶望されていた。
そしてそんな阿久津の幽霊を追っていた軽部博士の目的は、死んだ人間を幽霊にして、生前の研究を奪い取る事。
ポルターガイスト→幽霊、としてしまったので、何が違うのかいまいちわからなくなりましたが(どうも、ポルターガイスト=意識の散漫な雑霊で、幽霊=意志を持った明確な霊体、というのが『ジャンパーソン』世界の格付けっぽい)、死者を降霊してお宝の場所を聞き出すとか、そういうパターンの亜流と考えればいいのか(^^;
阿久津の空間ワープに関する研究を奪い、特殊部隊を自在にワープさせる事が出来るようになれば世界征服は目前……麗子様こだわりの方針を現実とするべく、阿久津を追う軽部。
今回この、阿久津と軽部の両博士の造形・演技が非常に秀逸で、エピソードを面白くしています。
生前の家族の思い出を胸に、幸せそうな一家団欒を襲う阿久津だったが、そこへやってきたジャンパーソンは取り出したJPカードを投げつける。
「ホーミングカード!」(?)
台詞を言って投げたので何事かと思ったら、普通にサーチして、生体反応なし、を確認。
一瞬、「モーニングカード!」と聞こえたので、最近忘れられているフラッシュ機能でお祓いでもするのかと思いました(笑)
幽霊阿久津を追う、ジャンパーソンと軽部。
軽部博士は明らかに『ゴース○バスターズ』なバキューム装置で阿久津を吸い込もうとするが、人魂攻撃による反撃を受け、やむなく撤退。人魂攻撃はラスボスすら押し返すが、そこへガンギブソンが飛び込んでくる。
「ジャンパーソン、遠慮せずに呼んでくれたっていいんだぜ」
「頼りになるなら呼んでるさ」
本音が(笑)
「言ってくれるじゃねえか」
阿久津を銃撃するガンギブソンだったが、霊体には実体攻撃は無効! 二体のロボを翻弄した阿久津は、騒霊能力によりガンギブソンの銃を奪うと姿を消す。
……ガンマン、おい、ガンマン。
その頃、大涌谷に、消えていた博士の家が出現! 現地へ向かったジャンパーソンと、大事な魂を奪われたガンギブソンだったが、後先考えずに飛び込んだGG、家ごとワープして消えてしまう。
役に立たなすぎる。
そういえばJPさんは万能系ヒーローでかなり冷静な為、ここまでこういう“率先してトラップに引っかかる”というのが無かったのですが(ラスボスなのでトラップとか気にしない、はあった)、ここに来て劇中の迂闊分が、全てガンギブソンに集中していく事に。
ヒロインか、ヒロイン狙いなのか?!
超空間を彷徨う阿久津家の中で、死んだと思われていた阿久津の妻子を発見するGG(迂闊、役に立つ)。二人はワープ現象によって時間の停止した阿久津家の中で気を失っているだけで、死んではいなかった。ガンギブソンは「母と娘はこの中で生きてるぜ!!」と写真立てにメッセージを書くと、家がどこぞの湖畔近くに出現した際に、それを投擲。屋敷を追っていたジャンパーソンはそのメッセージを受け取るが、かおるの計測によると、阿久津家は段々と遠くへ遠くへとワープしていた。
「もしかして、これは霊界に近づいている事を意味してるんじゃないかしら」
どうして(笑)
明らかに霊現象とか信じていなかったかおる、プライドの高さで表面上は冷静を装っていますが、かなり動揺している模様。
一方、しつこく阿久津を追っていた軽部は幽霊を今一歩の所まで吸い込みかけるが、その時、風を切るJPカード!
「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス!」
軽部一味をあっさりと追い散らすジャンパーソンだったが、阿久津が奪ったガンギブソンの銃が火を噴く!
「幸せなやつらは呪ってやるんだ」と、すっかり立派な怨霊と化した阿久津博士に、妻子の生存を告げるジャンパーソン。かおるの計算によると、ワープを繰り返す屋敷の次の出現地点は、恐山上空5000m。そこが恐らく、霊界への入り口!
家族への想いを現世への怨念にするのではなく、家族を救う力にしてくれ、とジャンパーソンは阿久津博士を説得すると、グランドジェイカーで恐山上空へと向かう。
「阿久津博士、念じるんだ」
もうさっぱり意味はわかりませんが、人間のラブが引き起こすミラクルを過剰に信じる、というラスボスの姿勢は貫かれているので、そこには違和感がない、というのが凄い所(笑)
愛の奇跡か、はたまた霊の導きか、恐山上空で、阿久津家の中へワープするジャンパーソンと阿久津博士。ガンギブソンと合流するが、ワープ装置の前には、自ら命を絶ち、ウラメシエネルギーによって幽霊と化した軽部博士が先回りしていた!
凄く駄目な人だけど、科学者としてはここまで劇中屈指の有能さかもしれない、軽部博士(^^;
空間ワープシステムの心臓部を手に入れた軽部と阿久津の霊体が取っ組み合い、最終的に二人は、開いた穴から霊界へと吸い込まれて消えていく。阿久津の指示により、心臓部のチップを逆回転させる事で、元の敷地へと無事に帰り着く阿久津家。ここでは、壊れた装置にセットしたパネルを、JPとGGが強引に押さえ込んで機能させる、と、最近じんわりと役立たずだったGGに、存在意義があったのが地味に良かったところ。
阿久津の妻子も無事に意識を取り戻し、阿久津に奪われていたガンギブソンの銃は、どこからともなく戻ってきて、めでたしめでたし。
「まったく、この世には不思議な事があるもんだぜ」
まあ、妻子はこれから、非常に大変そうではありますが。
前作『エクシードラフト』の(実質的)最終話であった第46話で、愛の裏返しの憎しみが父の仇を殺したのに対し、憎しみの裏返しの愛が家族を救った話と見ると、なかなか趣深い。
まそれはうがち過ぎとして、全編頭おかしくてツッコミきれない内容なのですが、幽霊相手でも全くブレないジャンパーソンにより、本作らしからぬオカルト話の筈が、実に本作らしい仕上がりになってしまったという、狂気の果てのミラクル。
マシンガンジョー、精神注入棒、そして今回の幽霊話と、今作における曽田脚本は、全体の割といいアクセントとして機能しています。久々に東映ヒーローもの復活の曽田さんも、ノリが良くて楽しそう。
次回、<ネオギルド>、まさかの大攻勢!