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『仮面ライダーブレイド』感想8

先週分。
(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第13話◆「閃光! ブレイド復讐の一撃」 (監督:長石多可男 脚本:今井詔二
「余計な事はするな。これは警告だ。橘の邪魔をするな」
小夜子さんちの窓ガラスを吹き飛ばすが警告で済ます伊坂さん、意外といい人。
ここでパズルに目線を動かした所から、イントロの格好いいBGMを入れるのはなかなか良かった。
逃げた蜘蛛を追い、バイクで走るギャレンブレイド
「目を覚ましてくれ、橘さん」
ブレイドは何を思ったのか、急加速したバイクでジャンプし、前を走行中のバイクから前輪ぶつけてギャレンをはたき落とす。
え?
あまりの事に、素でビックリしました(笑)
殺 す 気 か
……まあ、よくよく考えると、前々回、思いっきり轢かれたし、前回から殴られっぱなしだし、これぐらいは有りだと思ったのかもしれない。
「わかってください、橘さん。あのアンデッドは、渡すわけにはいかないんだ」
燃料を投下するだけ投下して走り去るブレイドだったが、結局蜘蛛には逃げられてしまう。
そしてその蜘蛛は、街に大量の子蜘蛛を放つのであった――。
蜘蛛のデザインは造形凝っていって格好良く、見せ方もしっかりしています。他のアンデッドも毎度このぐらい、しっかり描いてくれるとまた違うのだけどなぁ(^^;
小夜子は剣崎達にモズクについての情報を提供。それは中枢神経を刺激する成分を出す古代の藻で、ボードの研究資料によれば、古代アンデッド大戦でも闘争本能を高める為に使われていた……だが、成分が強すぎて、使い続けるとやがては細胞や精神が破壊されてしまうという。
すっかり、ダメなヤク中扱いとなる橘さん。
とにかく何とかしてあのへたれの性根をたたき直さなくてはならない……決意を新たにする剣崎達だが、新たなアンデッドが出現。野球少年達を襲撃したライオンアンデッドはあの子蜘蛛をユニフォームにつけたコーチをさらって姿を消す。実はここ数日、10〜20代の男性が怪物に襲われたという目撃情報と共に姿を消す事件が続発していた。一連の事件はアンデッドの仕業に違いない……しかし何故、アンデッドが人をさらうのか? 現場を調べていた始を見つけた剣崎は、それが伊坂の差し金である事を知る。
「奴を止めないと恐ろしい事が起こる。伊坂が適合者を探している」
蜘蛛アンデッドが放つ子蜘蛛は、適合者を探すためのものだった。伊坂はそれを利用し、子蜘蛛が選んだ人間をライオンに命じて拉致させていたのだ。
その蜘蛛は、ストリートでバスケットに興じる少年と遭遇。「レンゲル……レンゲル!」と叫ぶと、光って姿を消す。剣崎はライオンに襲われていた少年を見つけると、ライオン撃退。お礼を言われるも名乗らずににやっと笑って去る、というのをやって大満足してみる。
「今のが……仮面ライダー
一方、拾ってきた人間をテストする伊坂だが、適合レベルの足りる素体を見つけられずに居た。
「最強のアンデッドに適合する人間などいないのか」
そんな中、再びサーチャーに反応する蜘蛛アンデッド。出撃しようとうする剣崎だが、同時にもう一体のアンデッドが市街地に出現する!
「体は二つ無いんだ。いったいどうしろって」
「カテゴリエースは、人里離れた山の中。それより、目の前で傷つけられようとしている人を」
「ストップ! 人間を守る、わかってるって」
わざとらしく愚痴っぽく言った後に、やたら格好つけて口にする剣崎。
最初から黙って街へ行け。
たぶん、まっしぐらに蜘蛛の方へ向かうへたれヤク中との対比で、ヒーロー格好いい、みたいなシーンのつもりなのかもしれませんが、そもそも橘さんはライオン知らないため「選択」をしていないので、剣崎サイドの「選択」だけ描いて二人で笑顔を見せ合っても、剣崎と広瀬の自己満足三文芝居にしか見えません。
先日の『メガレンジャー』の「君たちは選ばれた戦士だ」ではないけど、二人とも、“用意していた台詞を言ってみた”というようにしか見えなくて、いっそ気持ち悪い。せめて「体は二つ無いんだ」のくだりは全く不要で、放映約3ヶ月に至ってもつまり脚本がおかしい。
蜘蛛退治に山へ向かう橘、の前に立ちはだかる始さん。
「おまえたちにカテゴリエースは渡さん。奴を封印するのは俺だ。――変身」
始はカリスに変身し、ギャレンと激突。
ライオンと接敵したブレイドは、今回から武器に読み込んだカードの描写が細かく入り、マッハダッシュ稲妻キックでライオンを撃破。
序盤から、それぞれのライダーの技に合わせて封印するアンデッドの配分スケジューリングなどあったのでしょうが、これまで各アンデッドの特殊能力がさして特徴づけられていなかった為、いまひとつ面白くならず、勿体ない。
一方、カリスvsギャレンに、クジャク乱入。
「ここがおまえの死に場所だ。覚悟しておけ」
これまでカリスとは直接対立は避けていた伊坂ですが、なんか、面倒くさくなってきた?
ギャレン一人ならともかく、クジャクを加えた二対一に、さすがに追い込まれるカリス。そしてギャレンの、ファイアー分身重力キックが発動。直撃を受けたカリスは、橋の下の深い谷底へと落下していく。
「伝説のアンデッドも、遂に息絶えたか。ふふはは、ふふははははは」
どうやら始さんは、「?! あ、あいつは一夜にして暴走族を壊滅させたという噂のある○○高のカリス−?!」みたいな存在だったらしい。


◆第14話「薬と泪と男と女」◆ (監督:長石多可男 脚本:今井詔二
アンデッドサーチャーの反応を追って、ギャレンの戦闘跡にやってきたブレイド、橋の下に落ちている始を目視で発見。
意外とごく普通に落ちていた。
気付け、伊坂(笑)
剣崎は負傷した始をあばらやに運び込み、甲斐甲斐しくお世話。もしかしてここ、剣崎の生家でしょうか? と思ったけど、火事になった割には保ちすぎか? しかしそうでなかったら、手近の適当な廃屋に運び込んだというのも滅茶苦茶ですが(^^;
「目の前で人が倒れててるの、見捨てるわけにはいかないだろ」
一人暮らしが長かったので料理には自信あり、とおかゆを差し出したり、薬を買って手当していたり、いい人モードを発動する剣崎。
剣崎って、ちょっとガラ悪くて喧嘩っ早いけど、根本的にはこういう奴なんだよ、という意図はわかるのですが、わかるのですが、前回もそうだけど、剣崎と始のこの前の接触って、〔「アンデッドなおまえを許さねえ!」→お互い殺意全開の殴り合い→別のアンデッド反応があったのでこの決着は今度また!→一発撃たれる〕だったと思うのですが、そこから一体どういう心境の変化があると、始への態度がこんなに柔らかくなるのか。
記憶が長持ちしないのか、剣崎。
まあ、怒りとかの感情が持続しないタイプっていますし、何度橘さんに殴られてもすがりつく所を見るに、本気で喧嘩しても三日で忘れる性格という可能性はありそうですが。
で、にこやかに話しかけるけど相手は当然まだ怒っていて→また裏切られたー、という不器用な人生。
要するに剣崎って物語の都合に合わせてその場その場のシーンに合わせて別々の性格が起動しているだけで、物語を通して人格が連動していないのですが、2クール目に入ろうかというのに、主人公の人格が破綻しっぱなしというのも実に酷い。
連絡が取れない剣崎を探しに出た広瀬と虎太郎は、始の世話をする剣崎を発見。天音の事もあり相変わらず始に攻撃的な虎太郎は、怒りの演技を修正してきていて、やはりメインキャストでは虎太郎の人が一番、演技ができる。
その頃、小夜子はまた橘と通りすがっていた。
つい小夜子の行動範囲を走っている辺りが、実にへたれ。
そして結局、あの藻の情報は留守電に入れたらしい。
しかし最高にハイな気分ですっかり薬の喜びに目覚めてしまった橘は、藻の危険性を知ってもなお今の充実生活を捨てる気にならず、「打ち上げ花火のように生きたい」とか語り出す。
「私は……道ばたの花みたいにひっそりでいい。そんな風に生きていきたいの、あなたと」
「俺と? ………………ごめん、生き方が違ってしまったんだ。君とはもう一緒に生きられない」
小夜子の元を走り去る橘……明らかに、本気告白にへたれて逃げ出した!
上司命令で蜘蛛の元に向かう橘と遭遇する剣崎だが、クジャクの襲撃を受ける。
「橘の邪魔をするな」
伊坂さんは段々、部下を心配する親切な上司みたいになってきたな(笑)
クジャクに一発はたかれた剣崎は始の元へ行き、エースアンデッドについて改めて確認する。子蜘蛛を放って適合者を探し続けるのはエースアンデッドの習性。蜘蛛アンデッドが活動を続けていても、既に適合者が見つかっている可能性は、ある――。
「俺は一人で戦いを続ける。でも」
「でもなにさ?」
「君のお陰で助かった。ありがとう」
剣崎に礼を言って走り去る始さん、未亡人と小学生女子のハートをばっちりキャッチしているだけあって、人間としてのコミュニケーション能力は明らかに剣崎より高い(笑)
一方、橘を止めようとその姿を探す小夜子の前に伊坂が姿を見せ、攻撃。衝撃波の直撃を受けた小夜子は地面に倒れる……そんな事が起きているとは知らず、蜘蛛アンデッドと戦うギャレンは、ファイアー分身重力キックで遂に蜘蛛を撃破・封印。引っ張った割には、えらくいきなり倒してしまいました(^^;
そこへ現れ、蜘蛛のカードを渡すように要求する伊坂だったが、何を思ったか、橘は上司命令を拒否。
「あんたの命令にそこまで従う義理は無い」
義理だらけだと思うぞ!
伊坂のファイアーボールをかわすギャレンさん、3ヶ月たってようやく盛り上がる。
「甘く見るな! 今までの俺とは違う!」
だが。
(力が出ない……)
「だから言ったろう、タイムリミットだ」
調子にのってすんませんでしたぁぁぁ!
お薬の効果が切れたギャレン、あっという間に叩きのめされて蜘蛛カードを奪われる。まあそもそも、最高にハイな時でもクジャクに勝てるとは思えないのですが。
「しょせんおまえなど俺の敵では無い。力を得たければいつでも私の元へ来い。待ってるぞ」
反抗の事実すらスルーされる、ゴミクズ扱い。
5分ぐらい盛り上がったのに!!
更に間の悪い事に、アンデッド反応でやってきた剣崎に、最悪に情けない所を見られてしまい、無言でとぼとぼ去って行くへたれ。そのダメダメな様子に、伊坂の手にエースのカードが渡ってしまった事を剣崎は感じるのだった……。
「何が起こるんだ……」
その頃、虎太郎は無人の喫茶店に落ちた天音のランドセルを発見する。謎のアンデッドがカリスを呼び出す為に、母娘を人質にとったのだった。虎太郎から連絡を受けた剣崎と、アンデッドの声を聞いた始は、バイクを急がせる……。
そして、ロンリーブレイクハート中の橘は、道の途中に放置された小夜子の車を発見、瀕死の状態で転がっている小夜子を目にする。橘に看取られながら、その腕の中で息絶える小夜子……初登場時から死にそうなオーラを全力放出していた小夜子さん、遂に死亡。
……うんまあ、これだけ死にそうな行動しか取ってないと、むしろよく保った感しかしないのが、困った所(^^;
次回、新たなるライダー誕生? そして橘リストラの危機! まあ、正直、リストラされても(以下略)