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『特捜戦隊デカレンジャー』感想1

冒頭、特撮でのチェイスシーンからスタート。犯人を追う見習い刑事、
「逃走中に子供まではねやがって」
……ていやさっき、あなた結婚式場に突っ込んだ時に何人か殺してませんかね……ついでに今、追い詰めた犯人を殺した気がする。
そんな暴走宇宙刑事に、地球署勤務の辞令が下される。
男の名は、赤座伴番――通称、バン。


◆Episode.01「ファイヤーボール・ニューカマー」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久


バスジャック事件発生の報に出動した刑事が現場に辿り着くと、そこに居たのはバスジャック犯……というか、バスを持ち上げた、巨大怪獣。
「アリエナイザー……デカレンジャーを呼べ!」
普通の事件のような警察の会話から、いきなり宇宙人犯罪になる、というちょっと凝った入り。
現地警察から連絡を受け、宇宙警察地球署から巨大車輌が発進、車を寄せさせて出動するなど、発進シークエンスはリアル路線。
ブルー、グリーン、イエロー、がそれぞれの車輌で現着するが、ひとり居ないピンクはなんと、ジャックされたバスの中に居た。巨大怪獣……ぽい宇宙人は乗客を人質に「逃走用のロケットを用意しろ」と要求するが、ピンクも含めた見事なコンビネーションで、デカレンジャー、速攻逮捕。
「これにて、一件コンプリート」
機械で宇宙人の言語を翻訳したり、作戦の相談をしたり、と、ギミックを細かく見せて行く形。大型マシンの機能見せもスピーディに展開し、青のジャイロから巨大手錠が発射されて、犯人を逮捕したのは面白かったです。
「いらないね、5人目は」
ひよっこのレッドか」
「おれたち4人のバランス、絶妙なのにね」
地球の風が、早くも冷たいよ、バン!
あっさり解決したかと思われた事件だが、調査の結果、逮捕した犯人の腹の中から謎の物体が出てきた事で別の展開を見せる。どうやら天秤宇宙人は別の宇宙犯罪者に運び屋として利用された上で、切り捨てられたらしい。謎の物体の正体を探るべく、デカレンジャー捜査開始。
「嫌な予感がするな……」
地球署の司令官を務めるのは、アヌビス星人、ドギー・クルーガー(CV:稲田徹)、通称ボス。歴戦の刑事でもあるボスは、最近、地球上で発生している不可思議犯罪に、今までとは何か違う雰囲気を感じ取っていた。その為に急遽、5人目のデカレンジャーを招集したのである、と、メカニック担当の白鳥スワン(石野真子!)の所で、ちょっと一息。
「なに焦ってんの、ドギー」
「巨大な影がこの地球に覆いかぶさっている、そんな気がしてな」
「まさかそれで急遽招集? 5人目くん」
「そうだ。デカとしての勘でな」
「ふふっ」
というかなに、この夫婦な雰囲気(笑)
ちなみに筆者は、石野真子さんが好きです。
稲田徹も好きです。
どうしてこの作品をリルタイムで見ていなかったのか?!
(答:当時、仕事が忙しかったから)
そして期待の新人は、
「来たよ来たよ来たよー、赤座伴番が60億の期待に応えて地球に帰ってきちゃったよ〜。天上天下唯我独尊、拍手喝采、乞うご期待! うっそぉー?!」
勢いと熱意は溢れかえっていたが、、地球を覆うバリアに捕まっていた。
その頃、警視庁付近に出現した黒コートの男が、明らかに地球のものではない光線銃で警官を銃撃するが、逃走中にトラックに跳ねられ死亡。その死体は、一端、警視庁で保管される事になる。
――現在、地球上には数多くのエイリアンが地球人の姿で生活しており、同時に惑星バリアシステムによって地球は保護され、また宇宙警察が異星人犯罪に目を光らせていた。
謎の金属について地球に住むエイリアン達に聞き込む4人だったが、ようやく辿り着いた情報提供者が、証言中に殺害されてしまう。4人は犯人らしき男を追い詰めるが、驚異的な身体能力を見せる犯人、その正体は、メカ人間であった。というか微妙にバロム1(笑)
変身した4人に対して、雑魚敵を発生させるバロム1。4人が戦っている内に逃亡をはかるが、そこへニューカマー登場。地球到着の勢いのまま巨大車輌で怪人を吹き飛ばすと、デカレッドへと変身する。
「俺の銃剣道を見せてやるぜ!」
台詞微妙に聞き取れず、違うかもしれない。「二丁拳銃」? 「ジークンドー」にも聞こえるけど(笑)
どうやら戦闘能力は高いらしい赤は、二丁拳銃で次々と雑魚敵を蹴散らし、バロム1を追い詰めていく。
垂直壁降りからの銃撃は格好良かった。
だが、調子と勢いに乗りすぎた赤は、背後関係を探る為に逮捕するべきだったメカ怪人を、ハイブリッドマグナムで滅殺してしまう。
「やったぜぇ!」
「「違うだろ!!」」
「「違うでしょ!!」」
総ツッコミ。
「この馬鹿野郎!」
「このやろー、いきなり暴力はないだろう!」
「こうでもしなきゃわかんねえだろうが!」
着任早々、いきなり殴り合いになる青と赤。
果たして、メカ人間に指示を出していた親玉は何者なのか……?
その頃、警視庁では霊安室に運び込まれていたコートの男が目を覚ましていた。時同じくしてデカベースの機能に異常が発生し、解除される惑星バリアシステム。そして謎の物体が地球へと飛来する……。
世界観見せをしつつ、完全に前後編という第1話。思い切って前後編にした事で、捜査会議や聞き込み、メカニックに限らないギミックの部分にも尺を取って、テンポ良いながらも、ちょっと渋めの独特の雰囲気となりました。その上で、冒頭とクライマックスの赤大暴れなど、しっかりアクションで見せ場を入れている、きっちりとした仕事。
ゲストの宮内刑事役は、石山雄大。どこかで見覚えのある顔だなぁ……と思ったら、『仮面ライダークウガ』の松倉本部長でした。その縁もあっての出演でしょうか?(遡ると、『特捜最前線』にもゲスト出演の経験があった) 短時間の登場ながら、あーもう間違いなくこの人、地球の刑事だという見事な風貌・演技・存在感で、作品の入りを、非常に楽しくしてくれました。
デカレンジャーのスーツは変わったデザインだなぁと思ったら、なるほど、スーツに数字の意匠が入っているのか。
よく考えると、バンは地球に来る前から赤スーツ(1番)でしたが、警察学校の適性検査で「あー、君、赤ね」とか振り分けられるのか宇宙警察。
そしてボスは上層部に「活きのいい赤、どこかで余ってませんか?」とか連絡したのか。
次回、事件の真相や如何に?!


◆Episode.02「ロボ・インパクト」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久
OPで、スーツの数字が主張されている事に気付く。
冒頭、前回ラストの異常事による警視庁の混乱、がちゃんと描かれているのが意識的で面白いところ。
まあ、キャスティング予算的に、最初だけかとは思われますが(笑)
5人になったデカレンジャーは、それぞれの特殊車輌で地球に飛来した3つの巨大物体を調査。
「何だ……こいつは?」
「でっっかい扇風機みたいだな、青い人。いったい何だってこんな物が」
「おい新入り、俺を青い人って呼ぶな」
「こちら緑の人。こっちも同じだ」
……なんだか申し訳ない気持ちになる一介の感想書きであった。
ジャスミンの、どーんとやってみよう。どーーーん、どーーーん。……駄目か」
車で物体に突撃を敢行してみる黄色い人。
クール系かと思ったら、いきなり壊れた(笑)
今も関係者の間で絶大な人気を誇るジャスミンさん(木下あゆ美)ですが、声がやたらに格好いい。
三つの物体は調査中に突然動きだすと姿を消してしまい、探知装置からも行方不明に。一度デカベースへ戻る5人だったが、メカ人間デストロイの件で再び衝突する赤い人と青い人。
まあ実際、重大な捜査ミスもいい所なので、バンはもう少し、真摯に謝った方がいいかとは思います(^^;
ボスにより改めて地球署のメンバーに紹介されるバン。
「おまえは……伴番じゃ長いから、一回にして、バンでいいな」
「まんまっすね!」
どうやらメンバーの愛称は適当にボスがつけている模様。台詞からすると、バンは地球生まれのようですが、他のメンバーはもともと地球人なのか、仮の地球名を名乗っているのかは、現時点では不明。まあ、礼紋茉莉花ジャスミン)は、さすがに本名とは思えませんが。
「バンをレッドに決めたのは俺だ。おまえたちがそれを拒否するなら、俺はこのデカベースを去る」
メカ人間暴走滅殺により歓迎ムード0のメンバーに対しボスが釘を刺し、捜査会議に。前回、メカ人間を倒した直後に、警視庁とそれに繋がるデカベースに異常が発生。ほんの一瞬だが惑星バリアが解除され、その間に三つの物体が地球に送り込まれた。果たして姿を消した物体の正体は何なのか。バスジャックに端を発した一連の事件にどんな繋がりがあるのか……その最中、警視庁から運び込まれてきた黒コートの男の死体を見たバンは、突如会議室を飛び出していく。
「タイミング良すぎんじゃん!」
後を追った青とともに二人が見たのは、起き上がっている死体。いや、黒コートの男は始めから死んでおらず、警視庁侵入の為に自らの死を擬装していたのであった。
「君たちがこの星の、デカレンジャーか」
ここでどうやら、デカレンジャーは各支署ごとに在籍している、という面白い設定が示唆されます。
男は改めて逮捕されて取調室へと連行され、その途中でボスはバンだけを別室(スワンの部屋)へ連れて行く。
「最初は……ぶつかる事もあるだろう。だが、おまえはおまえだ。あくまでおまえの信念を貫けばいい」
「とーーぜんっすよ!」
「……そうか」
「用って、それだけですか? やだなぁもう。じゃあ行きますよ。いっそがしいんすから俺」
犬、気を遣うがスルーされる。
ここで、新入りの部下にこっそり気遣いをみせる場所がスワンさんの部屋(必要に応じて聞いたり聞かなかったりしてくれるし、自分のそういう面を見せてもOKな相手)だったり、ボスとバンの会話に口は挟まないけど聞いてはいるスワンさんを画面手前に置いて表情などで演技させているというのは非常に秀逸。
ボスとスワンさんの信頼関係が、主体ではないシーンでありながら、うまく表現されています。
ついでに言うと、あれ、ボス、ボス部屋とか無いの……? という辺りに、新築の家に書斎を作って貰えなかったお父さん的な悲しみを、君は見たか!(※『ジャンパーソン』次回予告ネタはオチつけるの楽なので多用禁止。)
警官襲撃犯人の死体として警視庁に侵入、内部のネットワークを使ってデカベースの惑星バリアを解除して3つの物体を呼び寄せた犯人の真の目的は何なのか? 運び屋にされた宇宙人との会話の録音を突き付ける緑の人だったが、男は黙秘。しかし……
「目的は、地球上の物質から、宇宙の宝石を作ること」
いきなり、男の心を読むジャスミン
ナレーション「ジャスミンは、エスパーである。物質を通して、アリエナイザーの心を読むことができるのだ」
て、取り調べ終わった?!
ジャスミンだけがずっと手袋をはめていたのですが、手袋を外す事で、取調室の机を通して読心。いきなりのナレーションは中途半端にやると非常に良くないのですが、今作は割とここまでナレーション連発で作風にしているので、まあ、有りか。
地球に飛来した3つの巨大物体は、宝石作成の為に必要な元素を吸収する機械であり、デカレンジャーが運び屋宇宙人から回収した謎の金属は、その機械を動かす為の装置であった。男は警視庁に続いてデカベースへ侵入する事で、装置を取り戻そうとしていたのだ。そうはさせまいと銃を突き付けるデカレンジャーだったが、男が変身。
その正体は、ディアマンテ星人ドン・モヤイダ。
なんと、1話冒頭でカーチェイスの末にバンが倒した筈のあの宇宙人であった。余裕を見せるモヤイダは、デカレンジャーの銃撃をバリアで防ぐと、装置を奪って華麗に大脱出。地底に潜んでいた三つの物体が浮上すると、巨大メカ・怪重機ファンクラッシャー(扇風機+ドリル+ブルドーザー)へと合体する。
「宇宙の辺境にこんな質のいい資源があるとは。当分いい宝石が造れそうだ」
宝石の材料になる物質を集める為、次々とビルを破壊していくファンクラッシャー。その光景にボスはスワンの下へと向かうが、赤のマシンは、合体システムの為に現在整備中。
「この戦いには無理ね。次からにして」
「次はないかもしれないんだ。今までとはレベルが違う!」
「あろうがなかろうが次よ。でないと責任は持てない」
長官/博士ポジションを分離する事で、従来組み込みにくかった“大人の会話”を入れる、という構造が非常に素晴らしい。ダブルで実績ある役者さんを置くのは難しいので、片方を着ぐるみにした上で、その着ぐるみをマスコットポジションではなく司令官にした、というのも秀逸です。
ドン・モヤイダを追って街へ出たデカレンジャーは、崩れた瓦礫の下敷きになって逃げ遅れたOLを発見。
「だいじょうぶ君? ……可愛いね。この俺が、あんなヤツ、すーぐに、片付けちゃうから、そしたら俺と、デートしない?」
赤、瓦礫をどけながら、助けたOLをナンパ。
「この野郎、抜け駆けすんな。ベイビー、俺が倒してやるから、後で俺とデートしようぜ」
後ろから出てきたと思ったら、青、同じレベルだった。
赤と青が優先権を争って揉めている内に、OLの足の怪我にハンカチを巻いて肩を貸し、鮮やかにポイントを稼ぐセンちゃん。とっぽい系いい人ポジションかと思ったら、意外に抜け目なかった!
まさか捜査中にOLをナンパで、男達の距離感が縮まるとはっ!!
女性陣との距離は離れましたが。
デカレンジャーは変身し、怪重機と戦う為にそれぞれデカマシンに乗り込むが、赤だけは整備中で乗車できない。怪重機に挑むも、次々と蹴散らされる4台のデカマシン。……第二話にして、戦闘面では全く歯が立たなくていいのか(笑)
「もういいよ! 俺乗る!」
その光景にいてもたってもいられなくなった赤は、デカベースに駆け戻ると、スワンの制止を振り切って強引に搭乗し、発進。
「さすがあなたのお気に入りね」
「ナイスだろ?」
スワンさんの目が冷たい。
一時撤退して体勢を立て直そうとする4人の下へ駆けつける赤車。
「そんな暇ないって。みんな、合体するぜ!」
強引に合体シークエンスを開始し、覚悟を決めて4人もそれに乗る。
「諦めずに行こうぜみんな! 真実一路! 一発必中!」
「「「「「特捜合体!」」」」」
変形合体していく5台のデカマシン……久々に、ミニチュアの凝った変形合体シーンを見た気がします。格好いい。合体成功したデカレンジャーロボは、重そうな外見から、まさかの香港警察撃ち!(さすがにCG)
最初っからテーマソングが入り、「ロボ・インパクト」というサブタイトルにふさわしい、非常に気合いの入った巨大ロボ戦。一度は銃を失うデカレンジャーロボだったが、ジャッジメントソードによる攻撃で大ダメージを与え、モヤイダは自爆装置を発動して脱出。迫り来るファンクラッシャーに向け、取り戻した銃を構えるデカレンジャーロボは、
「ファイブ・フォー・スリー・ツー・ワン! ジャスティスフラッシャー!」 (※5人が桃からカウント)
必殺の連続銃撃でこれを撃破する。
撃破後に、なにか決め台詞を言っているのですが、なんと言っているかいまいちわからず。
「ボンジュール」って聞こえるけど、さすがにそんなわけはないだろうし(笑)
逃走するドン・モヤイダの前に立ちふさがるデカレンジャー


「ひとーつ、非道な悪事を、憎み!」
「ふたーつ、不思議な事件を、追って!」
「みっつ、未来の科学で、捜査!」
「よっつ、良からぬ宇宙の悪を!」
「いつつ、一気にスピード退治!」
「S.P.D!」
「デカレッド!」「デカブルー!」「デカグリーン!」「デカイエロー!」「デカピンク!」

「「「「「特捜戦隊・デカレンジャー!」」」」」

険悪な雰囲気だった割には、なんだかんだで5人用の名乗りを練習済みの面々。
或いは、全宇宙のデカレンジャー共通で、デカレンジャー課程に進むと、警察学校で死ぬほど叩き込まれるのか。
なおよく考えると「未来の科学」はおかしな気もするのですが……えーとあれか、デカレンジャーは基本、後進文明の惑星にだけ配備されているのでしょうか? そもそもデカベースといい惑星保護バリアといい、植民地化されてないかこの地球、という疑惑もありますが(笑)
遂に揃い踏む5人。CG処理かもしれませんが、爆発の際に、何か飛び散っているのが格好いい。
1話冒頭のカーチェイス時に手にしていたペンダントを、握りしめるデカレッド。
「おまえが逃走中に跳ね飛ばしたあの子はなぁ、俺の手の中で息を引き取ったんだぞ! 宇宙警察に憧れて、大きくなったらスペシャルポリスなるって夢があったのに、永遠に果たせなくなっちまった!」
「ふん……そんな事、俺には関係ない」
「俺は……俺はおまえを絶対許さない! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
前回で済んだかと思われていたネタが伏線として機能し、レッドと怪人に短期的な因縁を作る事でしっかりと盛り上げてきました。子供が死んでいたのはなかなか驚きですが、1話の聞き込み中にも情報提供者が死亡しており、それなりにシビアな路線で行くのか。
出来ればこの子供の死は、バンの背負う背景として、今後も使ってほしいところ。これで片付けて忘れ去られてしまうと、ここを盛り上げる為だけに殺した事になってしまい、作劇としてはちょっと卑怯でマイナスになってしまいます。
桃「熱いところもあるんだ」
熱いところしかない、というか。
レッドの叫びに感じる所のあった4人は、続けてドン・モヤイダに突撃、息の合った連続攻撃を炸裂させる。
そして――
「ディアマンテ星人ドン・モヤイダ。警察官に対する殺人、危険運転致死、及び地球資源強盗の罪で――ジャッジメント!」
ひるんだドン・モヤイダに突き付けられる、ジャッジメント装置。
スペシャルポリスの要請により、宇宙犯罪者に対する罪状が審理され、宇宙の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下されるのだ!
展開したジャッジメント空間の中で、モヤイダの周囲を×のマーカーが取り巻き、審理スタート。弁護士を付ける事すら許されず、クイズ番組のようなノリで下された判決は……

×
〔デリート許可〕

今、正義の審判は下った。
非道な宇宙犯罪者、この銀河から抹消すべし。
怒りのレッドのハイブリッドマグナムが炸裂し、ドン・モヤイダは辺境の星で削除完了される!
デカレンジャー・フォー・ジャスティス!
特捜だ、なんというか、特捜だ(笑)
逆転裁判』もビックリの超簡易裁判による超速攻判決で、デリート執行!
こいつは凄いぜ!
まあ、司法判断仰いでいるだけ、人道的と言えるのかもしれませんが。
これまでの主な先輩達の場合。


上記で検討したように、仮にデカレンジャーが後進惑星だけに配備されていると考えると、そういった後進惑星で先進技術を用いて宇宙的犯罪を犯すような宇宙人は、簡易裁判でジャスティス執行していい事になっており、それが辺境における宇宙的犯罪の抑止効果に繋がっている、という可能性はあるかもしれません。
と、勝手に妄想設定を展開。
「これにて、一件コンプリート! メガロポリスは日本晴れ!」
かくて一つの事件は終わった。
白鳥「終わったわね。とりあえず」
犬「いや、始まったのさ……」
白鳥「そっか」
事件解決して、デカレンジャーはくつろぎタイム。のんびりした女性陣に対し、私服に着替えて休暇を求める、赤と青。二人ともこれから例のOLを誘いに行く……という所から、また揉め出す二人。
「人生はワンツーパンチ」
その光景にぼそっと呟くジャスミンさん、いっけんクールだが変なツッコミ入れる係なのか。
桃「意外とめいコンビかもね」
黄「迷うほうのね」
赤と青が殴り合い寸前の口論を繰り広げる中、やってくる緑。
「ボス、わかったような気がします。バンをレッドにした理由が」
「そうか……」
「はい」
「……おまえなんでタキシード?」
「え……いやあの、現場で助けたOLさんに、誘われたんで」
OLに誘われたのは、一番ポイント稼いだ緑だった。花束持ってデートへ向かう緑を、赤と青が追いかけて……でオチ。
白鳥「ま、いいんじゃない」
犬「ふっ」
だからなに、この夫婦。
いいけど、全然いいけど(笑)
実によく出来た1−2話。1話は前後編の前編すぎた所はありますが、アクションの見せ場はしっかりと用意した上で「謎の金属と物体の正体は?」とわかりやすく次に引っ張り、それを受けた2話は抜群の出来。刑事ものの雰囲気を持続しながらそれぞれのキャラクターの立ち位置をまず見せ、ロボ戦、揃い踏み、そしてしっかりとしたオチ。
掴みの1−2話としては、戦隊史上でも屈指の出来映え、と言っても良いのではないでしょうか。
もともと割と好きな監督ではあるのですが(長石多可男監督の影響が大きい人なので、基本的に演出のテンポが合う)、先日見た『ゴーオン』といい、渡辺勝也は、パイロット版でいい仕事。
佐々木功好きなのでEDは知っていたのですが、改めて名曲で、映像の方も凝っていて秀逸。渋いEDの間に、幼年誌の記事のような「デカレンジャーのひみつ☆」を挟んでいるのも楽しい。
そんなこんなで良く出来た構成なのですが、最大のインパクトにして面白みとなったのは、過去のシリーズ作品の長所や短所を踏まえた上で、丁寧な作劇と構成で展開する、如何にも2000年代作品だなぁ……と思っていたら、いきなりのジャッジメントタイム!
クライマックスでこの吹っ飛ばし(笑)
大きなくくりでは“警察もの”となる4年前の『未来戦隊タイムレンジャー』が、怪人を圧縮冷凍して逮捕するという形であったので、これに対して怪人をどう処理するのか気になっていたのですが、まさかのジャッジメントからデリート! この理屈をつけて整合性を取っているようでむしろ吹っ飛んだナナメ上!
あいつの遺伝子がこんな所に息づいていたなんて……!
デカレンジャー・フォー・ジャスティス!
変なツボを押されて、無駄に盛り上がってしまいました(笑)
物語がこの先どう転がっていくのか、非常に楽しみです。
ところで、異星人犯罪者に狙われる地球が惑星保護バリアで守られているという世界設定で、3話のサブタイトルが「パーフェクト・ブルー」というのは、『ウルトラセブン』へのちょっとしたオマージュなのかなぁ(『ウルトラセブン』に、地球と月を囲む宇宙バリアを作ろうとするも宇宙人に妨害される「プロジェクト・ブルー」というエピソードがある)。