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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想9

◆GP−15「炎神ストール」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:武上純希
冒頭から、パンツ丸出しの走輔、無駄な吊りアクション。
主人公として体を張る姿勢、素晴らしい。
そんな折、ヒューマンワールドにガイアーク反応が迫り、巨大な飛行メカが街を襲撃する。
ごきげんよう、人間共」
「やばい! ヤツだ!」
それを操るのは、ガイアーク一の策士・ヒラメキメデス。炎神王G6で出撃するゴーオンジャーだったが、炎神達にいつもの勢いが無い上に、ヒラメキメデスの高機動戦闘の前に手も足も出ない。
「あいつ、いつものバンドーマより3倍速いっス!」
「赤じゃなくて、緑なのに?!」
イエロー、意外とマニアックなツッコミ(笑)
「こうなりゃ、分離して空中戦だ! スピードル行くぜ!」
「無理だ! 俺のジャンプ力じゃ、あいつには届かない」
「なにぃ?! あれ、ジャンプだったのか?!」
走輔どうやら、スピードルを飛べると思っていたらしい。……まあ、顔、鳥型だし。走輔を責めるわけにもいきますまい。むしろ、スピードルがまぎらわしい。
大苦戦の果てにG6は合体解除。
ここまで圧倒的だったG6を冒頭の顔見せで完封駆逐して見せたヒラメキメデスは、余裕たっぷり、上司であるヨゴシュタインに拝謁するべく、ガイアークの基地へとマシンを向かわせる。
害地副大臣であるヒラメキメデスはヨゴシュタインに忠誠を誓っているらしく、有能な参謀役の復活に、ヨゴシュタイン、めろめろ(笑) ただし他の二人からは、微妙に嫌われている様子。
ヒラメキメデスが腹に一物あるかどうか(ヨゴシュタインに心底忠誠を誓っているのか)はわかりませんが、これまで比較的仲良しトリオだった三大臣に、裏のありそうな策士系の新キャラが加わる事で、ガイアーク内部の雰囲気にも少し変化が生じたのは、いいアクセント。
一方、一時撤退したゴーオンジャーは、損傷したエンジンキャストの修理中。
ぎんじろうのドアに「手術中」の張り紙が貼られ、その前で落ち着かなく歩く走輔、というのは面白い演出。
冒頭の走輔大ジャンプも面白かったし、今回、中澤監督が冴えています。
長引く手術(修理)に妄想をネガティブ方面に広げた走輔、お花畑の方に羽ばたいていくスピードルのソウルを想像。
「また、エンジェルワールドで逢おうな〜」
あるのか、エンジェルワールド(笑)
そんな走輔の妄想は杞憂に終わり、無事に回復する炎神達。だがそのテンションは極めて低い。炎神達はマシンワールドでの戦いにおいてヒラメキメデスに連戦連敗で酷い目に遭っており、強烈な苦手意識を持っているのであった。そのヒラメキメデスが突如謎の失踪を遂げた事で形勢は逆転、炎神達は3大臣率いるガイアークをマシンワールドから追い出す事に成功したのだという。
15話にして、物語の発端となった炎神達の勝利は、鬼の居ぬ間のなんとやら、であった事が発覚。炎神達がいつになく弱気な中、ぎんじろうの前に、ヒラメキメデスが自ら立ちふさがる。
赤「この……! おまえがヒラメスキデスとかいうヤツか?!」
「は?」
緑「ヒラ……キメキメデス!」
「ふう……」
黒「いや、違う! ヒラメキデスメ!」
「うーん」
来「ヒラメキキスデス!」
「んーんんん」
青「ヒラメキメデス」
「そう!」 
「「「「おおー」」」」
閃きさんの名前ネタは今回ひたすら繰り返しており、それを徹底する事で面白くなりました。ここまで知的クール系だったヒラメキメデスの反応も崩しすぎない範囲で面白くして秀逸。
「私はガイアーク害地副大臣、ヒラメキメデス。あなたたちには興味ない。炎神どもを出しなさい」
変身するゴーオンジャーだったが、炎神ソウルがヒラメキメデスへの恐怖心から逃げ出してしまい、満タンガン使用不能に。閃きさんは格闘戦で5人を一蹴すると、雑魚を召喚。更に、「おまえたち……ネジが足りてないですね!」とウガッツを強化。ゴーオンジャーは必殺攻撃連発で何とか雑魚は退けるが、連続攻撃を弾かれ、閃きさんの必殺技に吹き飛ばされる。
「正三角形斬り!!」
……て、ここまで凄い格好良かったのに(笑)
中井和哉って、普段微妙に苦手な声質だったりするのですが、知的クール系演技を初めて聞いたけど、結構いいなぁ。これは発見。
変身の解けた5人は、ぎんじろうに乗り込んで逃亡。閃きメカに追われるが、トンネルに入ってギリギリ難を逃れる。しかしその背後には、ゴーオンジャーと炎神にトドメを誘うと、ヒラメキメデスが手ぐすね引いて待ち構えていた。
「どこに逃げようと……心に刻み込まれた恐怖から逃げる事は出来ません」
これまで、どちらかというと戦いを主導していた炎神達が怯えて敵前逃亡、という新しい展開。
走輔はソウルの中に引きこもるスピードルに呼びかける。
「何してんだよスピードル! 悔しくねえのか! …………何とか言えよスピードル!」
「すまない相棒……だが、俺達には勝てない」
「俺たちが組んで、勝てない敵なんていねえ!」
「でもな、あいつだけは特別だ」
「俺だって特別だ!!」
「え……」
「俺だって一番だ! おまえだって一番だ!」
「俺が……」
「そうさ……思い出せよ! 俺たち、みんなで一緒に頑張ってきたじゃねえか!」
キャリゲーターの回にあったように、そもそも炎神達がヒューマンの相棒を必要とするのはヒューマンワールドに入ってからであって、ここで改めて、炎神達にヒューマンが相棒の意味を教える。構造上、どうしても“炎神の力を借りて戦う”となってしまう所から、もう一歩進めて、本編の基本設定をくるっと丸めました。
「俺たち相棒がついてるだろ……大丈夫だ」
それぞれのソウルを呼び出すメンバー。
そう、ヒューマンと炎神、互いの心が一つになる事で、ゴーオンジャーはどこまでも強くなれるのだ。
「悪かったな……相棒。もう一度、俺と組んでくれるか?」
「ああ、当然だぜ、相棒」
だが、ヒラメキメデスはかつてない強敵。いったいどうすれば打ち破る事が出来るのか……その時、走輔パンツで大ジャンプ事件を思い出した早輝が、対策を閃く。
「名付けて、スマイル早輝ちゃんの、ニコニコ大作戦!」
ここで気合いと根性と絆の力だけではなく、しっかりと作戦を練るのはいい所。
準備を整えたゴーオンジャーは、夜明けとともに炎神王G6で出撃。閃きメカの銃撃を食らうと、自発的に合体を解除して分離。キャリゲーターを踏み台として、赤<緑<黄の順で、大ジャンプ。黄が緑の尻尾に噛みつき、緑がその勢いで回転、赤を強く弾き飛ばした所を、更に青と黒の銃撃で加速するというブーストフォーメーションにより、閃きメカへと迫る!
「俺たちは、マッハ全開だぜぇ!!」
「まさか……?! あの赤いの、私の3倍速い!」
もはや元ネタ不問レベルになっているパロディを、ただの一発ネタにせずに拾ったのは良し。スピードルのジャンプなど、前半の戦闘時の台詞がみな伏線になっている、というのも鮮やか。
ゴッドスピードルアタックは見事に閃きメカを貫く――が、爆炎の中から5体に分裂して姿を見せる閃きメカ。これでもまだ勝てないのか……しかしその時、ヘリのローター音とともに、二体の空飛ぶ炎神?が現れる。その姿を見て焦って逃げ出す閃きさんと、それを追う二体のメカで、空中戦。珍しい長尺でのミニチュア空戦の末、閃きメカが追い込まれて撃墜され、謎の飛行メカは去って行く……果たしてそれは、敵か、味方か?
「空を飛ぶ炎神なんて……俺たち、知らないぜ」


◆GP−16「名誉バンカイ」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:武上純希
ヒラメキメデスが撃墜されたと思いがっくり落ち込むヨゴシュタインだったが、さすがに出オチという事はなく、基地に帰還する閃きさん。もともとヒラメキメデスがガイアーク陣営から謎の失踪を遂げたのは、マシンワールドであの2体に追われ、やむなく異世界へと逃亡した為であった。異世界で2体をまいてガイアーク本陣へ帰参したヒラメキメデスだったが、敵もまた、ヒラメキメデスを追ってしつこくヒューマンワールドまでやってきた、というわけである。
鳴り物入りゴーオンジャーを蹴散らした閃きさんでしたが、どうやら対地属性が異常に高かっただけの様子。空飛ぶ2体には分が悪いらしく、一気に格が落ちてしまいました(^^;
空飛ぶ2体……それは生まれながらに飛ぶ力を持った希少な炎神、ウイング族。その強さと格好良さに好意的な野郎共だったが、スイート天使はどうもあの態度が気に入らない。そんな中、ケガレシアが害水目の切り札として、オイルバンキを出撃させる。産業革命したオイルバンキに挑む炎神王G6だったが、足下にオイルを流され、摩擦ゼロ攻撃により滑って大苦戦の末に合体解除、と。2話連続でいいところゼロ。
そこへ2体のウイング族が現れ、今回も頑張ったミニチュアバトルの末、オイルバンキは撤退。地を這う虫けら共を馬鹿にしたその態度に、野郎共も不快感で一致団結、対オイルバンキの作戦を練る事になる。
エントリーナンバー1:江角走輔の場合
ウナギを素手で掴む特訓でつるつるを克服しよう……とした結果、路上でまたもパンツ丸出し。
段々癖にならないか、心配です。
エントリーナンバー2:城範人の場合
滑るのに対抗して靴に接着剤をつけた結果……動けなくなる。
エントリーナンバー3:石原軍平の場合
滑るのを逆に利用して相手に攻撃……しようとするが外れて、壁にぶつかる。
エントリーナンバー4:香坂連の場合
「滑らない為には、勉強あるのみ。目指せ東大」
「その滑るじゃないだろ!」(ハリセン)
「じゃあ、滑り止めも」
「それも違う」(ハリセン)
単独でやると、グダグダしているだけになりかねないのですが、前回、早輝がズバッと作戦を決めた展開を踏まえているので面白く、前後編としての構成が活きています。今回は、武上さんが冴えている。
一方ガイアークではウイング族に対抗する為に、閃きさんがオイルバンキを改造。
しかし、ヨゴシュタイン様は閃きさんを異常に好きだなぁ(笑)
段々よくわからないキャラになっていますが、まあ、面白いからいいか。3大臣も、顔出し幹部のケガレシア様もさる事ながら、梁田清之真殿光昭という両ベテランのキャスティングが実にはまってます。当然ケガレシアを目立たせつつも、喋っているだけで何となく面白くしてしまうのは、さすが。
再びオイルバンキが街に出現し、それを迎え撃つウイング族の2体だが、ヒラメキメデスも戦場に姿を見せると、オイルバンキに謎の光線を浴びせる。
「ヒラメキメデス、これで決めです」
第二次産業革命ーーー」
オイルバンキ、飛ぶ。
「え?」
「え?」
「ええー! 妾の蛮鬼獣が、飛んだでおじゃるー」
空飛ぶ敵に対抗する為に飛ぶ、という何も考えていないレベルのストレートな改造(笑)
「うわーお、ヒラメキメデスー、さすがガイアーク一の策士でおじゃるー!」
手の平のアップは何かと思ったら、「手の平を返す」演出か(笑)
この前後編は、中澤監督が絶好調。
思わぬオイルバンキの飛翔&オイル火炎攻撃に苦戦するウイング炎神。だがそこへ、こぼれたサラダ油から何かを閃いたゴーオンジャーが駆けつける。炎神王と頑張王にチューンナップした6台と5人、当然そこへオイルを浴びせかけられるが、取り出したるはゴーオンモップ! 二体の巨人はオイル攻撃をひたすら拭き取る、と今回どこまでもストレート。
今作らしく子供向けにわかりやすい所へ着地して、不満が無いかと言えばありますが、今回はここまで面白かったので良し。
摩擦ゼロ攻撃を打ち破った炎神王と頑張王はオイルバンキの足に組み付き、動きを封じた所でウイング2体のミサイルが炸裂。地上に落下した所にダブル必殺技が炸裂し、オイルバンキはつるかめ大爆死。その末期に大噴火するケガレシアを見て、「度しがたい御方……ふっ」とヒラメキメデスは格好良く嘆息するのであった。
現状でも直接戦闘に持ち込めばゴーオンジャーに勝てそうな閃きさんですが(3大臣も実はそうなのですが)、このまましばらく作戦参謀ポジションに収まるのか。色々動かせそうなキャラなので、面白い。
そして――ウイング族の2体の炎神の中にはやはり、ヒューマンの相棒が二人。
ゴーオンジャー面白そう。ねっ」
「フッ」
えらい金ピカと銀ピカの二人は、未だゴーオンジャーへと直接コンタクトは取らないまま、去っていくのであった。
一気に追加戦士が二人の模様。スーツが異様にキラキラしていますが、さて、どんなキャラクターになるのか。
次回――パーフェクト・ハーモニー。