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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想10

◆第10話「トカッチ、夕焼けに死す」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:小林靖子
トカッチ、見えない烈車(レインボーライン)に手を振って、キ○ガイだと思われる。
アバンタイトルからいきなり、社会的にピンチ!
……あ、社会的には現在死んだも同然だから大丈夫か。
と考えると、強い、強いなぁ、トッキュウジャー(笑)
あの宇宙刑事ギャバンでさえ、アルバイトに汲々とし、社会的に抹殺されそうになった過去があるというのに。
体を鍛える為に、“次の駅まで走る”という、作品コンセプトそっちのけの事を始めたトカッチは、レインボーラインを見る事ができない野球少年に出会う。一方、普通に烈車に乗っていたライト達は、次の駅に乗り込んできたシャドーラインの怪人タイプシャドーといちはやく交戦。ところが、物体につけたタイトル通りに現実を改変する、というタイプシャドーの能力により、「さよならトッキュウレッシャー」とタイトルを付けられたトッキュウレッシャーが空の彼方へと飛んでいってしまう。
「とりあえず万感の思いで汽笛鳴らしときまーす」
「ちょっと面白いな、おまえ」
案の定、敵怪人の能力を面白がるライト(笑)
そして、少年に自転車を借りて追いついてきたトカッチが、
「トカッチ、夕焼けに死す」
と、死亡フラグ万全のタイトルをつけられてしまう。夕方までに怪人を倒すしかない、と逃げたタイプシャドーを探して散らばる4人。打倒タイプシャドーの為、謎のイメトレを始めるトカッチ。
戦いを目撃した野球少年(普通に走って、自転車のトカッチに追いついた(笑))に事情を説明しながら、少年がレインボートレインを見る事が出来なかった理由を知るトカッチ……と、ここでライトを絡めるとテンションとポジティブシンキングで全て解決してしまう所を、イマジネーションを見失った少年、というネタを敢えてトカッチ回に持ってくる事で、作品の幅が広がりました。
三枚目ポジションではあるけれど、物事に真摯に向き合うトカッチが、少年に伝えるにふさわしい言葉を探す、というのは、なかなか好感度UP。初めてトカッチが普通に持ち上がった気がするのですが、死亡フラグがオープンリーチ状態だからか?!
「言えるのは、イマジネーションは、お祈りじゃない、って事かな」
タイプシャドー発見の報告を受け、何故か、汗まみれのタオルを少年に渡して走り去るトカッチ。冒頭からトカッチの行動がひたすら不審者のそれなのですが、それに対して自転車まで貸してくれる少年がいい子すぎて、将来、何かの詐欺にあって借金とか抱える事になりそうで心配です。
話をスムーズにする都合と、“イマジネーションが足りなくて烈車が見えない子”をおとしめすぎない為に、性格の良い少年がちょっと躓いているだけ、としたのと半々、という感じですが。
戦いに合流したトカッチは1号と乗り替えてタイプシャドーを混乱させると(ここは必然性は弱く、さすがに上げすぎたハードルが下がりました(笑))接近戦に持ち込み、イメトレの成果を発揮。タイプシャドーの体のキーを叩く事で自らタイトルを造り出す。それは――
「トカッチ、夕焼けに死す そして復活!」
沈む夕陽と共に散ったかと思われたトカッチだが、敵の能力を利用して見事に蘇生。タイプシャドーに逆転勝利を収めるトッキュウジャー。
そう、信じる事は大事だけど、信じるだけではお祈りでしかない。自分の思うイマジネーションを実現する為には、自分で行動する事、それが一番大事な事。
巨大戦では、宇宙まで飛んでいって『99○』状態になっていたトッキュウレッシャー(あのやかましい人に何か言われない事を祈ります)を、ディーゼルオーによる、同様のタイプ能力逆利用により帰還させ、帰還時にはワゴンさんが『ヤ○ト』ネタ(笑) 工場をバックの夜戦という、やたら凝った巨大戦で、2大ロボの連係攻撃により、タイプシャドーは爆発四散。
ディーゼルオーを2号が動かしたり、トッキュウオーを4人で動かしたり、早くも好き放題ですが、カクテルライトを効果的に使っての夜戦は格好良かったです。
次の駅へと向かう道中、外を走るのではなく、烈車の中でダンベルなどで筋トレする事にしたトカッチ。そして去って行くレインボートレインに向けて、イマジネーションを取り戻した野球少年が手を振るのであった……。
振った手から、そこに出来たマメ、に繋げたのは好演出。いっそマメの出来た手のアップで終わっても良かったかとは思いますが、素振りの映像まで入れたのは、わかりやすさ優先か。ただそこで、変に台詞をつけないで終わらせたのは良かったです。
敵怪人がある種のイマジネーション使いだったり、イマジネーション万能を否定したり、と、作品として面白い要素を入れてきたエピソード。そこから、努力する事の大切さに繋げたのは今作らしい啓発的展開で、この辺りの正統派な所は今後も続けていってほしい。