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男の意地は伊達じゃない 守り抜くんだ君の笑顔を

星雲仮面マシンマン』、折角なのでクライマックスの34・35話を視聴(34話は先週)。
34話、開始早々、レディ−Mの子供アレルギーの治療の為に、「子供の鼻の焼酎漬け」を作りましょう、と猟奇な事を言い出すトンチンカン。一方、プロフェッサーKは最強のメカ怪人、ゴールデンモンスを完成させていた。
オクトパスの新たな脅威が迫る中、真紀さんから高級レストランに呼び出された健は、真のラスボスを目の当たりにしていた。
「あたしの事、どう思ってる?」
遠回しに責任を取るよう要求されるが、鉄壁の天然ボケにより完全回避に成功する健。
……バード星人といいアイビー星人といい、地球に来る宇宙人男性はなんかタチ悪いの多いな!
メカオウムの「アレルギーに耐性をつける為に、むしろ子供を側に置いてみたら?」と、最終話目前にしてコロンブスの卵な進言により、街で子供をさらおうとするトンチンカン。真紀の弟・勝と、その友達・みさがまんまとさらわれ、助けようとするマシンマンも強敵ゴールデンモンスに阻まれてしまう。
結局アレルギーは治らず、折角だから子供達を人質にマシンマンを葬る作戦に方針転換するプロフェッサーK。二重三重の罠を仕掛けられたマシンマンは遂に時限爆弾によって瓦礫の下敷きに……と思われたが間一髪、脱出に成功する。
これをスロー再生で確認したプロフェッサーKの、
「さすが星雲仮面マシンマン。火薬爆発の衝撃波より、早く動いた」
という台詞は、妙に素敵。
敵のボスの、ここぞという時のヒーローへの賛辞、というのは格好いいものです。
そしてマシンマンを叩きのめした最強の敵について、
「やぁやぁやぁ、ゴールデンモンスは強いねぇ」
で済ますナレーションさんは、いつもながら狂気。
死地を脱したマシンマンは、さらわれた2人を助け出すべく、対ゴールデンモンスの特訓を開始。
立て、そして逆襲せよ、星雲仮面マシンマン
だが。
マシンマンこと高瀬健ことニックは、そもそも卒業論文の為に地球の実地調査にやってきた宇宙大学生である。
そんなニックに、アイビー星から「おまえ、そろそろ戻ってこないと留年させるよ?」と通信が届く。
卒業はしたい。しかしオクトパスを放っておくわけにはいかない。
正義の味方と宇宙大学生の二足のわらじの板挟みになったニックは、とにかく2人を救出した後で、一度大急ぎでアイビー星へ帰る事を決意。
下手にやると白けるのですが、マシンマンの場合、もし究極的な決断を迫られたら、迷わず正義のヒーローを取るのだろうなぁという安心感があるのがいい所。その信頼感があるので、出来るネタというか。
その頃、猟奇漢方薬の素材にされそうになっていた子供達だったが、KとMのアレルギーが突如回復。手元に常に子供を置いていじめ抜き、悲鳴と泣き声を聞くことで充足する、という新たなアレルギー治療法が確立し、2人はKとMの奴隷として徹底的にいじめられる事に。
ガマガエルのムニエルを作る事を強要されて、
「私にはできません。勘弁してくださぁい!」
と泣き叫ぶみさちゃん。
凄い(^^;
雑巾で顔を拭かれたり、巨大カエルと一緒の部屋に閉じ込められたり、最終回という事もあってか容赦のないイジメが行われるが、遂にその悲鳴が、2人を探して駆け回っていた健の耳に届く。ボールボーイがアジトの場所を発見し、ドルフィンを召喚する健。今作は変身シーンで主題歌を消費してしまうという面白い構成なのですが、この、走る→眼鏡を外す→天に向かって叫んでドルフィン召喚→主題歌→変身、というシークエンスは実に美しい。

マシン空間光に乗って マシンドルフィン飛んでくる
マンとマシンが一つになって 胸に輝くMマーク
赤い太陽 仮面に燃えて すっくと立った星雲仮面
心に星を持つ男
強く優しい星雲仮面 あれは僕らのマシンマン

マシンマンの接近を察知したKとMは、人質の2人を電気椅子に。
「俺たちまだ11だぜ! 電気椅子はないよぉ!」
マシンマンは強敵ゴールデンモンスを無視し、ドルフィンでアジトに直接突撃すると、電気椅子を破壊し、レディーMとの一騎打ち。
アジトの壁に描かれたバラの花を背景に、変身する(レオタードから黒レザーに瞬間着替え)レディーMと、その後のアクションシーンは無駄に格好良く、名シーン。
レディーMと激しい回転アクションを繰り広げたマシンマンは子供達の救出に成功し、いよいよ難敵ゴールデンモンスとの最終決戦。激闘の末、特訓の成果もあってか、マシンサンダーが炸裂し、ゴールデンモンスの撃破に成功する。
そんなマシンマンに頭突きで立ち向かうトンチンカン、熱い(笑)
だが、ゴールデンモンスさえ倒したマシンマンにかなう筈もなく、倒れたトンチンカンはカタルシスウェーブによって悪の心を善に変えられる。すっかり善人となったトンチンカンは世の中の役に立ちたいと色々な職業を妄想した末、幼稚園児からやり直す事に。
……悪の心が強すぎて、何か大事な部分までカタルシスされてしまったのか。
ゴールデンモンスとトンチンカンを退けたマシンマンはオクトパスのアジトに再び乗り込むが、そこではプロフェッサーKとレディーMが謎の装置に腰掛け、悠然と待ち構えていた。
マシンマン、我らは自然に還る。貴様の、剣のサビにはならん。さらばじゃマシンマン。ふはははははははは」「ははははははは」
謎の装置を起動させ、消滅する2人。
台詞では「剣のサビ」と言っていますが、どちらかというと、カタルシスウエーブによって人格改造されるのが、悪の美学として許せなかったのではないかと思われます。あと、本人達曰く「自然に還る」、マシンマンは「蒸発」と言っていますが、わざわざマシンマンが戻ってくるのを待ち受けて目の前で消滅してみせた事といい、物質転送装置などを用いた消失トリックで、2人とも、しれっと生きている気もして仕方ない(笑)
マシンマンが殺すわけにもいかないし、さくっと人格変換するのも何だし、という2人で、いいオチだったと思います。大枠ではよくある基地と大自爆エンドの亜流と言えますが、どちらかという切腹エンド気味なのもいい。
そして結果的に、最後の敵がトンチンカンだったという事態に(笑)
救出された勝とみさは心配する家族の元に戻り、前回「大衆は他人の幸せなんて喜ばないんだ」と名台詞をのたまっていた編集長、涙を流して最後に人情のある所を見せる。
そんな喜びの再会の中、真紀に渡される、健の置き手紙。
「長い旅に出ます。きっと戻ります 健」
おい
オクトパスを壊滅させ、高瀬健/ニック/マシンマンは、どこへ消えたのか……
ナレーションさん「マシンマンがどこへ行ったか、君たちは知っているね。そう、マシンマンはアイビー星に帰らないといけないんだ。大急ぎでね」
単位の為にな(笑)
まるで真紀に見せるかのように、葉山家の頭上を通り過ぎ、夜空を宇宙へ向けて飛び立っていくニックの宇宙船。その姿に、真紀は健がマシンマンであるという真実になんとなく気付く。
「待ってます、いつまでも」
からいきなり、結婚式まで妄想(笑)
一方、大学卒業の為に宇宙へ旅立った健も、地球を見つめながら似たような妄想をしていた(笑)
「綺麗だな、地球って……こんな美しい星は、銀河中探しても無いな」
「ほんとだね」
「真紀さん達、何をしてるんだろうな」
ここからEDテーマとともに回想シーン。
「また会おう真紀さん。地球の子供達よ」
そしてマシンマンは、アイビー星へと帰って行く……だが、地球を愛するマシンマンは、必ずまた戻ってくるだろう。
そう、
さようなら今日は。
だがいつの日かまた、
こんにちは。
最終回サブタイトルが「さようなら今日(こんにち)は」で、どうして敢えて漢字なのだろう……と思っていたのですが、恐らく、こういうニュアンスなのかな、と。
東映ヒーロー物のバカップルというと、後半にはそんな歴史は無かった事になるイメージが強いのですが(多分『メタルダー』のせい)、最後までしっかりと恋愛関係を引っ張った上に、別離はするものの明確に再会を予感させて閉じる、というのは割と珍しいでしょうか。全部しっかり見ていたわけではないですが、安心感のある真っ直ぐなヒーロー像と、アクションの印象深い作品でした。
ドルフィーーーン!