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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想7

◆GP−13「侠気マンタン」◆ (監督:諸田敏 脚本:荒川稔久
ピンクハウス系少女を襲う蛮鬼獣・ヒキガネバンキ(名古屋弁)。ぎんじろうで駆けつけたゴーオンジャーは彼女を助け出すが、彼女はガイアークと取引した謎の侠客に狙われていた……。
ヒキガネバンキの銃撃を全て空中で切り落とし、ガイアーク3大臣すら一目置かせる謎の侠客役は、魔王ビルゴルディもとい菅田俊。凄いタイミングで凄いゲストの回が(笑)
そして助けた少女は、
「名前? ぶーこりんでーす」
顔をしかめる黒、意外と順応する赤、ドライな黄色。
助けた相手に本名ぐらい名乗れ、とからまれ、泣きながら走り去るぶーこりんを追いかけるオカン青。
「ずばり……君、家出してきたんだろう?」
子供達が幸せな笑顔になるテーマパークを作りたいという夢を持つぶーこりんだが、頑固な父親は8代続く家の跡継ぎになる事を譲らないという。
ここで連の実家が老舗の割烹料亭、と背景とともに料理上手の理由が判明。カーメカニックを目指す連は喧嘩もあったが、誠心誠意の説得でわかってもらえたのだった……父さん、母さん、今は色々あって、立派な無職をしています。
真っ正面から向き合って話し合えばきっとわかってもらえる……とぶーこりんを励ます連だったが、そこへ、刀捌きに心服した引き金を弟分に連れたぶーこりんの父……謎の侠客がやってくる。事ここに至って、相手がカタギの人ではない事を知る連。
蛮鬼獣反応に駆けつけた4人の仲間が引き金と戦い、連はぶーこりんの代理として、8代目魔王と三番勝負に臨む事になる。
1戦目:サイコロ賭博
連、高速計算で出目を読み切るが、魔王の気迫にサイコロがびびって目を変え、逆転負け。
2戦目:花札勝負……という名の隠し芸
両者成功するも、魔王の気迫が花札を崩してしまい、逆転勝ち。
3戦目:段平振り回しての真剣勝負。
割と普通に戦ってしまう連(笑)
なんか今回だけで、連の各ステータスが異常に上昇しました。
奮戦するも8代目魔王に追い詰められる連だったが、ギリギリの瞬間、飛び込んだぶーこりんが真剣白刃取りを見せると、気迫で父親を圧倒。連は仲間の元へ駆けつけ、スーパーハイウェイバスターで、引き金瞬殺。巨大化後はスピードを活かした戦法で引き金の銃撃をかわし、G6グランプリで滅殺。
「ドラゴンズの連続日本一、見たかったがねー!」
おい荒川、おい。
戦い終わり、親子の元へと戻ると、ぶーこりんは魔王9代目を襲名する事となっていた。魔王の血に覚醒して父親を圧倒したぶーこりんは、9代目を継ぎつつも、テーマパークを作る道を選び、父親もそれを認めたのだ。
「じゃ、ふるさとの星へ帰ります」
飛んできたUFOに二人は回収され、なんと本当に宇宙人だった、というオチ。
「じゃあ本名だったんだな……ぶーこりんって」
「こういう展開、あり?」
「なんでもありだろ!」
「なんて星から来たのか、聞いておけば良かった……」
多分、こ○ん星。
ガイアークは地球人ではなく宇宙人と取引しようとしていたのだ、と世界観の整合性はオチでギリギリ付けました。ただ全体としては、個別のネタありきでネタとネタを強引に繋いだような回で流れもテンポも悪し。
ゲスト参加の単発ギャグ回で荒川稔久が好き放題。こんなに脚本家の煩悩しかまみれていない脚本は、久々に見ましたよ!
あれから15年後の菅田俊が見られたのは、タイミング的には嬉しかったですが。
なお「こりん星」っていつ頃が旬だったか、と思って調べたら、2002年頃から発生して、2009年末に公式に終了していたので、ネタとしては時事ネタではなく、ブームが過ぎた事で出来るパロディ、という形であった模様。