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『特捜ロボジャンパーソン』感想25

先週分。
ウラメシ回と別ベクトルで、物凄かった。
◆第29話「英雄(ヒーロー)死すべし!!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:中野睦)
見所は、怪しげな軍服ルックの子供二人が持ってきた電子部品の買い取りをしてしまうヤマダ電機(笑)
ちょうど20年前ですが、当時はまだ、今ほど大きい会社では無かったのか……?
<ネオギルド>のロボット狩りを行う兄弟、細川浩司と正志は、通りすがりの警官ロボットを問答無用で爆殺。やってきたJPさんも謎の光線銃で容赦なく吹き飛ばすと、警官ロボットの残骸を回収して去って行く。
……懐かしい破壊行為です。
こういうのを、因果は巡る、とでも言えばいいのか(笑)
軍服にベレー帽と、形から入るタイプで立派な活動家の道を歩む細川兄弟の父は、3ヶ月前に行方不明になったロボット工学の権威、細川博士。かおるの調べでは、このところ電気街にロボットの中古部品が出回っており、どうやら兄弟が、ハントしたロボットのパーツを解体して売り払っているらしい。
この行為に憤りを見せる二人ですが、やはり地下活動家たるもの、安易に足の付きそうな資金調達などもっての他です。財力あってこそのアナーキズム
細川兄に解体されている警官ロボットは機能を完全に停止していないらしく、胴体から外された頭部(首から下は箱の中に隠れて演技している、という映像)が解体に文句を言って口の中にペンチ突っ込まれたり、この辺りのちょっとしたコミカルさは、かつて磁光真空剣に助手席で道案内させた三ツ村監督らしいコミカルさか。
その頃、ガンギブソンはネオギルドの追っ手による猛攻を受けていた。
なかなか派手なアクションで久々の見せ場かと思われたガンギブソンですが、黄色タイツの髭のおっさん・ギルゴードン×2、白レオタードの女戦士・シルバレラ。3体の強力暗殺ロボットの攻撃を受け、あっという間に瀕死に。
……ここ3回ほど、全くいい所がありません(笑)
更にそこへ自ら姿を見せるジョージ真壁。
「駄目だ……俺は死ぬ。…………死にたくねぇ……」
この辺り、凄く、ガンギブソンっぽいところ。
だが、真壁はガンギブソンにトドメを刺す事なく、ある取引を持ちかける。
「このままだと、世界中のロボット全てが、滅びる運命にあるのだ」
それが嫌なら、協力しろ、と……。
ヤマダ電機で資金調達を行っていた細川兄弟を襲撃する、<ネオギルド>の刺客。不意を打たれた二人は捕まりそうになるが、その時、風を切るJPカード! だが、ジャンパーソンの前にはガンギブソンが立ちはだかり、細川兄弟は逃亡。ジャンパーソンはダークジェイカーで細川兄弟を追い、<ネオギルド>は兄弟のジープにカブトムシ型の発信器を飛ばす。
気になったから、と言われればそれまでですが、ジャンパーソンが細川兄弟を追いかける動機付けはやや弱い。この後、追跡中にかおるが合流し、細川博士が「<ネオギルド>に大打撃を与える何か凄い発明」をしていたという情報がもたされるのですが、かおるの同道させる都合で、情報の入手を強引にここに挟み込んだ感じにはなってしまいました。
兄弟にしてみると冒頭に光線銃で吹き飛ばした手前、どう公平に判断しても、命がけの逃亡です。
そんなわけでジープから後方に、ロケットミサイル発射。
……だが、そんなものではラスボスを止める事など出来はしない!
平然とスカイジイカーで追跡を続行するジャンパーソン。
「今度は空から追いかけてくるぅ!」
そうだ、おまえたち人間に、恐怖というものを教えてやる!
それを見事に、乗り越えてみせろ!
細川兄弟はジャンパーソンを研究所へと誘い込む事にし、近づいたスカイジイカーとかおるの車に、細川家から放たれるレーザービーム!
大事な研究を守る為、安心と当然のセキュリティです。
ジャンパーソンはかおるを助けに着陸し、兄弟の制止を無視すると、強行突破して裏口から研究所へと潜入。するとそこには、行方不明になっていた細川博士が檻に閉じ込められていた。
「はははははは、ははははははは! 貴様も小僧達の罠にはまったんだ!」
哄笑する博士を助け出そうとしたジャンパーソン、そしてかおるも細川兄弟の罠にはまり、次々と囚われてしまう。
手錠拘束とかされても、ヒロインゲージの上がる気配が髪の毛一本ほども感じないかおる、ある意味凄い。
「どういうつもり? ジャンパーソンをこんなとこへ閉じ込めて」
「ロボットだからさ。ロボットはみんな捕まえないとね」
その言葉に違和感を覚え、細川博士をサーチしたジャンパーソンは、博士が人間ではなく、ロボットである事を知る。細川博士そっくりのロボットの正体は、<ネオギルド>の潜伏用ロボット・カーマン。細川博士は既に殺されており、カーマンと入れ替わっていたのだ。
博士の研究を奪おうとしたカーマンだったが、その正体に気付いた兄弟は逆にカーマンを捕らえると、博士の遺した研究を完成させる事で、<ネオギルド>に復讐を果たそうとしていた。
博士の遺した研究――その名は、ジーザス・エンド。
あらゆるヒューマノイド型ロボットにとって心臓部といえる生命チップを停止させる特殊な電磁波を放射、人工衛星によって反射増幅する事で、その影響範囲は日本全土に及ぶ……発動したが最後、日本中のありとあらゆるロボットを一切の区別なく殺戮する、対ロボット最終兵器であった!
父の復讐に昏い情念を燃やす兄弟。弟の目つきが、非常にいい感じ。
「そんな! ジャンパーソンは正義のロボットよ!」
「正義のロボット? 何が正義のロボットだ。ロボットなんかどいつもこいつも、ただの機械の塊じゃないか!」
「違う! それは間違っている! 私たちロボットにも、命があるんだ!」
「親父も同じようなこといって悩んでいた。ジャンパーソン……。正しいロボットだけでも救える方法はないかって。馬鹿だよ! そんな事言っている間に、ジーザス・エンドを完成させていれば、ネオギルドに殺されずに済んだんだ」
ジーザス・エンドを使っていれば父は死ななかった筈……その思いが兄弟をますますねじれさせていく。
実際のところ、ここまで描かれてきた程度に日常生活にロボットが浸透している世界で、何の安全装置も準備しないまま無差別にロボットをジェノサイドにしたら社会が大パニックに陥って下手したら機能停止するわけですが、細川博士、どう考えても危険すぎるテロリスト。
仮に<ネオギルド>の脅威に対抗する為にやむをえず研究開発したのだとしても、この世界観で全ロボット殺戮兵器を作り上げ、それにジーザスエンド」と名付けてしまう時点で、かおると同系統の狂人であることは疑問の余地がありません。
このエピソードのこっそり怖い所は、復讐に狂い、<ネオギルド>憎しの思いから反ロボットの理論武装をしている兄弟に対して、既に死亡している為に、兄弟の回想における“いい父親”像でしか描かれない細川博士が、明らかに狂信的なロボット排斥主義者ないし神の代弁者を語るマッドサイエンティストの類である事。
当初は、ロボットではあるが人間愛至上主義であるジャンパーソンに、がちがちのロボット排斥主義者をぶつけるという、シンプルにねじれた脚本だと思っていたのですが、なんというか、もっと根本的な所から狂気が滲んでいる!
ジーザスエンドの最終ユニット完成まであと1日。だが研究所の外には、発信器の信号を辿り、<ネオギルド>の部隊が迫っていた……。


◆第30話「爆裂!!最期の魂」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:中野睦)
ロボットをただの「機械の塊」と言う細川兄弟に対し、「ロボットは生きている」と説得を試みるかおる。
かおる「科学じゃ割り切れないけど、人間と同じ命が宿っているのよ!」
兄「いい加減にしろ! もしそれが本当なら、こいつらはみんな、モンスターだぜ!」
JP「モンスター?」
弟「ロボットが死んだら、人間と同じようにお墓を作るの? そんなの変だよ」
1クール目に散々やってきた暴虐の数々を、我が身に突き付けられるJPとかおる(笑)
全てのロボットを破壊し、人間自らの手で、間違った科学の進歩をたださなければいけない。それに気付かなければ、俺たち人間の未来は無い! と活動家らしくアジ演説をぶる細川兄。
「その通りだ! 私ももっと、人間に立ち上がって欲しい!」
ジャンパーソン、まさかの同意(笑)
ジャンパーソンは、自分が正義執行でいわば泥をかぶって人間の日常生活を守る事に酔っている節があるのかと思っていたのですが、むしろ深すぎる人間愛への信仰ゆえに、人間が自らの力でその社会を浄化できると信じていた!
「わかってないなジャンパーソン。なぜ人間がそこに気がつかないか。それは、あんたがいるからさ!」
「?!」
「あんたが活躍すればするほど、人間はあんたを頼りにして、何もしなくなるんだ。ジャンパーソン! あんたが本当に人間の事を考えるならば、あんたが居なくなるのが一番いいのさ!」
そして投げ込まれる、ヒーロー不要論。
前回の段階では、兄にしろJPにしろ台詞で語りすぎかと思っていたのですが、ここに来て、テンション落ちない会話のやり取りが軒並み狂気を孕んでエキサイティングにヒートアップ(笑)
ジャンパーソンはこれに何と返すのかと思われたその時、壁を突き破ってガンギブソンが研究所へと突入してくる。ガンギブソンは弟を人質にとって兄をジーザスエンドの所へ案内させ、それを破壊しようとするが、そこへ現れる真壁軍団。ジョージ真壁の真の目的は、ジーザスエンドの破壊ではなく、回収し、自分に逆らうロボットにだけ効くように改造する事であった。
ジーザスエンドを破壊したらとっととジョージを裏切ろうと考えていたガンギブソン、そんなガンギブソンを先行役として利用していたジョージ、あまりレベルの高くない騙し合いで揉めている間に、細川兄は隠し持っていた未完成のユニットを装置にセットし、ジーザスエンドを発動させる!
「死ね! ロボットなんかみんな、死んじまえ!」
日本列島に降り注ぐ、殺ロボット電磁波の嵐! 生命チップを破壊する衝撃に苦しむガンギブソン、ネオギルドのロボット達、そしてジャンパーソンだったが、何故かその中で活動できたジョージ真壁が、兄弟を取り押さえる。未完成だったユニットも爆発、機能を停止し、外に連れ出した兄弟を陰険な袋叩きにする<ネオギルド>の面々。
危機を感じたジャンパーソン、超本気。
フルパワーで強引に戒めを破壊し、かおると共に脱出するジャンパーソン……やっぱり、その気になれば脱出できたのか(笑)
細川兄弟をいたぶる<ネオギルド>だったが、ジャンパーソンとガンギブソンに挟まれ、「ジーザスエンドは必ずいただく!」と言い残して一時撤退。
なお今回のジョージは、指から真壁光線ではなく、手持ち武器のレーザーライフルを扱っており、伏線を反映して区別した模様。……まあ、完全コピーロボットだと、後で幾らでも「実は……」ネタは出来てしまうのですが。
危機を脱したジーザスエンドと細川兄弟だったが、
「俺はまだ、おまえの味方にもどったわけじゃないぜ」
壊れたユニットを修理しようとする兄へ、銃口を向けるガンギブソン
しかし、その前にジャンパーソンが立ちふさがる!
「ジャンパーソン、死んでもかまわんというのか!」
「その通りだ。
私は信じる。私たちが居なくなったら、人間はきっと立ち上がるだろう。そして、ネオギルドだけじゃない。他の悪の組織も倒し、間違った科学を、正しい方向へただすにちがいない!」
ヒーロー不要論を突き付けられたヒーローが、
「その通り! 私が居なくなったらきっと人間は立ち上がる筈だ!」
とそれを受け入れて前向きに破滅しようとするという、狂気の果てのヒーロー物の極北、恐るべし、『ジャンパーソン』……!
何が狂ってるって、根拠ゼロ。
敢えて言うなら、ラスボスの果てしない人間愛信仰。
加えて凄まじいのは、これはヒーローがその正義に殉ずる事によって起きる自己犠牲ですらなく、人間が自ら立ち上がるなら自分はもとより他の無辜のロボットが大量に巻き込まれるジェノサイドでも構わない、というジャンパーソンの抱える破滅願望に根ざしているという事。
事ここに至って、誰よりもジャンパーソンが自らの出自を呪い、ロボットという存在を憎んでいるのではないかという暗黒面が噴きだし、「ロボットは生きている」けれど「ロボットは殺っていい」というJP理論の根底にあるのは徹底的なロボット差別主義である事が浮き彫りになってしまいました。
駄目だ! みんな狂ってる!!
(ある意味、東映ヒーローとしては、『仮面ライダー』テーマのストレートにして純粋な昇華と言えるかもしれませんが)
「いや! そんなの嫌よぉ!!」
「かおる……」
うん、かおるは、人間信じてないから。
しかし今作の、人間信じてないからジャンパーソンの正義執行をサポートしていたかおるが、ジャンパーソンから人間信仰を突き付けられる、という構図はどこまでも歪んでいます(^^;
「冗談じゃないぜ! そんな綺麗事、信じられるかってんだ! 貴様がなんと言おうと、俺はこいつをぶっ壊す!」
「ガンギブソン!」
「どけ! 俺は死にたくないんだ!」
ぷっちーーーん
鉢植え回に続き、再びジャンパーソンの目が光る!
JP怒りの鉄拳、またも炸裂。
「ガンギブソン! キャロルを思い出せ!」

キャロルの仇さえ討てれば死んでもいい筈

ジーザスエンドが発動すれば<ネオギルド>大壊滅

キャロルの仇が討てるのだから、死んでも問題ない筈

むしろ、潔くて漢らしい

無 問 題 !

広がり続ける灼熱の狂気空間に飲み込まれ、説得を受け入れてしまうガンギブソン
……いや待て君たち、もう一度深呼吸して、よく考えよう。たぶん文明大崩壊システムだから、ジーザス・エンド! 日本だけ、という可能性もあるけど。
「いや! あたしは嫌よ!」
「かおる、いい加減にしろ」
ジャンパーソンの叱責を受け、言葉を無くすかおる。
かおるにしても、ジャンパーソンを失う事が嫌なだけで、他は概ねどうでもいい為、感情論に終始し、システムの孕む危険性は二の次三の次。
「浩司くん、ジーザスエンドを完成させてくれ」
「ジャンパーソン……」
「そして君の手で、ネオギルドを潰すんだ!」
同時に日本も大崩壊するけどな!
愛があれば、大丈夫☆
一周回って、むしろジャンパーソンに焚き付けられる細川兄。常人なら精神の平衡を失いかねない所ですが、復讐に狂う細川兄は手を止める事なく、JPとGGが警護に立つ中、ジーザスエンドの完成を急ぐ。そんな兄に、敢えてカーマンを生かしたままなのは父そっくりのカーマンを殺せなかったからで、本当は貴方は優しい心を持っている筈……と粘り強く説得を試みるかおるであったが、なにぶんヒロイン力が限りなく0に近いので、浩司の心の針をぴくりとも動かす事は出来ないのであった。
油断していると、かおるが浩司を刺しそうで、凄く、ドキドキします。
一方、体勢を立て直した真壁はカブトムシ発信器を使って細川弟を催眠状態にすると、カーマンを解放させる事に成功する。弟を人質にとって襲来するネオギルドであったが、ジャンパーソンとガンギブソンは人質そっちのけでいきなり飛びかかり、交戦状態へと持ち込む(笑)
肉親の情に流されずにその引き金を引けるのか。
そう、市井の活動家から真の革命家へと脱皮できるか否か! ラスボスはその覚悟を問うている!!
破滅主義、コワイ。
JP&GGvsネオギルド軍団という、珍しい多人数肉弾バトルで、ここは見せ場たっぷり。最近、確信を持ってきましたが、ガンギブソンは間違いなく、肉弾戦の方が強い(笑)
乱戦を抜けだした浩司は真の革命家となるべく未完成のジーザスエンドを発動させようとし、かおるはそれを必死に止めるが、追いかけてきたノーマル暗殺ロボに追い散らされて逃げ出す事になる二人。一方戦場では、意識を取り戻した弟の首に爪をあてながら、カーマンが迫っていた。
「動くな! この小僧が死んでもいいのか!
直後にワイヤーパンチ(笑)
すぐ後にガンギブソンが飛び込んで強引に救出するのですが、見事な連携というよりは結果的に助かっただけで、覚悟完了した破滅主義者の前には、人質など塵ほどの意味も持たない事がよくわかります。そこへ暗殺ロボットに追われたかおると細川兄が逃げてきて、<ネオギルド>軍団の攻撃から、3人を守るジャンパーソンとガンギブソン(兄は守らないとジーザスエンドが発動できないし、かおるにはさすがに義理も情もある)。
ここでは久々の、<レスキューポリス>シリーズ名物だった、鉄の壁ポーズ。
3人を守って猛攻を受け、満身創痍となるジャンパーソンとガンギブソンは膝を付きながらも、浩司にジーザスエンドの発動を託す。
「浩司くん、君たち、人間の力で、もう一度、もう一度、正しい世の中に、私たちロボットを生み直してくれ!」
ここでジャンパーソンの抱えるテーマと繋がったのは良かった所。
良かった所で、素直に受け止めると格好いい台詞なんですが、なんですが、今の世の中をリセットして正しい人間とロボットの関係を作り直そう、というジャンパーソンの主張は明らかに行き過ぎていて、かつ身勝手で、自分の体験をベースに「今の世の中、駄目だと思う」というJPさんのこれまでの数々の正義執行が、如何に破滅主義に裏打ちされた世直しテロリズムであったかというのが改めて強調されてしまった、という恐ろしい展開。
ジャンパーソン達がネオギルド軍団を食い止めている間にまたもジーザスエンドへと戻った浩司は、「こんなもの、こんなもの……!」とジーザスエンドを破壊する。
それは、ジャンパーソンの中に確かに「人間と同じ命」を見たからなのか、それとも、「このままでは、俺はこいつと同じになってしまう……!」という恐怖を感じたからなのか。
異変を感じるジョージ真壁、ジーザスエンドを破壊し、JPらの元へと戻ってくる浩司。
今回かなり盛り上がったのですが、ここで研究所と戦場の行ったり来たりを繰り返したのが、非常に間が抜けてしまい、勿体ない感じになってしまいました。もうちょっと、演出、頑張ってほしかった。
かおると細川兄弟は退避し、改めて対峙し、ぶつかり合う、JP&GGvs<ネオギルド>軍団。
左腕を持ち上げるいつものポーズを決めるジャンパーソンの横で、決めポーズが無いガンギブソンは仕方なく、肩をすくめる(笑)
というか、もうこれ、このまま戦闘でも決めポーズになるのか……?
3人をガードしなくて良くなったジャンパーソンは、超本気。
久々のジャンブレーダーで交錯一閃、シルバレラ瞬殺。
ニーキックミサイル発射で、ギルゴードン×2爆殺。
ジャンバルカン激射で、カーマン滅殺。
<ネオギルド>強力ロボット軍団、ここに秒殺。
前後編という事もあり、手を変え品を変え、アクション満載で楽しかったです。
ロボットも生きているとか、カーマンを殺せなかった優しさとか、そういった点に関しては後日改めて考えたい。
……あ、GGさんは、黒いの3体、倒しました。
「おのれ……覚えていろジャンパーソン、ガンギブソン!」
ジョージは煙幕を張って逃亡。
27話で、やれば出来る所を見せたジョージでしたが、戦力大激減で、再び、<ネオギルド>の明日はどっちだ?!
「浩司くん、なぜだ、なぜジーザスエンドを作動させなかった」
なんか、責 め ら れ て る!
「出来なかった……俺には。ジャンパーソン、あんたを殺すなんて、俺には出来なかったんだ……」
膝を付いて泣く浩司。
なんていうか、ロボットの命に共感したというより、もっと深い狂気を覗き込んで憑きものが落ちたとしか思えないんですが(笑)
「浩司くん、君たち人間の力で、正しい世の中をつくってくれ。私も頑張る。そしていつか、人間とロボットが共存できる日が来ることを、信じている。きっとな」
……いやええと、既に共存はしていると思うんですよ。
一部に困ったロボットが居るだけで。
<ネオギルド>を壊滅させる為に(そもそもその為に造られたのかは不明ですが)、そんな社会を一回更地にしようという細川博士の狂気を、我らがジャンパーソンがもっと大きな狂気で飲み込んでしまうという、恐ろしい狂気のインフレーション。
問答無用の正義執行→プログラムを超えてつかみ取った新たな「正義」の意味→行き過ぎた人間愛信仰→他のロボットを巻き込んでも構わないジェノサイド願望

3クール目にして、新たなフェーズへ突入してしまった、ジャンパーソンの狂気。
一応正義のヒーローが、「間違った生まれなりに正しく生きようと努力してきたけど、そんな世界をリセットしてくれるなら、多少のジェノサイドは仕方ない」と認めてしまうという、驚愕の地平。
ある種のパロディだったりアンチヒーローだったり、コメディ調の“らしくないヒーロー”で、「ヒーロー物を相対化する」というのはありますが(同時期の『五星戦隊ダイレンジャー』は、“ヒーローになりかけ”のメンバーを置く事で、かなり意識的に行っている)、ひたすら正統派のヒーローの筈なのに、その宿す狂気が「ヒーロー物を突き抜けてしまった」という、とんでもない所へやってきてしまいました。
作り手がどうも、確信犯でやっているわけではなく、たまたまそうなっているっぽいのがまた。
次回、なんだか熱い展開になりそうですが、今度はいかなる狂気が炸裂するのかっ?!