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『特捜戦隊デカレンジャー』感想2

◆Episode.03「パーフェクト・ブルー」◆ (監督:辻野正人 脚本:荒川稔久
先日、某剣崎さん(無職)が戦っていたような気がする場所で、射撃訓練を無駄アクションで行うバンに駄目出しをし、自らは華麗な銃捌きを見せつけるホージー
「どっひゃー、おみそれしたぜ、相棒!」
「相棒じゃない。いいか、ミスをしていいのは候補生までだ。スペシャルポリスにミスは許されない」
プロフェッショナルとしての自覚が足りないバンが、気に入らないホージー
職業考えると、バンは少々緩いので、ここは一発、ホージーさんにがつんとやってほしい所です(笑)
また職業戦隊として、早々に“プロフェッショナルとは何か”を持ってきてくれたのは好み。
そんなこんなで、5人になったデカレンジャーだがチームワークは未だ前途多難な中、街に怪重機デビルキャプチャーが出現。お嬢様学校のパーティを襲撃した怪重機は、衛里香という少女を捕まえる。立ち向かうデカレンジャーロボだったが、デビルキャプチャーは閃光を放って逃亡。衛里香の身柄を奪われてしまう……。
前回、怪重機の持ち込みに一手間あったので、惑星保護バリアをくぐり抜ける所で何かしらあるのかと思ったのですが、特にそこにこだわりはない模様。まあ毎回やっていると大変ですが、とすると、どうしてそういう設定にしたのか、という話になりますけれど、のちのち活きてくるのかな……?
「ようこそ、僕の世界に、王女様」
デビルキャプチャーを操り衛里香をさらった実行犯ヘルヘヴンの背後に居るケバキーアは、ちょっと変態系。前回が「ダイヤモンド」だった事を考えると、今回は「アキバ系」?(なんか酷い)
デカレンジャーが衛里香の家に向かうと、ヘルヘヴンからの要求がそこへ届く。犯人が、衛里香と引き替えに要求したのは、ウェルネストーン。実は衛里香とその両親は星間戦争に巻き込まれて滅亡したフラグラント星王家の亡命者であり、ウェルネストーンとは王家の秘宝にして、強力なエネルギー増幅の性質を持っていた。
人命最優先を主張するバンに、ウェルネストーンを守ると断言するホージー
「バカ。俺たちはプロだぞ。当然両方守るんだ」
プロ意識高いのは素敵。
翌日、犯人に要求された取引現場へと赴く衛里香父。その前に怪重機とヘルヘヴン、そして檻に囚われた衛里香が姿を見せる。これを後方から確認するバンとホージー、そして車で待機中のセンちゃんとジャスミン。囚われの衛里香が正真正銘の本物かどうかのサーチ作業中、一瞬走ったノイズに違和感を覚えるバンだったが、ホージーはそのまま作戦実行を決断。狙撃によって檻を破壊すると、待機していた緑と黄色が飛び出して、衛里香の身柄を無事に確保する。そして、
「宇宙警察地球署、胡堂小梅ちゃんは、変装がだーい得意って、知らなかった?」
衛里香父は、小梅の変装であった! と、前回のジャスミンエスパーに続いて、ホージーの狙撃、ウメコの変装、と特技見せ。……センちゃんの特技は、ナンパですよナンパ!
助け出した衛里香にウェルネストーンを任せ、ヘルヘヴンと戦闘開始。青い人の個人武器はDナックルと、意外や格闘戦。途中で怪重機が動きだすが、赤、緑、黄がマシンに乗り込み、ジャッジメントソードの一部を使ったコンビ攻撃で、合体無しでまさかの省エネ撃破。ロボは前半で使いましたが、必殺技も無し、というかなり変則な展開になりました。怪重機を失ったヘルヘヴンと対峙したデカレンジャー、連続攻撃からお待ちかねのジャッジメントタイム!
「グローザ星人ヘルヘヴン、営利誘拐及び、29の星における殺人の罪で、ジャッジメント!」
なにがでるかな
なにがでるかな
なにがでるかな
ぶっぶー
ハイ消えた!
Dナックルを銃身に装着する青の人のDスナイパーで、ヘルヘヴンはデリート。証人尋問もない、最終弁論もない、そもそも弁護人の存在すら許されない、これが宇宙の法律だ!



「ひとーつ、被告人に弁護士を呼ぶ権利は、ない!」
「ふたーつ、不服申し立てを行う権利も、ない!」
「みっつ、身内に手紙を出す時間など、ありえない!」
「よっつ、容赦も情状も、存在しない!」
「いつつ、異論は一切認めない!」
「S.P.D!」

デカレンジャー・フォー・ジャスティス!」

司法の判断を仰いでいるだけ他のヒーロー物に比べていっけん良心的に見えるのだけど、その実、警察官が処刑人を兼ねて、その場で極刑を下す、というこのぶっ飛んだジャッジメントタイムが大好きです(笑) 司法を通している分、むしろよけいにエグいという。
冤罪の可能性なんて、デリートしてしまえばアリエナイ。
「これにて一件コンプリート、スーパークールに、パーフェクト」
ちょっと発音も気取ってみた。
ヘルヘヴンをデリートし、衛里香の元へ戻る5人だったが、衛里香の正体は、なんとケバキーアの変装であった。デビルキャプチャーの残骸から謎の機械を取り出したケバキーアは、ウェルネストーンを手に、“僕の世界”へと姿を消してしまう。人質と秘宝、両方を守るどころか、まんまと両方を奪われてしまい、がっくりと膝をつくホージー
「バカな……そんな、バカな……」
打たれ弱そうなエリートの、明日はどっちだ?!
というわけで、1−2話に続いての、前後編。敵宇宙人を粗暴犯と知能犯の二人組にする事で、前後編にしつつ1話ごとに戦闘は入れる、という構造になりました。ただロボットの使い方がやや強引になった為、全体として少々スムーズさには欠けてしまった感じに。果たしてホージーは、このまま心の隙間に忍び込まれてしまうのか?(待て)