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『特捜戦隊デカレンジャー』感想36

◆Episode.49「デビルズ・デカベース」◆ (監督:竹本昇 脚本:荒川稔久
デカベースを強襲し、制圧していくアブレラ率いるメカ人間軍団。スワン部屋にもイガグリ先生が侵入し、
マーフィー・殉職
デカスワンに変身する前に気絶させられてしまったスワンだが、その寸前、あるスイッチを押す事に成功する。
一方、メカ人間をフィーバー中のボスだったが、その前に遂にアブレラが姿を見せる。
「もうお疲れかな、ドギー・クルーガー
あまりにも鮮やかな、アブレラのデカベース強襲。それは、デカベースの外壁が特殊合金アルビシウムで出来ている事など、これまで地球で犯罪を行った数々のアリエナイザーから、様々な機密情報を手に入れていたが故であった。
後付けではありますが、初動の圧倒的優位を、アブレラさんらしく理由付け。
とはいえ、最初からいずれ地球署を襲撃しようなどと考えていたわけではなく……アブレラさんが地球署を攻撃する理由、それはひとえに、地球での累計損失額が100億宇宙円を超えた為であった!
やはり、儲かってなかった…………!(血涙)
全宇宙の犯罪マーケットを仕切っていると、急に大きな事を自称し始めたアブレラさんは、その宇宙商人の誇りに賭けて、地球署に意趣返しせずにはいられなかったのである。
ラスボスの最終作戦の動機:商売で損したから(逆恨み)
というのは、なかなか斬新でしょうか(笑)
「闇に潜んで悪を蔓延らす貴様のような奴は、絶対に許さん!」
「現実を見ろクルーガー。宇宙には正義などという見えないものより、ずっしり重い札束が大好きという奴等が、まだ掃いて捨てるほど居る」
「宇宙警察がある限り、悪が蔓延ることはない!」
勿論、「ボス」と呼ぶわけにはいかないのですが、アブレラさんがボスを「クルーガー」と呼ぶのは、なんか好き。
アブレラを成敗しようとするボスだが、構えた剣が撃ち落とされる。その前に姿を現したのは、アブレラ特製ハイパーマッスルギアを装着した、凶悪犯罪者、魚類四天王。
ドラグ星人ガニメデ(カニ)、ギモ星人アンゴール(アンコウ)、ジャーゴ星人スキーラ(シャコ)、ゲド星人ウニーガ(ウニ)……かつてマスターに特殊刑務所送りにされた4人が今、脱獄と引き替えにアブレラと傭兵契約をして、地球へ降り立ったのであった。なお、ウニーガはイガグリ先生のモデルだそうで、声は同じく中井和哉
変身したマスターと魚類四天王の戦いになるが、4対1でも、マスター強し。だが、人質にされたスワンを助けに行動して、背後から集中攻撃を受けてしまう。
「まともにやってすんなり勝てるとは思ってねえさ」
強化マジックアイテム付き4対1の上で最初から人質作戦予定とか、どれだけバケモノ前提なのか、デカマスター
劇中端々の台詞から全盛期ではない扱いのようなのですが、やはり全盛期は、1人で宇宙的犯罪結社とか壊滅させていたのだと思われます。
マスターは抱えたスワンさんを何とかダストシュートで外へ脱出させるが、自身は大ダメージを受けてしまう、一方、ジュリフィスと怪重機をなんとかデリートし、ライディングデカレンジャーロボが戻ってくるが、その前に怪重機アブトレックスが立ちはだかる。前回、デカベース1階に突っ込んだ巨大ドリルが「チェーンジ・アブトレーラー!」(ゲッターな発音で)のかけ声でドリルから人型に変形。その一撃を受け、折れてしまうジャッジメントソード。
デカロボもデカバロボも怪重機に圧倒される中、デカベースクローラーが起動するが――その砲撃は2体のデカロボへと向けられる!
スワンを救うも魚類軍団の集中攻撃を受けたマスターは遂に倒れ、今やデカベースは完全にアブレラの手に落ちてしまったのだ。アブレラはデカベロボを起動し、味方のやり過ぎた最大戦力が、とうとうラスボスに(笑)
大概なんでもありなアブレラさんですが、いきなり最終兵器を持ち出すよりも、今あるものを利用するという展開は、緊迫感+らしくて、いいと思います。
「市民の味方、正義のデカベースロボが、平和な街を攻撃し、破壊の限りを尽くすのだ」
アブレラはデカベースロボを用い、ランダムに選んだポイントを破壊して回る事を宣言。アブトレックスビームの直撃を受けてデカロボも木っ端微塵となり、遮る存在の無くなったデカベロボは、平和な街をヴォルカニックバスターで蹂躙していく……。
ここまで怒濤のAパート、マーフィー、スワン、ボス、デカベース(ロボ)、デカレンジャーロボ、と片っ端から戦力を失っていくという展開。
6人勢揃いのアイキャッチからBパートで夜が明けて、何とか合流する6人。ボスへの通信に成功するが、通信機の向こうからは息も絶え絶えな声が流れてくる。
「みんな……無事か……俺の事は……もう忘れろ……」

スペシャルポリス 心得の条
我が命我が物と思わず
ジャッジメント、あくまで陰にて
己の器量伏し、デリート如何にても果たすべし
なお 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし

悲鳴をあげてすがろうとする部下を一喝するボスだったが、「良く聞け、デカベースの……」と何かを告げようとした所で、リタイア。……リタイア。多分リタイアだと思う。リタイアじゃないかな。まちょっと覚悟はしておけ。正直、どのタイミングで復活するのだろう、という気しかしませんが(笑) まあさすがに、最終回のおいしい所を持ってはいかないとは思いますが……それ故の、今回の見せ場でしょうし……多分……たぶん……まちょっと覚悟はしておけ。
ボスとの通信が途絶え、悲嘆にくれる6人の元へ、アブレラの正体が判明したとヌマ・O長官からの緊急連絡が入る。
レイン星人アブレラ
その正体は、かつて7つの銀河に跨がる惑星間戦争を引き起こし、金儲けの為だけに第12銀河を消滅させた経歴を持つ、宇宙犯罪史上最悪の武器商人であった。
その正体が判明し、時既に遅く地球署が壊滅状態に陥った事から、宇宙警察はその主力部隊を地球に向けて発進。地球を守り、アブレラを葬り去る為に、宇宙警察の大戦力を持ってデカベースロボを撃破するという決断を下す。主力艦隊の地球到着まで約2時間――デカベースの中にはボス、スワン、その他職員が生き残っている可能性、みんなの貴重な私物などもあったが、このままデカベロボに地球を焼き尽くさせるわけにはいかない、断腸の選択であった。
……というか、宇宙警察の主力艦隊を投入しないと、止められないのかデカベロボ(笑)
気を付けよう、甘い言葉と最終兵器。
あと、デカベースロボを撃破する、だけにしては6人の反応が凄く深刻なのですが、やはりあれですか、宇宙警察の主力艦隊とか来ると、ちょっと熱線砲の威力が過剰設定気味だったりで、デカベロボごと半島の一つや二つ消し飛ぶ程度のオーバーキルは日常茶飯事だったりするのでしょうか。
このままでは、別の角度で地球が危ないかもしれない……しかしもはや、自分達には何も出来ないのか……その時、まさかのあの男が喝を入れる。


「――俺たちは何だ?」


赤「…………俺たちは……ボスに選ばれたデカだ!」
黄「そうよ! ボスが、選んでくれたチーム」
桃「悪を憎み……」
緑「正義を愛し……」
鉄「それぞれの個性を組み合わせて勝つ!」
青「俺たちは、そういうチームだ!」

懐かしの14話を受ける形で、最終回を前に改めて、“チーム”を強調。ホージーさんが格好いい所を貰ったのも含め、これは良かった。
センちゃんがシンキングし、デカベースの跡地へ向かう6人。その地下格納庫には、デカベースに格納されたままだと思われたパトウイングが、スワンの手によって緊急退避させられていた。6人はデカベースロボを食い止める為、デカウイングロボによる、反攻作戦を決断する。
「俺たちはぜっったい勝ぁつ!」
先の台詞をホージーが主導した代わりに、バンがこちらでバランス取り。
街を蹂躙するデカベロボに向けて、突撃を敢行するデカウロボとデカバロボ。
「プロは同じ手を、二度は食わない!」
その前に立ちふさがったアブトレックスのビーム攻撃をかわし、二体のロボは、怪重機に連続攻撃。そしてデカバロボのエネルギーを使った零距離射撃・アルティメットバスターで一気にアブトレックスを撃破する(操縦していたアンコウ、いち早くリタイア)。デカウイングロボは続けてデカベロボへと挑みかかり、面倒くさいのでいきなりヴォルカニックバスターを撃とうとするアブレラだが、射撃体勢に入ったその隙をついて、デカウロボの背後に隠れていたデカバロボからSWAT5人がデカベース内部へと直接入り込む!
互いのロボットを乗り替えた、巧妙なフェイント……1人でデカウロボを操るテツが、なんかエリートぽいぞ……!
SWAT5人はコックピットへ突入するが、余裕で待ち受けるアブレラ
「追い詰めたつもりかい……笑えるね」
アブレラが傍らのスイッチを押すと、5人の変身が解除されてしまう。デカベースの機能を完全に制御した今、アブレラにとっては変身システムもその意のままだったのだ!
そういえば、基地からデカメタルを飛ばして変身しているのでした……と忘れがちな基本設定を上手く組み込んだピンチ。
アンコウを失い、魚類四天王改め三羽がらすの攻撃を生身で受け、追い詰められていくデカレンジャー。外ではデカベロボの自動反撃を回避し続けるブレイクもまた、変身が解除されて苦戦を強いられていた。
もはや宇宙警察艦隊によるデカベロボ(ごと地球の一部)消滅しか手はないのか……だが、
「宇宙警察そのものが、もう間もなく消滅するのだ」
エージェント・アブレラは当然のごとく、宇宙警察本体の増援を計算に入れていた。既に衛星軌道上には艦隊を待ち受ける罠が張り巡らされており、このまま地球に近づけば主力艦隊は逆に宇宙の藻屑となる。そして大規模な戦力を失えば、力で力に勝ってきた宇宙警察は、もはや瓦解を待つのみ。
「私の理想の世界が訪れるのだ。邪魔な宇宙警察の居ない、金だけが全ての素晴らしい犯罪の世界がな!」
地球署への意趣返しどころか、それを撒き餌に宇宙警察本体にも壊滅的損害を与え、宇宙を混沌の犯罪帝国へと変える――それこそが、エージェント・アブレラ渾身のビッグイベントの真の目的であった!
ナレーション「遂に明かされたアブレラの野望」…………ていやでもアブレラさん、2ヶ月ぐらい前まではそんな事全く考えていなかった気がするんですよ(笑)
「ふふふ、辺境は宇宙警察の監視もゆるいし、たまには小商いもいいものだな。どれ今のうちに、積んでいた大作RPGでも片付けるとするか」ぐらいのバカンス気分だったと思うのですが……なんかこう、変なスイッチを入れてしまった気がします。
思わぬ勢いで迫り来る宇宙警察最大のピンチ! 果たして地球は、デカレンジャーは、宇宙の平和はどうなるのか?! というか前のめりに自ら艦隊率いてしまう長官はどうなのか! 宇宙警察はどこまで血に飢えた野獣の巣窟なのか!
おまけコーナーでは、ギンとハクタク、そして市民がデカレンジャーを応援。これは、こういう広がりをここしか挟む所が無かったというか、ここを上手く利用したというか。次回――最終回。