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『仮面ライダーブレイド』感想6

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第11話「ギャレンさん、タマネギを轢く」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:宮下隼一)
当初からの助っ人予定だったのか、軌道修正の為の戦力投入かはわかりませんが、宮下隼一が参戦。
とはいえ、切れ目らしい切れ目の無い今作なので物語の針路がいきなり劇的に改善されるわけもなく、前回からの流れでごく普通につまらないし、演出は酷いし、どうすればいいのか。
鈴村監督はそもそもあまり合わないタイプなのですが、ううーん、とりあえず、余った空間に照明を置く、みたいのは眩しいだけなのでやめてほしい(^^; 伊坂さんだけ、とかならともかく、所構わず色々な人が光っているし。……まあ、『ブレイド』は全体的に演出陣が困っている傾向があるので、あまり監督だけ責めるのもあれですが。
転職先の上司の呼び出しを受けて休日出勤した橘ギャレン、デートを邪魔された怒りを拳に込めて、ブレイドに連続パンチ。
(迷いが見えない。強くなってる)
やっぱり橘さんの事、貧弱なチキン野郎だと思っていたな、剣崎!(涙)
「これが俺だ! 俺の力なんだ!」
今日は銃も撃つギャレンさんだったが、結局戦闘はぐだぐだになり、最後は虎太郎が割って入って水入り。
なお現場には広瀬さんも居たのですが、虎太郎が割って入って水入り。
重要な事なので、重ねて書きますが、
虎太郎が割って入って水入り。
広瀬さんのヒロイン力の有無について、国会を臨時招集したい。
始の新しい家主である変態メガネは、路上ギタリストであった事が判明(初登場時にギターケース持ってはいましたが)。始はアンデッドの気配に気付いてヒョウ柄アンデッドと交戦するが、逃げられてしまう。
小夜子さんはへたれの髪の毛から拾ったモズクの分析を頼んだ結果、それが地球上から絶滅した筈の植物である事を知る。果たして橘はどこへ消えてしまったのか……橘を捜す小夜子は研究所跡で剣崎と出会い、農場に招かれて情報交換。
この辺りは小刻みに場面を変えて展開。それぞれのポジションがある程度明確に離れた事で、ようやく複数ライダー体勢が落ち着いてきました。
農場からの帰り道、ヒョウ柄アンデッドに襲われる小夜子だったが、ブレイドが駆けつけてこれを助け、ヒョウ柄を撃破・封印。
小夜子を助ける事でブレイドにヒーロー性をプラスする、戦闘中に剣崎の独白が入り戦いの流れを見せる、しっかりとクライマックスとしてアンデッドを封印する、など、さすがに色々まずいと思ったのか、明らかに修正が入ってきています。
特にこれまで、アンデッドによる被害描写をしっかり描くという方向性は悪くなかったと思うのですが、そちらばかりに偏ってブレイドらがあまりにも、人を助けるシーンの無いヒーローだったので、小夜子を助ける事でかなり露骨に“ヒーローっぽさ”を出しに行ったのは今後の為に良かったと思います。良かった、というか、マイナスから0に近づいたというか(^^;
定番のストレート以外を投げたくなるのもわかるのですが、とにかく今作はストレート投げる前に変化球と暴投ばかりでそもそもストライクゾーンを見失っていたので、遅まきながらまずはストレートを投げてストライクゾーンの確認からやり直す、というのは正しい軌道修正だと思います。変化球は、それから投げればいい。
前回ぐらいから徐々に変わってきているので全体的な修正傾向もあるかと思いますが、この辺りは宮下さん投入効果か。
転職先でお薬のプールに浸かってテンション上がったギャレンは、上司の指示で、同時に現れたもう一体のアンデッドと交戦。それはカテゴリエースの蜘蛛アンデッド。
これまでと別格のアンデッドという事でか蜘蛛は造形に凝っていて、後頭部で足がわしゃわしゃ動いているのは格好いい。
一方、船上ライブを企画する変態メガネから、「俺たちの世界を作るために一緒に海へ出ましょう」とヤバげな告白を受けた始さんの背後に、サザエの壺焼きアンデッドが迫っていた……。
前門の変態、後門のアンデッド、始さんの安住の地はどこだ?!