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『特捜戦隊デカレンジャー』感想6

◆Episode.09「ステイクアウト・トラブル」◆ (監督:坂本太郎 脚本:武上純希
銀河の果ての監獄衛星プリズロンから、天才爆弾屋・ザムザ星人シェイクが脱獄。置き土産として監獄衛星をまるごと吹っ飛ばしたシェイクは行方をくらますが、その恋人であるマイラが地球に潜伏中という情報がもたらされ、地球署は彼女を監視する事になる。
とりあえず、宇宙警察に、「監獄」という概念があった事にビックリです!
やはり、辺境地域以外では、逮捕とか収監とか存在するのか。
それとも宇宙警察にも穏健派と武闘派による勢力争いとかあるのか。
「ちっ、これだからなまくらの連中は! 犯罪者なんざ、見つけたらその場でデリートしちまうのが、一番後腐れがねえんだよ。いいか、宇宙警察鉄と血の掟、逃げるヤツは犯罪者だ! 逃げないヤツは訓練された犯罪者だ! 犯罪撲滅、撃つべし、撃つべし、撃つべし!!」
みたいな。
こうして、ウメコとバンが若夫婦設定で張り込み体勢に入るが、脳まで大腿筋なバンは、この任務にやる気ゼロ。
「好みにどんぴしゃ、ストライクの女の子の見張り役ならともかく、ザムザ星人の女性だろ?」
ところが、カーテンの隙間から見えたマイラの姿は
「ストラーイク! 一球入魂ど真ん中」
どんどん、最低フラグだけを積んでいくバン(笑)
というか、バンとホージー(同じ箱)に、女性がらみの捜査させたら駄目だと思うのですが、ボス。
やる気ゼロから打って変わって、すっかり舞い上がるバンは、食料買い出しの帰り道、えらく古典的なちんぴらにマイラが絡まれているのを見て、張り込みの約束事を破って助けに入ってしまう。しかも、マイラの名前をつい口に出してしまった事から、慌てて自分を水道工事屋と名乗り、ミスがミスを呼ぶとんとん拍子で、マイラの部屋の水道の具合を見る事に。
勿論、向かいのアパートで張り込んでいるウメコに見つかる。
「伴番さん、私の秘密を聞いてくれますか?」
いきなり、水道工事屋の兄ちゃんに、自分が宇宙人であると告白するマイラ(この辺り、この世界観で宇宙人の存在がどのぐらい一般化しているのかは、微妙に謎。宇宙犯罪者・アリエナイザー、という認識はあるようですが)。マイラによると、彼女は自分を強引に恋人にしようとする暴力的な宇宙人(シェイク)から逃げて地球にやってきたという。だが、いつその宇宙人が自分を追って姿を見せるかわからない……それに怯える生活を送っているというマイラを守ってみせる、と盛り上がるバン。
そんなバンに、信頼と誠実さを大事にするザムザ星人として、真実のリングという一組の腕輪を取り出すマイラ。
「私と、信頼で結ばれてもらえませんか?」
「結ばれます! 真実一路、もう喜んで!」
駄目だこいつ。
マイラはお互いの腕にリングをつけ、何故かバンに密着。
明らかに危険な女ですが、ころっと転がる赤座伴番。
「もう、二人の間に嘘はありません。もし嘘をついたら……リングから気の遠くなるような痛みが」
(ええー!!)
駄目だこいつ。
張り込み部屋に戻ったバンは、ウメコから説教。口止め料としてシュークリーム100個……は可哀想なので50個を要求される。
駄目だこのコンビ。
張り込みコンビとしては、考え得る限り最悪の組み合わせなので、そもそもボスの命令ミスという気もしないでもありません。
バンに経験を積ませる為、というのはわかりますが、なぜコンビがウメコなのか。
ボスの思考をシミュレートしてみると、
カモフラージュの為に男二人というわけにはいかない→女性刑事のどちらか→→ジャスミンとバンが夫婦設定など俺の目の黒い内は許さん→ウメコでいいや
……私情だ! 思いっきり私情だボス!
一方、ホージー達3人は、タレコミ情報を元に、シェイクを海岸の洞窟で待ち伏せていた。情報通りに姿を見せ、洞窟の中からアタッシュケースを持ち出してきたシェイクを逮捕しようとするデカレンジャー
「俺を見つたけところまでは、ラッキーの女神が微笑んでたらしいな。ここから後は涙雨だぜ」
「残念だったな。涙の彼女を微笑ませる事にかけちゃあ」
「ふっ」
「んー」
「俺はプロだぜ」
気取った台詞を応酬してみせたホージーさん、サイドの二人の反応が生暖かい。
シェイクは毎度お馴染みのメカ人間を繰り出すと、デカレンジャーがそれと戦っている内にテレポートで逃亡。逃げ出したシェイクはアブレラ接触し、アブレラさん、初の絡み芝居。アタッシュケースの中身は、パワーエナジーを注ぐ事で地球を簡単に吹き飛ばす事の出来るレベルの、超強力爆弾であった。そしてシェイクがそのエネルギーを預けているのが……マイラ。
駄目すぎる張り込み部屋では、ウメコのお風呂タイム中に、マイラの部屋に入った空き巣をバンが発見。突入して空き巣を撃退するが、なぜかそのまま部屋に居座り、はぁはぁ興奮しながら部屋を物色開始。
……いや、たぶん荒らされた品物を善意で元に戻しているのでしょうが、普通にに考えて住人の違和感なく全て元通りに戻すのはまず不可能であり、鍵の開いた部屋中に指紋を残しているだけです。まあ、脳まで上腕二頭筋だから仕方ない。
バンが変質者稼業に勤しんでいる頃、シェイクを確保し損ねた3人が張り込み部屋に応援にやってくる。シュークリームの差し入れに動揺するウメコ、向かいの部屋で不審な動きをしているバンに気付いてしまうセンちゃん。タイミング悪くそこにマイラが帰宅し、玄関で鉢合わせしそうになったバン、なぜかベッドの下へ隠れる。
おまわりさん、早く来て。
「買収されたな。ウメコもバンもプロ失格だぞ!」
なんかもう、そういうレベルではないような。
ちゃんと揉み消さないと、ボスのクビが飛びそうな勢いです。
荒らされた部屋の様子にマイラが愕然とする中(半分空き巣、半分バン)、そこへシェイクがやってくる。エナジーを渡せと迫るシェイクだが、マイラはそんなものは知らないと否定。マイラを助ける為にバンは思わずベッドの下から飛び出し、変身した4人も駆けつける。
狭い部屋の中で対峙する絵は、ちょっと間抜け。シェイクは多分、撮影中に何度か頭ぶつけている疑惑。
「また会えたな。今日は女神を微笑ませるぜ!」
すっかり残念路線の定着してしまったホージーさん。
なお相棒は今回で、「残念」から、最低&変態に乗り換えました。
どちらがいいのか、誰も知らない、知られちゃいけない。
「なに隠れてんだバン、懲罰問題は後回しだ。さっさとチェンジしろ」
「え? なんのこと。人違いだよ、俺、水道工事屋さんだし」
リングによる痛みをこらえるバン、どこまでも最低な(^^;
デカレンジャーに囲まれたシェイクは、怪重機シノビシャドー(凄い名前)を召喚。しぶとく誤魔化そうとしていたバンだがマイラを瓦礫からかばって変身し、デカマシン出動。名前通りの動きを見せる怪重機は、デカレンジャーロボの射撃を身軽に回避してみせる。
「宇宙忍法・分身の術だぜ!」
「ふんっ、そんな攻撃じゃあ、女神を泣かすことはできないぜ?」
残念ブルー、すっかりこのフレーズが気に入ってしまったらしい。
ここまでしつこくやってしまったからには、武上脚本だけではなく、他の回でも貫いていただきたい(笑)
デカレンジャーロボは、新必殺のジャンプ斬りを決めるが、シノビシャドーの分身に逃げられてしまう。そして仕事を言い訳にする潔くないバンは、マイラから平手打ち。
馬鹿だけど真っ直ぐ、とか、単細胞の熱血漢、とか通り越して、その場しのぎの誤魔化しを繰り返して最後は「違うんだ」「仕事で……」と潔くない言い訳に終始する、というごくごくストレートな駄目人間になってしまい、さすがにこれはどうなのか。
キャラクターとしてここまで貯金があったのならまだいいのですが、バンって全然貯金がないので、借金だけが膨れあがっていきます。
また、キャスティング予算の都合上ままありがちなのですが、マイラさんが美人ゲストヒロインとしては、少々説得力に欠けます(^^; よく眠れない表現なのか、目の下に隈メイクしているように見えるのが輪を掛けている気がしますが、気のせい? まあ、バンの好みにどストライクなら仕方ないし、やむを得ない部分ではありますが。
次回、サブタイトル事故。


◆Episode.10「トラスト・ミー」◆ (監督:坂本太郎 脚本:武上純希
2013年に聞くと実に困ったサブタイトルなのですが、某人が首相になったのは2009年なので、2004年時点ではこの言葉が後年、実に何とも言えない意味合いを持つ事になろうとは、スタッフ一同、想像だにしなかったに違いありません(笑)
またもシェイクには逃げられたデカレンジャーだが、シェイクの狙いがマイラに預けた何かである事が判明。地球署はマイラの保護を申し出るが、それを拒否され、彼女を追いかけるバン。
「騙すつもりはなかったんだ! でも君を張り込むのは仕事だったから!」
「嘘の次は言い訳?」
よし、言ってやれ。
ごく普通に最低男の道を歩むバンはホージーにも「捜査に、個人の感情を持ち込むなんて、プロ失格だ!」と説教を受け、さすがに事件から外される事に。残り4人のメンバーがマイラのガードに当たる事になり、部分的に共犯のウメコは落ち込むバンを慰める。
「ホージーさんの言う事は、いちいちごもっとも。でもしょうがないよね、好きになっちゃったんだもん」
……う、ウメコさん? なんかホージーさんに対してトゲがアリマセンカ。
さっそくマイラをガードする4人だったが、そこへシェイクの放ったメカ人間が現れ、変身して戦闘。デカレンジャーが足止めを受けてマイラと分断される中、事件を外されたバンはスワン部屋でうろうろしていた。
「散歩でもしてくれば?」
そんなバンの足を止める、大人の女。
「捜査から外されても、散歩ぐらいいいんじゃない? 散歩してて、偶然誰かと出会って、自分の気持ちを伝えたとしても、文句言われる筋合いじゃないわ」
「ありがとうスワンさん!」
バンは地球署を飛び出してマイラの元へと急ぎ、そのマイラはマンションの前で、かつてシェイクが自分に唯一くれたプレゼントの事を思い出していた。それは前回、いかにも意味ありげに出ていた鳥のぬいぐるみ……て、元彼からのプレゼント、近所の子供にあげてたのか(笑)
どうなんですか、それは、どうなんですか。
嫌な昔の男(本人談)からの贈り物を、手元に残しておくでも目の届かない所に捨てるのでもなく、微妙な距離感の所に置いておくというのはどうなんですか。
そして隣人の女の子は、本当にティアラちゃんなのか。いや、秘密を共有している潜伏宇宙人とかかもしれないけど。
マイラは鳥のぬいぐるみを手に入れると、それをシェイクの目の届かない所に隠そうとする。
……え、この人、本当に裏が無いのに、前回、バンにあのいきなりなモーションと告白だったの???(^^;
この前後編のポイントだったのですが、マイラさんはちょっと人格が雑すぎて、どう捉えていいのか困ります。それとも、物凄くお人好しで、袖すり合うも多生の縁で他人をすぐに信じては裏切られる人生を送ってきたのでせうか…………は?! どこかにそんな不器用な男が居たような。
そうか、この人たぶん、並行世界の剣崎○真。(※今作と『仮面ライダーブレイド』は同年の放映)
マイラのマは、一真のマ!
そう考えると、全て筋が通る(おぃ)
というわけで、人気のない波止場へ向かった剣崎マイラだったが、そこでシェイクに捕まってしまう。
「君のお耳は桜貝。俺の囁き波の音。銀河の海へ船出する。二人の行く手に愛の星。……またよりを戻して、幸せになろうぜ」
終始、酔っ払った台詞を口にし続けるシェイクですが、これは是非日下さんでって感じで書いたのかなぁ。何となくそれっぽい。
シェイクは鳥のぬいぐるみに隠していたエナジーカプセルを奪い取るが、そこへティアラちゃんからマイラの行き先を聞いたバンが駆けつける。
「許して貰えるなんて思ってないけど、でも頼む! せめておれに君を守らせてくれ! いや、君が嫌だと言っても、命をかけて必ず君を守る!」
マイラを傷つけた事を謝罪し、真実のリングを掲げるバン。煌めくリングは、その言葉が、バンの誠心誠意の真心である事を証明する。
変身したバンは、シェイク&メカ人間軍団と交戦し、久々にジュウクンドー全開。
「二度とマイラさんの前に姿を現すんじゃない!」
「ふん! モテない男の御託だな!」
すみません、ちょっと優しくされると簡単に転がって、本当にすみません。
モテる男の力で、デカレッドを追い込むシェイク。強烈な光線攻撃を受けて変身が解除され、地面に転がったバンへ向け、シェイクはエナジーを込めたベイビーちゃん(爆弾)の照準を向ける。バン絶体絶命の危機に飛び出したマイラは、嘘をつく事によるリングの苦痛に耐え、そんな男はどうでもいいから二人で宇宙へ行きましょう、とバンを助けるためにシェイクに言い寄る。一瞬、マイラに騙されていたのか、と考えるバンだったが、彼女の表情にその本心に気付くと、力を振り絞って立ち上がる。
「マイラさんもういいよ。嘘なんかつかないでいい。俺は約束を守る! 君を守り抜く!! うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


S.P.D!  S.P.D!

気合いで再変身したバン、突撃。
「真実一路ぉ!!」

ひとつ! 非道な悪事を憎み!
ふたつ! 不思議な事件を追って!

ここで入る挿入歌(「デカレンジャー・アクション」)が、曲、入れ方、ともに格好いい。
シナリオ微妙でも、演出が良ければ見られる好例に(笑)
デカレッドはシェイクを気合いで圧倒し、そこへやってくる4人の仲間。揃い踏みしたデカレンジャーは、名乗りをあげる。
デカレンジャーの名乗りは格好いいけど長すぎるので、尺にしてもテンポにしても微妙に入れるのが難しそうなのですが、今回は綺麗にはまりました。
「貴様らを五色の花火にして打ち上げてやる!」
あくまでも気取った言い回しで対抗するシェイク。
あー、ホージーさんとシェイクによる、バディムービー『48地球時間』が見たい(笑)
シェイクはシノビシャドーを召喚し、デカレンジャーロボもビルドアップ。分身を回転撃ちで撃破し擬態も見破るデカレンジャーロボだったが、シェイクはエナジーを込めて強化したミサイルを放ち、直撃を受けて倒れるデカロボ。
緑「さすが宇宙一のマッドボンバーだな」
青「おいおい、そんな言葉聞いたら女神が、泣いちまうぜ」
駄目だこの人。
黄「でも、打つ手無し」
続けてトドメと放たれた1000倍強化ミサイルだったが、レッド気合いの操作で、なんとミサイル白刃取り。デカロボは強化ミサイルをそのまま投げ返し、シノビシャドー爆発、シェイクは脱出。
「ザムザ星人シェイク、監獄衛星プリズロン爆破事件の主犯として、宇宙騒乱罪、及び大量虐殺の罪で、ジャッジメント!」
追撃したデカレンジャージャッジメントタイム。Dバズーカ発動でデリート執行し、ここに天才爆弾屋は汚い花火となって消滅するのであった。
「これにて一件コンプリート! メガロポリスは日本晴れ!」
事件は解決し、ドキドキしながらマイラの前に立つバン。笑顔の彼女にかけられた言葉は……
「今日からあなたは……、私の、真実の、友達です」
地球にいいお友達が出来て嬉しい宣言。
更に、「新しい彼氏が出来たら真っ先に報告します」と、そこからの昇格はあり得ない宣言で追い打ち。意気消沈のバンを残して、朗らかに去って行くのであった。
「ま、そんなとこだろ」
「なんだと相棒!」
「相棒じゃない」
「心の友だろ!」
残念フォルダの供。
「馬鹿、懲罰問題が取り消しになっただけでも有り難く思え」
「励ましてくれよー」
で幕。
10話は後半たっぷり尺を取ったバトルは盛り上がり、そこまで悪くはないのですが、幾ら何でも、9話におけるバンの捜査ミス&変態行為と、マイラの性格破綻ぶりが、あまりに酷すぎ。この展開でまとめるなら、9話であそこまでバンを最低にしなくても良かったような。
尺と作劇の都合上、デカレンジャーがある程度失敗をする(主に犯人取り逃がし)のは許容する所だとは思いますが、イージーミスに人格的マイナスを重ねる(チンピラから助けたのはヒーロー的行動としてOKなミスだが、その後、マイラの名前を口にしたのはイージーミス。そこからその場しのぎの嘘を重ねたのは人格的マイナス。そしてそれらを報告しなかったのは、許容範囲を超えたミス)というのは、いただけません。
その辺りの、刑事物とヒーロー物のバランス、6話までである程度作品世界のリアリティラインが落ち着いたのが、サブライターの参加でまた少し狂ってしまった感じ。
(そもそもホージーさんが「パーフェクト」とか言い出さなければ、ああ、デカレンジャー捜査の基本レベルはこのぐらいなのね、で済んだのに、下手に「パーフェクト」とか言い出したので、全然パーフェクトに見えないぞ、となってしまったのは結構尾を引いていると思うので、主にホージーが悪い)
後マイラが、いくらチンピラにからまれて危ない所を救われたとはいえ、自称水道工事屋の怪しい男を女一人の部屋に連れ込み、いきなり「私、実は宇宙人なの。悪い宇宙人に追われていて、心配で夜も眠れないの」と告白。思わせぶりに大事そうなリングを渡してお互いにはめた上に抱きついて、「もうこれで二人の間に嘘はないわ」とのたまった挙げ句に、昔の男が抹殺されたら「それじゃあずっといいお友達でいましょう」って……ジャッジメントしたら有罪じゃないですかね、この女。
助けてくれた相手をやたらに信頼する、所までは時代劇展開でアリかとは思いますが、なんの水を向けられたわけでもないのに、「私宇宙人なの、悪い宇宙人に追われているの」と告白始めるのは、さすがに無理筋。
なんか本当はもっと悪い女展開(バンを利用して脱獄したシェイクと縁を切ろうとした)の筈だったのが土壇場で待ったがかかって、強引に修正したのでその名残が展開の随所に残ってしまった、とでも考えた方がまだスッキリします(あの昭和からやってきたチンピラとか、シェイクの爆弾隠し場所のタレコミとか)。
……うーん、考えれば考えるほどこれ、最後までマイラを信じるも利用されていただけで手ひどく傷つくバン、うまいことシェイクを宇宙警察に抹消してもらったマイラ(本人に逮捕されるほどの犯歴はなし)が「騙される方が悪いのよ、坊や」みたいな感じで去って行くところをウメコが平手打ち一発決めて、「それでも人を信じるのがバンのいいところ」みたい感じの、バンいい奴話だったのではなかろうか本当は(笑)
気を取り直して次回、残念ブルーは、株価を上げる事が出来るのか!?