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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想15

◆GP−27「孫娘ハント!?」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:武上純希
ヨゴシュタイン様、自分探しの旅に。
引っ張るな……。
その頃、ゴーオンジャーは別次元から降ってきた謎の物体を探していた。その途中、山で足を滑らせた範人は、山奥でスクラップの山の中に暮らすお仙という老女に拾われ、治療を受ける。お礼としてお仙の手伝いをする事になった範人は、亡くなった孫娘の話を聞き、恩返しの為に女装して一日孫娘になる事に。
「孫娘だと思ってこきつかってください」
……て、なんかおかしい。
その頃、残りの4人は山中でダウジングバンキ(CV:エド・はるみ)と遭遇、戦闘になるが割と苦戦。
というかもう、ジャーが蛮鬼獣に全くかなわないのが、当たり前になりつつあるような(^^;
キタネイダスの指示で、ジャンクワールドから送られてきた超兵器を探すダウジングバンキはジャーを適当に蹴散らすと逃走。転落時に範人が落としたブレスを発見した4人はウイング族に協力を頼み、空からの捜索で、ピカピカ兄妹が女装範人を発見する。4人も合流し、6人に事情を説明する範人。
だがそこへ蛮鬼獣とウガッツ、そしてキタネイダスが現れ、スクラップの中にあった冷蔵庫と、なぜかお仙をリヤカーに乗せてさらっていく。そう、その一見冷蔵庫こそが、広範囲のゴミを瞬間的に増殖させる、恐るべき超兵器なのであった。
緑と金銀はキタネイダスを追い、ダウジングバンキと再戦に挑む4人…………て、勝ち目ないぞ(笑)
ダウジングロッドで満タンガンの銃弾をねじ曲げるなど、見た目の割に凶悪なダウジングバンキ、ダウジングロッドをトンファーみたいに操る格闘は、新しい(笑)
芸人声優シリーズは、持ちギャグが一種の時事ネタと化して今見るとよくわからなかったりするのですが、エド・はるみは「ぐー!」が持ちネタなんでしたっけか……ほぼあらゆる締めを「○○イングー!」(ファイティング、シューティング、など)とする台詞回しそのものは割と面白く、ネタ抜きでも面白みにしてはいるのですが。この辺り『ゴーオン』は、繰り返してやりつつ、声だけに頼らないで台詞そのものもネタとしてこだわっているのはいい所。
キタネイダスに追いつく金銀緑だったが、その前でお仙が、キタネイダスの要請に応えて装置を送った主、ジャンクワールドの魔女博士・オーセンだった事が判明する。このスクラップ装置でジャンクワールドを荒廃させた張本人……という超大物の登場にそれどころではなくなった為、連携攻撃からハイウェイバスターでざっくり始末されるダウジング
「お仙さんやめてくれ!」
スクラップ装置を起動しようとするオーセンだったが、お仙を信じる緑は変身を解いてその元へ駆け寄る。
その背景で、ピカピカ兄妹を圧倒するキタネイダス。今のところ三大臣はまだ、単体の戦闘能力でウイングスより上という設定の模様。この人達、酔っ払っているから前線出ないだけで、実はかなり強力幹部なのだと思われます(^^;
酒だ、酒が悪いんだ。
ウガッツに取り押さえられながらもお仙に必死に呼びかける範人、その前でオーセンは装置を発動しするが――発動した装置はスクラップを増殖させるどころか、ゴミを花へと変えてしまう。
「こんな子が居る世界の人間が、侵略なんか、するかいのう……」
実はキタネイダスは、ヒューマンがジャンクワールドを侵略するつもりだ、と嘘をついてオーセンの協力を求めたのだが、オーセンはオーセンで、自らの目でヒューマンを見定めようとしていたのだった。
……えー、ヒューマンはともかく、バックの炎神はあまり信用しない方がいいと思いますが!
あとオーセンは、強大な力を持った上で自分の価値観が全てで善悪の観念には頓着しない、というタイプで、決していい人ではないと思われる。
花だらけの美しい環境で動きの鈍ったキタネイダスは撤退し、同じく動きの鈍った巨大ダウジングは、炎神王G9で撃破。無茶苦茶だった孫娘はもちろん作り話で、オーセンは装置と共にジャンクワールドへと帰還していくのだった。
「さらば、異次元の我が、孫娘よ」
「ばいばい、お仙さん」
範人の女装(メンバーにやたら大受け)を目玉にした、閑話休題いい話。変則のメンバー分けの中で久々にガンパード炎神武装を見せた所は面白かったですが、そつはないけど目立って良くも悪くもなし。


◆GP−28「相棒グンペイ」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:武上純希
衝撃の真実。
「ガイアークは君も知っての通り、警察の管轄外」
だったのか!!
割と公然と活動するヒーローと、大規模な破壊活動を行う悪の組織は、なぜ公権力から存在を無視されているのか、に理由を付けてみた結果、かえって意味不明になりました(笑)
というかもう、マシンワールド上層部と、ヒューマンワールド上層部における、どす黒い関係以外思い浮かばないのですが。
マシンワールド「いやー、申し訳ない。我が次元の反乱者共がそちらの次元に行ってしまったようだ。ついては我が次元の特殊部隊を派遣して対処にあたるので、ここは穏便に済ましてはいただけないだろうか。勿論、例の件の技術供与に関しては最大限努力させていただくし、あの件についても(以下略)」
魚心あれば水心!
『相棒』パロディ回な為か、社会の暗黒面が浮き彫りに!
というわけで続発する謎の失踪事件を捜査する刑事・柏木左京……という、「相棒」をキーワードにしている今作で『相棒』(主演:水谷豊)をパロディするという運命的なエピソード。
なお『相棒』は何となく知っているけど、真面目に見た事はない、というレベルです。
失踪事件はガイアークの仕業に違いない、と軍平主導でパトロールするゴーオンジャーは、悲鳴を聞きつけてマンホールバンキと遭遇するも逃亡を許した上に、誘拐犯と間違われて、逮捕されてしまう。
すっごく普通に素顔で収監されているのですが、変身解いた上に供述調書まで取られたとおぼしく、かつてここまで豪快に、官憲に身元掴まれたヒーローが居ただろうか。しかも全員、住所:ぎんじろう 職業:無職だ。
「犯人はガイアーク」を訴えるも、これは哀れ精神鑑定行きか……と思われた5人だが、左京によって誤解が解け、釈放される。
「柏木……刑事。左京さん!」
「軍平くん、お久しぶりですね」
かつて警察時代、軍平の相棒であった左京はごく普通にガイアークについて問いかけ、そして一つの頼み事をする。
「最後にもう一つ、よろしいですか。……軍平くん、もう一度私の相棒になってもらえませんか?」
かくて軍平と左京はコンビ再結成、神出鬼没の蛮鬼獣を捕まえる為、被害者の共通点を洗い出そうとするのだった……。
捜査中に左京に、「今の軍平の相棒は、このガンパードだ」とちょっと張り合ってみせるなど、炎神の存在もアピール。そして2人と1体の捜査により、被害者は全員、ボールペンのペン回し競技会(凄く流行った時期があったけど、この頃だったのか?)の上位入賞者達であった事が判明する。
実はガイアークでは、キタネイダスがビルを破壊するほどの大騒音発生装置を完成させたが、それを起動する為には棒状の超小型装置を高速回転させる必要があり、その回転要員として、ペン回しの技術を持った人間達をさらっていたのである。
ガイアークの技術力とヒューマンの器用さが一つになる時、世界は騒音にミタサレル!
特別講師の何でもできる金兄の指導により、ペン回しを習得した面々はそれぞれ謎のコスプレ姿で街に散らばるが、狙われたのは、一番ペン回しの巧くなった左京! 左京をかばった際にガンパードのブレスがマンホールに飲み込まれ、それを追った軍平はマンホールの中に吸い込まれて消えてしまう……。
「軍平くんは、昔から全然変わってないのですねぇ……」
軍平なら相棒の為に体を張るのは当たり前、という仲間達の言葉に、軍平とコンビを組んでいた警察時代を思い返す左京。
街でゴミをひっくり返すウガッツを目にした2人だが、
「奴等を相手にすると、軍平くんが懲戒になります!」
と手を出す事が出来ず、襲ってきたウガッツから軍平は身を挺して左京をかばう。
……て、悪事の現場を見ても手を出す事すら許されない、てどこまでタブー扱いなんだガイアーク。どうやら異次元政治のオトナの事情により、
「ガイアークはヒューマンワールドに出現などしていない、よってガイアーク犯罪やガイアーク被害など存在しない」
という事になっている模様。
そんな2人の危機を救ったのは、3人だった頃のゴーオンジャー
「あいつら……かっこよすぎる……」
それが、軍平とゴーオンジャーの出会いだったのだ。
そして軍平は警察を退職し、ガイアークと戦う為にゴーオンジャーの一員となり、警官から刑事となった左京は警察に残ったまま、タブーであるガイアーク犯罪の捜査を密かに行っていたのである。
一部、筆者の妄想と曲解が含まれていますが、先日は「好きな事をやっているだけだ」と言っていた軍平が実は、「腐敗した国家権力を見限り命を懸けて正義のヒーローになった男」だと思うと、えらく格好いいな!(笑)
そんな軍平は先に捕まった人達と一緒にペンを回していたが、ブレスを取り戻して変身。人々を解放すると騒音装置を破壊して仲間と合流。7人攻撃でマンホールを撃破すると、巨大化したマンホールに炎神王G9で立ち向かう。
「軍平くん……今の君の力を見せて下さい」
「やるぜ! ガイアークを倒せる正義は、俺たちだけだ!」
この世界のダーティーな背景に気付いてしまった後だと、なんか、深い台詞だ(笑)
マンホールバンキのフライングマンホール攻撃をガンパードガン連射で撃ち落とし、最後はG9グランプリでフィニッシュ。炎神王G9が真っ当に活躍したのも、物凄く久しぶりのような。
こうして事件は、刑事と元刑事のチームワークで解決したが……左京の回想で、軍平は「制服警官」であった事が判明し、過去の「元刑事」発言を責められる軍平。……まあ散々、「元刑事」「元刑事」って偉そうにしていたから、仕方ない。実際のところ階級が変わるわけではないので、外向けにはそれほど大法螺というわけではありませんが。あと間違いなく、最初の設定では「刑事」だったと思う(笑)
なお、留置場で軍平と左京が再会した時の台詞が「柏木……刑事。左京さん!」と意識的に間を置いていて、ギャグネタなのにちゃんと伏線を張っていたり。
基本、単発お祭りのパロディ回なのですが、軍平の過去と絡めて妙に整合性を取ろうとした結果、また一つ、この世界の暗黒面が見えてしまいました。
かつてこれだけ身内の背景が闇色だった戦隊があっただろうか。
……なかった、と断言は出来ない辺りが、困る。
次回、ヨゴシュタイン様、傷心旅行から帰還。そして新ロボ?!