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東映Youtube視聴完了作品ざっくりメモ1

この辺りでちょっと、東映Youtubeで最後まで視聴した作品の感想とか印象とかポイントを、箇条書きで適当に振り返ってみる(放映年順)。
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◆『快傑ズバット(1977)
〔→『快傑ズバット』感想まとめ
狂ってる。
主人公が狂ってる。
親友のエリート刑事も実は狂っている。
ヒロイン(?)も地味に狂っている。
色々紙一重な作風もあり、70年代作品としては非常にスピーディ。
70年代作品は小学生も容赦なくしばいて踏む。
ズバッカーは時空を歪めるオーバーテクノロジーの可能性。
ズバットスーツよりもむしろ生身の早川健の方が衝撃的な為、超テクノロジーとしては段々とズバッカーの方が気になってくる。
時代劇と特撮ヒーローものは地続きなのだけど、日本のこういったエンタメにおける縛りと吊るしの文化論というは確実に存在すると改めて思ってみたり。
主人公がやたら拷問されるのも同様。
そして早川健は明らかにM。
後半になるとエスカレートしてただの拷問では満足できなくなり、死んだふりプレイに突入。
広田茂穂監督の演出が面白かった。
◆『宇宙刑事ギャバン(1982)
〔→『宇宙刑事ギャバン』感想まとめ
宇宙刑事、鬼畜。
ひたすら鬼畜。
シナリオは基本、時制の概念とか気にしない、70年代をひきずった如何にもな上原大先生脚本であるが、終盤の父親との再会を格好良くまとめるのも、さすが大先生の持ち味。
コム長官は黒い。
ミミーさんはやる気が無い。
割といちゃつく烈、そしてモテる。
作品の魅力の半分以上は、大葉健二のアクション。
ロープアクション万歳。
オープンルーフの屋根から転がって乗る烈のジープへの乗り込み方が、最高に格好いい。
生アクション&ギャバンアクションに巨大特撮まで含めて、とにかく全編サービス満点。売りの押し出し方は、実に潔い。
サン・ドルバのリアル駄目人間ぶりは、特筆もの。
レーザーブレード&ギャバンダイナミックがトドメ専用なのに対し、実は主力必殺技はレーザーZビーム。
とにかく宇宙刑事、鬼畜。
◆『科学戦隊ダイナマン(1983)
〔→『科学戦隊ダイナマン』感想まとめ
爆発!、スピーディーな展開、爆発!、派手なバトル、爆発! という、世間的な“戦隊もの”の最大公約数的イメージを体現したような戦隊。
OPから何か間違った量が弾け飛ぶ爆発。
今作の時点で、戦闘のスピード感と迫力は後年の作品と比べて見劣りしない水準。サンバルカン→ゴーグルVと来て、大幅な進化。
生身含めて、アクションシーンはレベル高し。前年の『ギャバン』と併せて、この辺りで(予算の関係もあるだろうけど)アクション面のベースの完成度が一つ上がった、という感じ。以後のシリーズ作品からは、今日的な視線で見ても戦闘のもっさり感はほぼ無くなる(※それでも、ここ数年の作品は更にスピードアップしているけど)。
忍者最強。
メンバーのビジュアル的なレベルも高し。
残念王子の素晴らしいやりきった感。
カー将軍素敵。
大化けする夢野総司令。
堀長文が演出に参加、新風を吹き込む。
後年の必須イベントが存在せず、季節ネタもほとんどやらない為、さすがに中だるみはあり。
一方、終盤の密度は非常に濃く、それまでの演出上の描写がなんとなくカチッカチッと設定として物語にはまってしまい、見事な伏線として機能する展開は壮観。
初期作品ながら、終盤の物語的盛り上がりは歴代でもかなりのレベルで、後半の曽田脚本はまさにキレキレ。
必須イベントの少なさによる自由度の高さが巧く転がった一作。
戦隊of戦隊と呼ぶにふさわしい80年代の名作。
◆『超新星フラッシュマン(1986)
〔→『超新星フラッシュマン』感想まとめ
5人はフラッシュ星人によって仕立て上げられた復讐の超戦士。
サラとルーに見る格差社会
しかし真ヒロインはレー・ネフェル。
サー・カウラー格好いい。
後半テンション上がっていくリー・ケフレンも素敵で、終盤はこの二人の衝突が見物。
ただしストーリーは後になるほどグダグダ。
時村博士というブラックボックス
ヒーロー5人が一蓮托生&一致団結すぎて、メンバー間のストーリーを作れず。また、メンバーと敵方の因縁もうまく作れず。結果として一番因縁が生まれたのが敵方の内部分裂という辺りの駄目っぷり。
2号ロボ、初登場。しかし過渡期ゆえか、使い分けが巧く出来ず。
戦力インフレの見せ方とか、ヒエラルキー作りが終始うまく行かず、その辺りの盛り上がりも弱い。色々な部分で、フラッシュマン5人の基本設定自体を、物語と巧く噛み合わせて回せなかった感じ。
グレートタイタンは、最後まで無傷・完封。
井上敏樹、戦隊脚本デビュー。第1稿は長石多可男監督にざっくり没にされたとか。
◆『超人機メタルダー(1987)
〔→『超人機メタルダー』感想まとめ
宇宙刑事タイプから大幅に切り替えた、《メタルヒーロー》シリーズ転機の作品。
色々と惜しい奇作。
メタルダーのデザイン・アクションは非常に格好いい。
ただし脳の方はぽんこつ
また、生アクション分は薄い。
初期路線を貫ききれなかったものの、中盤以降に大きく崩れているかといえば、意外とそうでもない。コメディ色を増やしつつも世界観全体を破綻させなかった点は、スタッフの頑張りを見る所。
中盤には割と意欲的な単発エピソードも展開。
前半と後半で一番落差が激しいのは、ヒロインの扱い。
あんなにバカップルだったのに。
桐原会長、格好いい。
古賀博士は明らかに完全なキチガイ
敵方を個別に軍団化し、何人かのキャラクターを引っ張る構成は意欲的だったが、もう一つ、うまく展開しきれず。大規模経済ヤクザ・ネロス帝国など、後の作品に影響を与えていると思われる要素も幾つか。
流星が人間に近づいていく流れは巧く組み込みきれず、とにかく作品通して、面白そうな要素を使い切る事が出来ず、色々と勿体ないまま終了。
博愛主義ヒーローの難しさ。
全体的に構成がたがたの中、藤井邦夫が割といい仕事。
扇澤延男、脚本デビュー。主人公が終始エネミー扱いという、強烈なエピソードで後の片鱗を見せる。
巨大特撮は無し。
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今また、『ギャバン』→『シャリバン』と来ているので、余裕のあるタイミングで2周目が来たら、『ジャスピオン』『スピルバン』と、前期のメタルヒーローシリーズに挑戦してみたい。どうしても、他の配信作品との兼ね合いがありますが。
ざっくり振り返ると、全体として80年代前半に大きかったのは、なによりアクションシーンの強化であると思われます。『サンバルカン』など今日見ると戦闘がかなりもっさりしているのですが、『ダイナマン』まで来ると一気に、スピード感、迫力、面白さが増します。この後10数年、戦隊シリーズは短い尺の中でどうにかストーリーを展開して戦闘のノルマも消化する、という方向で進化していきますが、80年代前半のアクション面の強化というのは、後の長期シリーズ化への、一つ大きなステップであったのだろうな、と。
また一方で、戦隊の尺とノルマの中では力を発揮できなかった藤井邦夫などが、戦隊と比べるとノルマも緩く尺も長いメタルヒーローシリーズで味のある脚本を書いているのは面白い所。90年代前半の濃いドラマ路線への萌芽を見ます。……と見ていくと後にこの枠が平成ライダーシリーズへと繋がるのも、一つの歴史の必然か。
東映Youtube次第ですが、80年代作品も、もっと色々補完したい。……週4作が限界だけど。