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『仮面ライダーブレイド』感想17

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第28話「切り札は太陽がくれた季節」◆ (監督:諸田敏 脚本:今井詔二
2分に一回ぐらいのペースで、「面倒くさい!」と思う、革新的なシナリオ。
凄かった。
物語の中身も酷かったのですが、激しすぎる場面転換により輪をかけて酷い出来に。
基本的に“出入りの激しいシナリオ”ってそれだけで印象が散漫になるし、仮に物語の中身が面白くても、構成としては減点になる場合が多いのですが(出入りの激しさを主題の面白さに繋げている場合は別)、もともと細かい場面転換の多い今作にしても度を超す構成。
おまけに監督も何か諦めているのか、そのまま撮りました、みたいな感じだし。
あまりに壊滅的な出来で、途中で心が視聴を拒否し始めたレベル。
見所は、
女子高生のプライバシーを激しく侵害する嶋。
アンデッドに襲われた睦月の彼女の記憶を吸い取る……ついでに心の中を覗き見した嶋、「睦月が大好き」発言をメモ帳に保存し、睦月がエースの意志に打ち勝つ拠り所とするべく、睦月めがけて放つという、青春残酷物語。都合3回ぐらい、どアップで脳内告白を繰り返される睦月彼女が可哀想すぎて涙が止まりません……!
嶋さん、レンゲルに封印されるより、女子高生に刺されるべき。
そんなわけで色々あったけど、結局、嶋/タランチュラアンデッドは、レンゲルに封印されました。睦月の心の隙間に忍び込み返してエースの呪縛を弱めたのかどうかは、今回の時点では不明。20分間延々と、ひたすら睦月が鬱陶しいだけなのに、オチもさっぱりせずにまた引っ張るだけで、とにかく鬱陶しい。先日強引にスッキリさせたのが、全て台無しになりました。
嶋も嶋で、冒頭でレンゲルと戦う→ブレイドが乱入して水入り→格好良く出て行ったのに農場へ帰る→色々な人と話す→結局、封印される
でもう、今回の20分強、何の為にあったのか意味不明。
いやその間に、嶋の心情の移ろいがしっかり描けていたり、物語全体の流れに繋がる面白みとか出ていれば別ですが、一切無し。どのキャラも、前回から一歩も変化無し。見事な空虚。始さんにまつわる伏線が一つ明かされましたが、どこに挟んでもいい内容の上にいつものように全く劇的な要素が無いという、恐ろしい手応えの無さ。
凄い。
で、始さんですが、嶋曰く「ジョーカー」との事。これが恐らく、象さんやレンゲルの言っていた“奴”とイコールなのかとは思われます。
なるほど、ジョーカーであるから、どのカードにでもなれる、という基本設定は面白い。
最初期に出た烏丸脳内パスーワード「double joker」とも、何か関わってくるのでしょう。
ただ毎度のように、設定が台詞で明かされるだけで、それがその場で物語に関わらないので、「それで?」となってしまうのですが。
「君にはどんなものにも負けないという自信がある。なぜなら、君自身の存在が最後の切り札だからね」
そして始/ジョーカーは、カテゴリー2により徐々に人間と同化しているという事で以前の「俺はこのまま人間になるのか……」という台詞などとも繋がりました。
えーと……後、 治療費が足りないので 病院を脱走した駄目師匠がI Love You「さよこぉぉぉぉぉ!」キックで、キツツキアンデッドを封印しました。
凄く久々に封印した気がする。
21話でも一度心が折れそうになりましたが、大手術の後だっただけに反動が大きく、心がひしゃげそうになったので、今回はこんな感じで(^^; まさに希望のあとに絶望があったよ所長!